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プログラマーの見る夢は?  作者: まっこ
第2章 開発を始める
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第9話 設計書レビュー

「基本設計と詳細設計のレビューやろうか。

 序でに、単体テストも出来ている所までやっちゃおう。

 何時になったら、空く?」


「そうですね。

 これだけやったら印刷しますので、10分くらい時間貰えますか?」


「あ、印刷しないで良いわ。

 今回はノート(PC)が空いていたから、それを2人で見ながらやろう」


「分かりました。

 じゃあ、仕様書ファイルのコピーだけさせてください」


「うん、じゃあ白板の所で待っているから、終わったら来てね」


 迫野さんから声を掛けられて、急遽、レビューをすることが決まった。

 ノートPCへ仕様書をコピーして、急いで白板へと向かう。


「お待たせしました」


「良いよ~。

 普段は偶にしかレビューなんてしないんだけど、最初くらいはきちんとやっておこうかなと思ってね」


 レビューは毎回やる訳ではなさそうだ。


「モノが揃っていれば、誰も文句言わないからね。

 皆忙しいから、そんなことやっている暇も無いし。

 レビュー記録表を書かないといけないから、ここでの話から書いてみようか」


「それって、どんな内容を書けば良いんでしょうか?」


「議事録みたいなものだよ。

 指摘された事を書いておいて、レビュー後に修正して終わったら日付を書いて行くだけ。

 ノートがあった方が楽だから、皆ノートを持って行くんだ」


「そうなんですね」


「じゃあ、レビューを始めようか。

 ノートはそのまま使って良いから、基本設計書を開いて、基本設計用のレビュー記録表も作ってみて。

 レビュー記録表の雛型はデスクトップに置いてあるから」


「はい」


 基本設計書とレビュー記録表の雛型を開き、雛型の方は名前を変えて保存で別名ファイルとして作成した。


「じゃあ、基本設計書の説明をして下さい」


「はい……えっと、どういう風に進めていけば良いでしょう?」


「人それぞれだけど、書かれている内容をただ読んでいくだけの人もいれば、書かれている内容はほとんど読まずに、重要な事だけを言って行く人もいる。

 自分がやりやすい様にやって良いよ」


「分かりました。

 じゃあ……」


 俺は考えなくても良さそうなので、前者のタイプで行くことにした。

 書かれている内容を読んでいくだけで良いのだから、これ程楽なことは無い。

 難点としては、口が乾いて歯に唇が貼り付きそうになったぐらいだ。


 一通り読み終えた後、迫野さんが口を開いた。


「まず、一通り説明する前に、質問の時間を設けるようにすること。

 あ、これはレビュー記録表に書かなくて良いからね。

 全て説明して纏めて質問というのは、レビューだと無理がある。

 ページごとに受け付けていくぐらいだよ」


「はい、分かりました」


「んで、内容についてだけど……」


 事前に確認してもらっていたからなのか、指摘事項は結構な数となった。

 そして、単体テストのレビューも終わり、今日のレビューは全て終了と思った時に……


「これはレビュー記録表示書かなくて良いけど、単体テストでバグが見つかって直した後は、必ず修正部分の全ケースをやり直してね。

 エンバグしちゃってる可能性もあるから」


 今のところは大丈夫だけど、後々、地獄を見ることになりそうな予感がした。


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