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時空 まほろ 詩集・言の葉の庭たち

ハリネズミ

いつも心はまるで、武装姿のハリネズミ


その姿は可愛いはずなのに


とげとげした態度と言葉は

いつも人を傷付ける


心配しても怒る


とげとげ


冗談を言っても怒る


とげとげ


話しかけても、冷めた目でこちらを見る


とげとげ


……ねえ、コロナの所為ではあるけれど

そんなにとげとげしてて疲れない?


もうちょっと笑おうよ


(たの)しもうよ


泣かないでよ


(わめ)かないでよ



お願いだから……

部屋に閉じ(こも)らないで




一緒に話そうよ

テレビ観ようよ

出掛けようよ

犬の散歩に行こうよ



……妹よ

コロナが流行りだして、妹の性格は、なお一層高低差が激しくなりました。

そして、感染を恐れての全くの出不精(外出を嫌ったり、おっくうがったりすること)。


夢見ていた、学校生活が送れない苛立ちや悲しみがあるのは分かるけれど、貴女のきょうだいとしては、その姿を見るのも、辛いのです。


何も出来ない、お姉ちゃんでごめんなさい。

と謝りたくなります。

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