用語解説
空母紹介の前に用語解説です。
基礎的な用語ばかりなので読み飛ばしても大丈夫かも。
紹介に入る前にフネの説明に出てくる用語の紹介をしていきます。
本編とは関係のないワードが出てくるかもしれませんが、知っておいて損はないと思います。
今後、説明で分からない単語が出てきたら教えて下さい。返信とこちらで解説していきます。
用語解説
空母(航空母艦)
航空機を搭載し、海に浮かぶ移動式飛行場となる軍艦。
V/STOL空母
搭載機は短距離滑走離陸、垂直着陸。
STOBAR空母
搭載機は短距離滑走離陸、着艦拘束装置で回収。
要はスキージャンプ式でアレスティング・ワイヤーがあるやつ。
例:アドミラル・クズネツォフ級 (ロシア)や遼寧(中国)
CATOBAR空母
カタパルトとアレスティング・ワイヤーがあるやつ。
例:ニミッツ級 (アメリカ)やシャルル・ド・ゴール(フランス)
ヘリ空母
固定翼機を運用せず、ヘリコプターを載っけてる。
例:いずも型(日本)
昔は護衛空母や対潜空母、軽空母と多くの分類が存在した。
甲板
それぞれの階層、その床部分のこと。
飛行甲板や格納庫甲板、鎖甲板、01甲板など位置や用途で呼び方が変わる。
吃水線(吃水線)
満載状態で水面がくる位置を示す線。たいていのフネは、これより下が赤っぽい色で塗装されている。
ちなみにウォーターラインシリーズは吃水線から上を模型化したもの。
全長
文字通り艦の先端(艦首)から艦の後端(艦尾)までの長さ。最近の空母は全長=飛行甲板長。
水線長
吃水線の部分の長さ。
ちなみに大体のフネは水線長より全長の方が長い。(例外は米海軍のズムウォルト級駆逐艦とか)
全幅
バルジを含む船体の幅。たいていの空母は全幅=飛行甲板の幅。
水線幅
吃水線の部分の幅。
大体のフネは全幅=水線幅だが、またしてもズムウォルト級駆逐艦は違う。そして、空母型のフネの殆ども全幅と水線幅が大きく違う。空母型のフネの場合、水線幅より全幅が広い。
L/B
全長を船体の最大幅で割ったもの。数字が大きいほど船体が細長く、小さいほど船体が太いということになる。また、数字が大きい方が速力を上げるのに有利で。数字が小さいほど復原性が高くなる。
深さ
上甲板から船底までの高さ。
喫水
喫水線から船底までの高さ。
排水量トン
水線下の体積と同等の容積を持つ水の重量。実質的にはフネそのものの重さを示す数字。単位は大文字の「T」を使う。
満載排水量
人、モノ、燃料等々をたくさん積んだ時の排水量。諸外国の軍艦の排水量はたいていこの数字。
常備排水量
弾薬を3/4、燃料を1/4、水を1/2だけ積んだ時の排水量。
基準排水量
満載排水量から燃料と水の重さを引いた時の排水量。満載排水量−基準排水量の数字が大きいフネは、たくさんの水や燃料を積むことが出来る。日本国の海上自衛隊は基準排水量を公表している。故に海自の艦船は排水量の割に大きく見える。
マスト
帆柱という意味だが、現代ではセンサーやアンテナを設ける場所といった感じである。
艦橋
一般のフネでは船橋と呼ばれる部分。
基本的には航海、操艦、目視監視の役割があるが、空母だとこれらの役割に加えて管制塔の役割を担う。
CIC(戦闘指揮所)
従来、艦橋で行われていた戦闘指揮を別けたもの。要はフネの頭脳。
大体こんな感じでしょうか?もし間違ってたらやんわりと指摘してください。
次回から本編、空母の紹介に入ります。
初回は人民解放軍海軍(PLAN)の遼寧です。