16話〔お宅訪問〕
=睦月宅=
友希斗「えっと……何処ですかここ?」
睦月「俺の家だ」
友希斗「えっ?」
「おかえりなさーい」
勢いよく睦月に抱きついた。
睦月「ああ、ただいま」
「もう! また怪我してきて服も破けてるし」
睦月「悪い」
「あれ? けど傷がない?」
睦月「まあ……」
「それよりその子は何? ついに男ができたの?」
睦月「なっ!?」
友希斗「お邪魔します」
「お姉ちゃんってこういうのがタイプなんだ」
睦月「いい加減にしろ」
友希斗「えっと……」
「ごめんなさい私の名前は陽和よろしくお願いします」
友希斗「良い名前ですね俺は友希斗って言いますよろしくお願いします」
陽和「ありがとう友希斗さんも良い名前ですよ」
友希斗「ありがとうございます」
睦月「さっさと風呂入ってこい」
友希斗「えっ……お風呂?」
睦月「その汚れた格好で帰るつもりか?」
友希斗「うっ……それは……」
陽和「ほらあっちですから入ってきてくださいね」
友希斗「はい」
=脱衣所=
友希斗「まさか人の家でお風呂に入るとは思わなかったな……」
【プチプチ】【パサッ】
友希斗は服を脱いでお風呂場に入った。
=お風呂場=
体を洗って湯船に浸かった。
【ポチャン】【ザー】
友希斗「ふぅー」
【バシャ】
友希斗「きもちいい~」
陽和「湯加減どうですか?」
友希斗「えっ!? はい!! とってもいいです」
陽和「そう良かった着替えここに置いておきますね」
友希斗「ありがとうございます」
数十分後・・・・
友希斗「さっぱりした」
=居間=
友希斗「お風呂ありがとうございます」
陽和「ご飯食べていきますよね」
友希斗「いえ、これ以上は……」
陽和「気にしなくて良いですよ」
睦月「そうだぞ遠慮すんなよ」
友希斗「けど帰らないと……皆が心配しちゃうんじゃ……」
睦月「連絡ならとってあるから大丈夫だぞ」
友希斗「そうなんですか?」
睦月「ああ」
陽和「お姉ちゃんは早くお風呂に入ってきちゃいなよ」
睦月「分かってる」
陽和「はいそこに座っててくださいね」
友希斗「はい」
睦月はお風呂に向かい、陽和は台所に向かった。
友希斗「何か手伝いますか?」
陽和「良いの良いの」
【トントン】
友希斗「……」
友希斗はソワソワしていた。
陽和「落ち着かないんですか?」
友希斗「お世話になりっぱなしなのは……」
陽和「律儀ですね」
友希斗「そんな事はないです」
陽和「それじゃお願いしようかな」
友希斗「はい」
立ち上がり台所に入った。
陽和「それを切ってもらえます?」
友希斗「はい」
素早く切った。
【トントン】
陽和「凄い手際が良いですね」
友希斗「ありがとうございます」
陽和「本当に凄いね」
友希斗「えへへ」
陽和「可愛い」
友希斗「えっ……」
陽和「ごめん男の人に可愛いは失礼か」
友希斗「いえ……」
恥ずかしそうにポリポリ頬をかいた。
陽和「なるほど」
友希斗「ん?」
陽和「いえ、何でもないですよ」
友希斗「早く作っちゃいましょう」
陽和「そうですね」
数十分後・・・・
睦月「ふぅー」
友希斗「おか……!?……えり……なさい……」
睦月「ん?」
友希斗「……」
睦月「何だよ」
友希斗「いや……何か……」
陽和「確かにいつもは戦闘狂だもんね」
睦月「は?」
陽和「一応女の子だもんね」
睦月「何なんだよ」
友希斗「いつもの睦月さんもかっこよくて良いですけど、その感じも良いですね」
睦月「……」
友希斗「睦月さん?」
睦月「……す……」
友希斗「?」
睦月「ぶっ飛ばす」
友希斗「わわ」
ジリジリ詰め寄って腕で友希斗の頭をロックした。
友希斗「痛たた……ギブ……ギブです……」
【パシッパシッ】
陽和「お姉ちゃんさ、その格好でそれやるのやめなよ」
睦月「は?」
陽和「大きいんだからさ」
睦月「……」
顔がいっきに赤くなる。
友希斗「く……くるしい……」
陽和「そのままだと友希斗さん召されちゃうよ?」
睦月「はっ!? 悪い」
友希斗「はぁはぁ……酷いですよ……」
睦月「悪かったな」
友希斗「いえ大丈夫ですよ」
陽和「イチャイチャしてないで座りなよ」
睦月「陽和」
陽和「はいはい」
睦月「飯食うぞ」
友希斗「はい」
陽和「はーい」
一同「いただきます」
陽和「どう?」
友希斗「美味しいです」
陽和「良かったぁ~」
友希斗「これ……もぐ……とっても……もぐもぐ……美味しいですね」
陽和「本当に可愛いですね」
友希斗「そ、そんな事ないですよ……」
陽和「ご飯粒ついてますよ」
友希斗「えっ!?」
陽和「とってあげますね」
口元についたお米を取ってあげた。
友希斗「あ、ありがとうございます……」
睦月「……」
陽和「照れちゃって可愛い」
睦月「随分仲良くなったんだな」
陽和「あれ妬いてんの?」
睦月「妬く?」
陽和「え?」
友希斗「睦月さんこれ食べてみてくださいよ」
そう言って料理の入ったお皿を差し出した。
睦月「ん? 美味いなこれ」
友希斗「本当ですか」
睦月「何でお前がそんなに嬉しそうなんだよ」
陽和「だってそれ友希斗さんが作ったんだよ」
睦月「そうなのか」
友希斗「はい」
陽和「凄い手際が良かったんだよ」
睦月「そうか」
陽和「本当素直じゃないよね」
睦月「悪かったな」
陽和「お姉ちゃん本当は喜んでるんですよ」
友希斗「大丈夫です分かってますから」
陽和「へぇー」
陽和はニヤニヤしなが言った。
友希斗「ん?」
陽和「友希斗さんは、お姉ちゃんの事分かってるんですね」
友希斗「はい」
陽和「そんな笑顔で言われると妬いちゃいます」
友希斗「えっ……」
陽和「ぷっ……ふふ焦ちゃって可愛い」
友希斗「えっと……」
睦月「おい、いい加減にしろ」
友希斗「だ、大丈夫ですよ」
睦月「だいたいお前がそんな態度だから陽和がつけあがるんだぞ」
友希斗「うっ……ごめんなさい……」
睦月「ちっ……んな顔すんなよ言い過ぎた……」
陽和「あらずいぶんと友希斗さんにあまあまなのね」
睦月「 っ……たくよ早く飯食っちまえ」
陽和「はいはい」
友希斗「……」
陽和「どうしたんですか?」
友希斗「いえ……何でもないです……」
陽和「それより敬語じゃなくても良いんですよ」
友希斗「でも……」
陽和「私は気にしませんよ」
友希斗「なるべく言わないようにしま……するよ」
陽和「本当に可愛いなぁ~」
友希斗「それは恥ずかしいです……」
友希斗は顔を赤めながら言った。
陽和「それも可愛い」
友希斗「ううっ……」
睦月「ひ・よ・り」
陽和「ごめんごめん」




