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触らぬキノコに祟りなし、だったりする【中半】

「……無理か……」とキノコ抜きを諦めたオレの一言。

「何でだろうね?」

「だから角に生えてるキノコなんて大体抜けないものなんだよ。モン○ンじゃあるまいし…」

「モン○ンだってガサガサってやって採るじゃない」

「…どっちにしろあれは森とか沼地じゃないか…」

「……いつか体育倉庫だって出るもん…」

「何少しずつモン○ンを現代化していこうとか考えてるんだよ」

「だってガンランスのドガーンのやつとか今の科学じゃ無理じゃない?」

「いやゲームでもあれオーバーヒートしてたでしょ…危ないから…」

「もぉ〜日本人の役立たず〜!!」

「っていうか日本戦争とかしないから造る意味なくないか?」

「………………現実を言ってくれるね前原クン…」

「お前は少し現実逃避しすぎなんだ。もうちょいこっちに戻って来い」

「う〜…。どっかにリ○レウスとかでてこないのかな〜」

「そんなことになったら日本壊滅するぞ…」

「ぅ…確かに日本に滅びて欲しくはないかも…」

「はいはいそうと分かったらとりあえずキノコ抜くのやめよ〜ね〜」

「!?何でそうなるの!?」

「いやぁ〜角に生えてるキノコはまず抜けないと確信いたしましたので〜」

「やだもん。絶対抜いてみせるんだからね!」

謎の息抜き会話…終。

…………………。


20分ねばった結果…。

キノコはまったく抜けておりません。

しかも何かヌメヌメしてきたし…。

ヌメヌメのせいで抜ける気配は一向になし…。

……ていうかいつまで抜こうと考えているんだ宇佐凪は…。

「うあ〜手がヌメヌメして気持ち悪いぃ〜」

宇佐凪片手を振り回す。

手についている謎の液体が周囲に飛び交う。

「やめろ危ないから……ていうか危険だ…」

オレはもうとっくの昔に諦めているため手にヌメヌメはついていない。

ある意味ラッキーというものだ。

…今はさりげなく観戦している状況。

「危ないとか言うけど食べれるかもしれないんだよ!?」

「謎の液体出ている時点で食えるか!?」

「こ…これは味を良くする…そう!油!」

宇佐凪再びキノコをつかむ。

そしてオレを見ながら…

「このヌメヌメさが何よりの証拠!」

まったくそんなことをしても説得力などないだろうに…。

だがキノコには今つかまれたのが何か効果を発揮したらしい。

突然キノコがブルブルと震えだした。

思わずキノコを見る。

「な…何だ!」

「何か振動が手に伝わって…なんだか気持ちいい…」

少し幸せそうに宇佐凪が微笑む。

そしてより強くキノコをにぎった。

キノコ耐える…耐える…耐える…。

………。

ブチョッ…………………。

「……」

「………」

キノコ絶えた…。

…………だが…。

「…………!?」

先に状況処理ができたのはオレの方だった。

キノコは宇佐凪の手によりつぶされている。

だがキノコは死の直前に何かを噴出した…。

「いぼ」の先端から何かを噴出した!!

「ぁ…………」

宇佐凪が小さな声を出して自分の体操服の名札の部分を引っ張っている。

オレも恐る恐る指をさした。

「そ…それ…何…?」

「わ……わかんない……」

白い体操服につけられていた「何か」。

それはあまりにもキノコから噴出されるとは思えないもの。

それはあまりにも得体を知ることができないような液体。

白い体操服につけられていた「何か」。

…………………。

それは…………。


白く、ドロドロした、謎の液体であった!?

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