表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レオンの冒険  作者: コテツとコマ
第一章 レオンの旅立ち
2/84

第二話 レオン転移する

 

 レオンは謎の光に包まれた後我に返った。


「何があった?」

「ここはどこだ?」

「さっきの神殿と雰囲気が違うぞ?」


 確かさっき遺跡の神殿の中で足元に魔法陣が現れて急に光出したて…。


「転移したのか?」

「ここは……どこだ?」


「たぶんだけど俺の想像通りだと、非常にまずい事になったぞ」


 レオンは慌てていたが、直ぐに状況を整理し自身の置かれている状況を再度確認する事にした。


「どこかに転移したのは確実な事として、これからどうするのか考える方が先だな」


「まずは身体に異常がないか確認だな」


「異常は無さそうだな」


「周りに魔物の気配も無いようだな」


「持ち物はちゃんとあるかな」


「ハーフプレートに盾もあるな、片手剣にマジックバック、ブーツも問題無し」


「マジックバックの中味も確認しといた方がいいな」


 野営セット:一式

 予備の武器:片手剣、ナイフ

 予備の服:2セット、オーク革のブーツ

 何かの指輪:2個

 水袋:30筒

 お金:金貨2枚、銀貨25枚、銅貨30枚

 食料:パン10個、干し肉10切れ、フルーツ3個

 ポーション:回復ポーション(下級)5本、(上級)1本

 解毒ポーション(下級)2本、(上級)1本

 魔力ポーション(下級)6本

 魔除けの水:4本、マヒ解除薬4個、瞬足ポーション:2本



「まだまだ色々と入ってるなぁ」


 母さん結構無理したんだなぁ〜…。


 マジックバック内の確認は後回しにして、周囲の安全確保と食料の確保が最優先かな。


 あと、街なんかあれば冒険者ギルドに行って、ココヨ村の父さん達に安否の連絡もしないとな。


「絶対心配してるだろうなぁ〜」


「ウダウダ考えても仕方ないので探索開始しよう!」



 レオンは、周囲の魔獣の気配に注意しながら探索を始めるのであった。


「まずは食料になりそうな物を…」


 食べれそうな物は見当たらない


「鉱石はかなり落ちてるなぁ」


「これなんかもかなり貴重そうだ」


「薬草もかなりあるな」


「ヒーリング草に、毒消し草も…。正式な名前はわからないけど、たぶん薬草図鑑に載ってたヤツに違いない」


 レオンは夢中になって採取を進めていたが…。


 なにか近付いてくる気配を感じたのだ。



「グギャ〜!」


 レオンの前にゴブリンが現れた!


「ゴブリン位なら何とかなるな」


 レオンは剣を構えて体勢を整えると、ゴブリンが勢いよく飛びかかって来た!


 レオンは素早く剣を振り下ろす


「ザクッ…!ウギャ〜!」


 レオンの剣がゴブリンの胸を裂き、一瞬で息絶えた。


 倒れたゴブリンが霧状に拡散して魔石を残して大気に消えて消滅した。


「コロンッ」


 小さな魔石が転がって来た。


「えっ! ゴブリンの死体は? どこ行った?」


 レオンはしばらく考え…。

 ………。

 ……!


「もしかして、親父から聞いたダンジョンの魔物の消え方に似てる…。⁇ って言うか、ダンジョン⁈ 」



 レオンは幼かった頃の記憶を思い出す。


「父さん!父さん! 父さんって昔ダンジョンで魔物やっつけてたんだよねー!」


「そうだぞレオン!父さんは騎士団に入る前はダンジョンを巡るつよーいA級冒険者だったんだぞ!」


「ダンジョンの魔物を倒すとフワーと魔物が消えて無くなり宝物だけがいっぱい残るんだぞー!すごいだろう!」


「すごいねー!僕も大きくなったらダンジョン行って魔物をいっぱい倒して強くなるっ!」


「レオンが強くなったらお母さんも守って貰おうかしら〜」


「お母さんもみんなも守るよ!」



 …………。

 ………。


 とても恥ずかしい記憶が蘇り、誰も居ないのに顔が赤くなっているレオンであった…。



「でもここジャングルっぽいよな〜」


「ジャングルの階層?」



「しばらく確かめる必要があるな!」


 レオンはここがダンジョンであると確信しつつもさらに探索を進めるのであった。



 ビュン! ザクッ…。 「ウギャ〜」

 ビュン! ザクッ…。 「ウギャ〜」

 ビュン! ザクッ…。 「ウギャ〜」

 ビュン! ザクッ…。 「ウギャ〜」


 ………。


 かなりのゴブリンを討伐して行った。


「まあ、親父に鍛えられた甲斐もあってゴブリン程度なら片手で一撃だから問題ないだろう」


 現在のゴブリン討伐数:148体!

 このフロア?では結局ゴブリンしか現れなかった。


 途中安全な場所を見つけ野営を行いながら、やっと出口らしき扉を見つけたのだった。


「ダンジョンの出口だといいなぁ〜」


 そう祈りつつ扉を押すレオンであった。



 ……出口じゃなかった!


 扉の奥には、今までのゴブリンとは違い、ひと回り大きく棍棒を持ったゴブリンが5体居て、ニヤニヤとこちらを眺めていた。


「またゴブリンかぁ〜」

「少しでかい様だけど、たぶんホブゴブリンかなんかだな」


 レオンも剣を構えて少しずつ近寄って行くと、今までのゴブリンと同様に、叫びながら飛びかかって来たのである。


 ビュン! ザクッ…。 「ウギャ〜」

 ビュン! ザクッ…。 「ウギャ〜」

 ビュン! ザクッ…。 「ウギャ〜」

 ビュン! ザクッ…。 「ウギャ〜」

 ビュン! ザクッ…。 「ウギャ〜」



 …………。

 今までのゴブリンと同様に一撃で魔石に変わり果てたのだった。


 一つ違うのは、明らかに宝箱らしき物が部屋の奥に出現したのである。



「初めての宝箱!」


「冒険者ギルドの初心者説明でも言ってたけど、人喰い箱みたいな魔物もいるから注意しないと」


 母さんみたく鑑定のスキルはもっていないので、心配だったが思い切って宝箱を開けてみた!


「ガパッ!」


「指輪?」

「何か魔法が付与された物だな?」

「一旦ははめずに持ち帰ろう」


 階層ボスらしき魔物を倒した事により、部屋の奥に階段が出て来た。


「まずは進んでみよう」


 レオンは階段を降りて次のフロアに向かった。


貨幣価値目安

銅貨=10円

銀貨=100円

金貨=1000円

大金貨=1万円

白金貨=10万円

金塊=100万円

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ