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触らぬキノコに祟りなし、だったりする【後半】

「っ……!」

思わず言葉を失ってしまった…。

だってありえないだろ?

何でキノコから白いネバネバしたものが噴出される!?

…いやこれが何を意味するかなんてことは知らない…が…。

「な…なにこれ…」

宇佐凪は体操服(上)を見つめる。

見る限りでは体操服より白く、スライムよりネバネバしない液体…。

いや…液体と言ってもいいがこれは個体と言っても間違いじゃないんじゃないか?

だって宇佐凪の体操服についてそこから1mmも動いてないんだから…。

「な…なに、と聞かれて何と答えていいのかオレには分からん…」

「ど…どどど…どうすればいいの?」

「オレに聞くな…。それは自己処理でお願いします」

オレは宇佐凪にペコッと頭を下げる。

どうも宇佐凪は困り果てたようでガクンと首を下げた。

「ぁぁぁ…17才にしてこんな大きく、厚い壁に遭遇するとは…」

もちろん比喩である。

だがそんなに大きくもないし、厚くもない壁だと思うんだけどなぁ〜。

「前原様!私をおたすけくださいませぇ〜」

とオレにすがり寄る。

………………………。

しょうがなく頭を働かせた。

働かせる理由は特に……ない……と思う。

…ま…まぁそれに女の子が困ってるんだから助けないワケにもいかないだろ〜。

…………何かものすごく自分の気持ちにウソついてるような気がするが気のせいだろう…。

白いネバネバ解決方法か……。

服についている。

液体か固体かよくわからん。

…え?

こんだけ?

服についていてとれないワケじゃないんだ…?

「宇佐凪…それを手でとる勇気は君にはあるか…?」

「ええっ!?と…とる!?これを!?」

うん予想通りの反応。

とれるなんて言わないだろうそれが普通。

「と…とったら…解決するのですか…?」

「あ〜ええっと…うんそうだ、地上の人間よ」

乙女心なんて読めません…神様……。

ダメ元だったのに成功するとはまったく思っていなかった…。

宇佐凪は体操服の白いネバネバを指でつまむ。

「ひゃっ!」

一体何に驚いたのか…体操服から指がはなされた。

「見た!?前原クン!グニャッてなったよ!?グニャッて!」

「……そうか…とりあえず早くとろうか」

液体か固体かも分からないんだからグニャッてなるのは当然だろ…。

何か宇佐凪は子供っぽさが抜けてないというか…なんというか…。

「はぁ…」何もしてないのに疲れた…。

「………ひゃあ!とれた!とれました前原師匠!」

「おおそうか!よくやった!この調子でがんばりたまえ」

雰囲気に合わせるためオレは親指を立てて宇佐凪に向ける。

それに反応してか白いネバネーバをとる速度が10%くらい速くなった。

のかならなかったのかは分からないがやる気がでてきたようだ。

………………。

………………。

………………。

「あ…あのさ前原クン…とれたのはいいんだけど「これ」…どうすればいいの?」

「…もうちょっと考えてから行動すべきだったか」

「さっき結構考えてた気がするんだけど…」

「まぁ他に方法がなかったから仕方ないか!ハッハッハッハ!」

「いや笑ってる場合じゃないでしょ…ぅぅ…私だけ何でこんな思いを…」

……。

宇佐凪の体操服から白いネバーチョをとることには成功した。

だがその次に新たな問題が出てくることは正直分かってる。

誰もがわかっているとは思うが…。

宇佐凪の手にべっとりとついている白いネバネバ。

これこそどう対処すればいいのか…。

いや…実はもう方法Aは既に考えついている。

だがオレは乙女心が10%くらい分かったような気がする。

だからこれは絶対首を横に振る、うん絶対。

「ねぇどうすればいいの〜?前原ク〜ン」

……………ダメ元で…言ってみるか……。

だがオレはまだ知らなかった。

これを言ったことでオレの身に…大変なおとが起こるということを……。

「あのさ宇佐凪!」

オレは方法Aをダメ元で話した。

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