17話〔夢〕前編
数分後・・・・
友希斗「ご馳走様です」
陽和「はい、お粗末さまでした」
友希斗「陽和さんの料理とっても美味しかった」
陽和「いいえ喜んでもらえて良かったです」
友希斗「洗い物は俺がするから」
陽和「大丈夫ですよ」
友希斗「でも……」
陽和「ん~じゃあお願いしようかな」
友希斗「はい」
満面の笑みを浮かべた。
陽和「友希斗さんって本当に……」
友希斗「ん?」
陽和「いーえ何でもないですよ」
友希斗「えぇ~気になるよ」
陽和「ひ・み・つ」
友希斗「うう……」
陽和「さっさとやっちゃいましょう」
友希斗「はーい」
二人でテキパキとやった。
陽和「二人でやると早く終わるね」
友希斗「だね……あれ? 睦月さんは?」
陽和「お姉ちゃんは友希斗さんが寝れるようにお部屋の片付けしてると思いますよ」
友希斗「そうなんだ……」
陽和「そんな顔しないよ」
友希斗「でも……」
陽和「気を使いすぎですよ」
友希斗「そんな事ないよ」
睦月「本当だぞ」
友希斗「睦月さん」
睦月「疲れたろ今日はもう寝ろ」
友希斗「まだ眠く……ふぁ~」
友希斗は眠たそうに目を擦った。
陽和「眠くなっちゃったんですね」
睦月「子供か」
友希斗「子供じゃないですよ!!」
睦月「はいはい行くぞ」
友希斗「陽和さんおやすみなさい」
陽和「はい、おやすみなさーい」
友希斗「睦月さん聞いてます?」
睦月「聞いてるぞー」
友希斗「絶対聞いてないじゃないですか」
陽和「ふふ」
陽和は居間を出て行く二人を微笑みながら見守った。
=寝室=
睦月「ほれここを使え」
そう言って扉を開け中に入った。
【ガチャ】
友希斗「この部屋は?」
睦月「兄貴の部屋だ」
友希斗「えっ? お兄さんの部屋勝手に使っちゃっていいんですか?」
睦月「ああ」
友希斗「帰ってきちゃったら大丈夫なんですか?」
睦月「兄貴は……」
友希斗「睦月さん……」
友希斗は睦月を抱きしめた。
睦月「なっ!?」
友希斗「辛い時はこうすると良いって」
睦月「……」
友希斗「……」
睦月「別に……俺は……」
友希斗「睦月さんは頑張り屋さんだから少しくらい弱音吐いてもいいんですよ」
睦月「ガキのくせに」
【ドンッ】
友希斗「えっ!?」
睦月は友希斗をベットに押し倒した。
友希斗「睦月さん?」
【ギシッ】
友希斗「えっと……俺……」
睦月「何だよ」
友希斗「こういう事……初めてで……」
睦月「……」
どんどんと近づいてくる。
友希斗「え……え……あ……」
睦月「……」
友希斗「っ……」
睦月の顔が近づいたので友希斗は目を閉じた。
【ピシッ】
友希斗「いてっ!?」
友希斗はおでこをおさえた。
睦月「早く寝ろっ」
友希斗「酷いじゃないですか」
睦月「何だ何を想像したんだ?」
友希斗「えっ……べ……別に……」
睦月「お前意外にむっつりだな」
友希斗「き、綺麗な人に押し倒されたら誰だって!!」
睦月「っさいぞ」
友希斗「睦月さん酷いですよ」
睦月「悪い悪い」
友希斗「絶対悪いって思ってないですよね」
睦月「そんな事ねぇぞ」
友希斗「睦月さんなんか嫌いだ」
睦月「拗ね方子供か」
友希斗「……」
睦月「リスみたいだな」
友希斗「……」
睦月「何か……陽和の気持ちが分かった気がするな」
友希斗「何言ってるんですか?」
睦月「いや何でもねぇーよ」
友希斗「もう何なんですか!?」
睦月「もう寝ろ」
友希斗「もう寝ますよ」
睦月「また明日な」
友希斗「ふん……」
睦月「ふっおやすみ」
そう言って出ていった。
【ガチャ】【バタン】
友希斗「ちょっと……大人気無かったかな……」
友希斗はベットに倒れ込んだ。
友希斗「____冴大丈夫かな……まあ千夜達が居るから大丈夫か」
天井を見つめた。
友希斗「____今日は色々あったな……」
「三神器を探すのだ」
友希斗「三神器……いったいどこに……あるんだろう……ふぁ~」
友希斗は大きなあくびをした。
友希斗「今日はもう寝よう」
目を閉じ眠りについた。
=焔淡村=(えんたん)
子供友希斗「ちやー」
子供千夜「なんっすか」
子供友希斗「次は何して遊ぶ?」
子供千夜「もう休ませてほしいっす」
子供友希斗「えー」
子供千夜「本当に元気っすよね」
子供友希斗「遊ぼうよー」
子供千夜「勘弁してほしいっす」
子供友希斗「遊ぼ遊ぼ遊ぼ」
子供千夜「もううるさいっすよ」
子供友希斗「むうー」
友希斗は頬を膨らました。
子供千夜「ぷっリスみたいっすね」
子供友希斗「ひどいよ」
千聖「何だ喧嘩か?」
子供千夜「友希斗がわがまま言うんっす」
子供友希斗「違うもん」
子供千夜「本当の事じゃないっすか」
千聖「だからリスみたいに頬を膨らましてるのか?」
子供友希斗「リスじゃないもん」
子供千夜「リスじゃないっすか」
子供友希斗「千聖さーん」
友希斗は千聖に抱きついた。
子供千夜「でたっすよ」
千聖「ふふ」
千聖は友希斗の頭を優しく撫でた。
子供友希斗「えへへ」
子供千夜「すぐ千聖姉に甘えるんっすから」
子供友希斗「べーだ」
子供千夜「なっ!?」
子供友希斗「ふんだ」
千聖「こら駄目だぞ」
子供友希斗「うぅ……ごめんなさい……」
子供千夜「友希斗って千聖姉の言う事すぐ聞くっすよね」
子供友希斗「別にそんな事ないもん」
子供千夜「はいはいっす」
琉晴「また千聖に甘えてんのか」
子供友希斗「……」
琉晴「おいおいそんな睨むなよ」
子供千夜「琉兄嫌われてるっすからね」
琉晴「何でだよぉぉ!! 最初はかっこいいって言ってたじゃねぇかよ」
千聖「ふふ」
琉晴「んだよ笑うなよ」
千聖「すまないな」
琉晴「千聖の笑う顔……可愛いな」
千聖「なっ!? 何言ってるんだ……」
子供友希斗「……」
友希斗は走り去った。
琉晴「お、おーい」
千聖「どうしたんだ?」
子供千夜「はあ……トイレじゃないんっすか」
琉晴「何だ小便か」
=物置小屋=
子供友希斗「うぅ……ぐすっ……」
膝を抱え涙を流していた。
子供千夜「またここにいるんっすか」
子供友希斗「千夜……」
子供千夜「何っすか」
そう言いながら友希斗の隣に腰掛けた。
子供友希斗「俺……ひっく……」
子供千夜「分かってるっすよ」
子供友希斗「俺……ぐすっ……」
子供千夜「どっちも好きなんすもんね」
子供友希斗「なのに……何で……」
子供千夜「うーん……それは……」
子供友希斗「こんな気持ち嫌だよ……」
子供千夜「そうっすよね」
子供友希斗「この気持ちは何?」
子供千夜「えっと……何っすかね……」
子供友希斗「……千夜でも分からないのか……」
子供千夜「ごめんっす」
子供友希斗「ううん謝らないで」
子供千夜「……」
千夜は複雑な表情をした。
数時間後・・・・
子供千夜「うーん……寝ちゃってたっすか」
眠たい目をこすりながら隣を見た。
子供千夜「友希斗っ!? 何処行ったすか!!」
千夜は慌てた様子で物置小屋を飛び出した。




