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プログラマーの見る夢は?  作者: まっこ
第2章 開発を始める
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第4話 作業確認

「迫野さん、基本設計書を書いてみましたが、ご確認お願いできますか?」


「うん、分かった。

 そうだな……空いたら声を掛けるから、それまでに2部、印刷しておいて」


「はい、分かりました」


 席へ戻り、プリンタから基本設計書を印刷する。

 そうは言っても、クラス仕様書と入出力が書かれたものだ。

 他の資料はプログラムを作った時にできるから、書く必要は無いって言われていたしな……


 暫く経って、迫野さんから声が掛けられた。


「良しっと、じゃあ、始めよっか。

 移動するの面倒だから、此処でやっちゃおうか」


「はい、お願いします」


 印刷した基本設計書を迫野さんへと手渡す。


「概要とかは概要設計から持ってきただろうから、飛ばそう。

 クラス仕様からやろう。

 えっと……機能一覧があって、それに付随するクラスっと……」


 迫野さんはどんどんとクラス仕様を、独り言を言いながら見ていく。

 途中で俺に対して質問が投げかけられて、それに応答していく。


 そんな感じで、20分ぐらい経過した。


「うん、大体良いと思うし、入出力についても問題ないだろう。

 ただ、このままだと被っている機能が多いから、社内のライブラリを引っ張ってきて使った方が良いだろうな。

 例えば、こことここの機能は、似たような機能があったはずだから……」


 社内ライブラリって何だろ? と思いながらも、迫野さんの話を聞いていく。

 迫野さんの話が一段落ついてから聞けば良いだけだ。

 話の腰を折ってまで聞くことではないだろう。


 一通り、迫野さんが話し終えた後に、「あの~、社内ライブラリって何でしょう?」と聞いてみた。


「今まで、社内の他の人達が作った機能を纏めてあるんだ。

 例えば、ファイルに文字列を出力したい時は、ファイルを開いて、書き込んで閉じるって作業になるけど、それを纏めてやってくれる様にしてある。

 一度作ったものを何回も作り直すのは無駄だし、バグるかも知れないからな。

 後で、ライブラリの場所は教えるよ」


「分かりました。

 そのライブラリの中に、それらの機能があるってことですね」


「ライブラリの仕様書も同じところに入っているから、他にも使えそうな機能があったらなる使うようにするんだ。

 で、『これもライブラリに登録した方が良いかな?』って思う様なものは、登録しておくんだ。

 情けは人の為ならずってね」


「はい、分かりました」


「と、まぁ、初めて作ってみてどうだった?」


「教えてもらったり、コピペばかりだったので、まだ実感が湧かない感じです」


「まぁ、偶々、前に似たようなことをやっていたから、サンプルがあれば出来そうだと思ったんだ。

 でも、どうやってその機能を実現するためには、どうすればいいのかを考えてくれれば良いから。

 最初はコピペだって何だって良いんだ。

 作っていくうちに、自分で考えられるようになるから」


「はい、分かりました」


「じゃあ、これからは実際にプログラムを作って行こうか。

 その前に、さっきの指摘事項とライブラリの確認はお願いね」


「はい、ありがとうございます」


 迫野さんはいつも通り、椅子ごと自席へと戻り作業を再開していた。

 俺は某表計算ソフトを起動して、指摘された内容の修正を行い、社内ライブラリの確認を始めた。


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