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プログラマーの見る夢は?  作者: まっこ
第2章 開発を始める
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第8話 バグは友達、怖くないよ

「迫野さん、仕様書を作り終わりました。

 次は何をしますか?」


「そうだね……設計書はメールで送っておいて。

 後で見ておくから。

 それまでに単体テストの仕様書を作って、テストしておいて欲しい。

 テストの仕様書は某表計算ソフトで作られているけど、これは行を増やしたり減らしたりするのは良いけど、列は変えちゃだめだよ。

 マクロで集計するんだから」


「分かりました」


 自席に戻るとメール到着の通知があり、迫野さんからテスト仕様書のファイルが送られてきていた。


(相変わらず、素早いな……)


 返信と言う訳ではないが、俺も基本設計書と詳細設計書を迫野さんへとメールで送る。


(さてと、テスト仕様書か……何を書けば良いんだろ?)


 迫野さんから送られてきたメールの添付ファイルを開き、内容を確認する。

 最初のシートには右上に『集計』と書かれたボタンが置かれており、その下にはソース名、件数、不具合数などと書かれた一覧表があった。

 次のシートには、先頭行に番号、テスト内容、確認日などの見出しがあり、次の行以降にはテスト内容などが記述されていた。


(ここにテストの内容を書いて、テストした日を書いていけば良いのか。

 各行がテスト1件に対応しているから、行を増やしても列は増やすなって言ったんだな)


 サンプルとして送られてきたテスト仕様書も、今まで仕様書などを参考にしたものだったので、テストする内容も似たようなものになる。

 当然ながら、同じものではないので、多少の修正は加えていく。


 黙々と修正作業をして、テスト仕様書らしきものは出来た。


(これをやっておけって言ってたよな)


 処理実行前に値を変更して、処理後の状態が予定していた通りになっていることを確認していく。


(よし、大丈夫だな)


 次々とテストして、確認日の所へ今日の日付を入れていく。

 そうしていると、迫野さんから声を掛けられた。


「仕様書の確認したけど、大体大丈夫だと思うから、空いた時間でレビューしようか。

 んで、今はテストをやってるんだね。

 今のところ大丈夫なのかな?」


「はい、問題もなさそうです」


「分かった……でも、バグが0件って言うのも、それはそれで問題だからね。

 バグが無かったってことは、きちんとテストしていなかったと疑われるから。

 多すぎると大変だけど、少なすぎてもダメだから」


「バグは何処に書けば良いんですか?」


「それ用のファイルも、さっき付けておいたと思うけど?」


「済みません。

 確認しておきます」


 バグは無い方が良いと思っていたのだけど、それはそれで問題になるのか……


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