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第133話 ガウェイン

 人垣を組んだひとびとの背中から厳しい空気が放たれ、全員が警戒態勢となった。警邏隊と魔法士団統括部の有志の面々がテロリストの見張りについてから初めてのことであったが、警戒対象のアルバストが魔力切れだったこともあり、そこからそう簡単に回復するとは思えなかったのだが、彼らの警戒態勢は本物だった。

 オレは心ノ臓を修復したばかりのサドンさんを公園の下草のうえに横たえた。


「サドンさん」

「ん。後で詳しく教えてくれ」


 サドンさんが目をやったので、オレも闇に眼をやった。

 オレ自身もあれが何を考えてるのか詳しく知りたいが、ここまで深紫の闇にやられたサドンさんも知りたくなるのは当然のことだろう。オレは「必ず」とサドンさんに約束して本業に戻った。

 枢密院殿は性懲りもなく警邏隊と統括部の面々の居るまん真ん中にでんと構えて居た。まったく、魔力も武力もないのにあの人は何を考えているのだろう。

 あまりに堂々とした立ち姿にオレは自然小走りとなった。

 すると警邏隊と統括部の人垣がオレに付いて来る深紫の闇を見て割れた、だが、サドンさんのおかげで、今はこの状況に落ち着いてます、とオレが申し添えると、警戒しながらも彼らは攻撃を仕掛けずに穏便に済ませてくれた。ただし距離はやはり取っている。

 そして距離を取ろうとしないのは、サマースとオレ以外に誰も従者になってくれる者もいなかった、この人ぐらいだ。


「枢密院殿」


 オレがそう呼びかけながら枢密院殿の隣に並び立つと、枢密院殿はサドンはもう良いのかと言った。

 まったく、実に無頓着である。オレは雇い主殿の問いにかしこまって答えた。


「はい。落ち着いてます」

「左様か。なんだかんだで治癒魔法が効いてよかった。これで一命を取り留めたわけじゃの」

「はい」

「コペルニクスにつづいてサドンまで失っとったら、ライムにとっても大変な損失となるところじゃったからの。ん? なんじゃ」

「その……損失とはあちらの損とかそういうことじゃないですよね」

「あちらとは何じゃ」

「いえ、何でも」


 まさか当人を前にして、銭勘定で王杖や隊長(・・)を損したどうしたと計ったわけじゃないですよねとは訊けなかった。だがオレの心持ちとしては甚だ不安になったのも事実であった。


「それよりも見ろ。あの女エルフが動くぞ」

「まさか」


 だが枢密院殿の言う通り、アルバストがバックドアの後ろで手を握ったり開いたり、足を左右に動かしては動作を確認しだしていた。


「さっきよりも動きが滑らかじゃ。何故じゃ。咒札(じゅふだ)に魔力を溜める種類でもあるのか? しかしそれだろ秘奥の間でなぜ使わなかったのかという問題が出て来おる」


 確かに枢密院殿の云う通りだと考えさせられてると、バックドアが咒札による障壁を解いて顔に安堵の表情を浮かべていた。

 アルバストがもう大丈夫だという素振りをしたのだ。


「これは一体どういったことで?」

「わからぬ。じゃが何やら思わぬ幸運に当たったようじゃの」

「幸運…………」


 アルバストが本当に復活したらしく身体を起こした。まだ足を伸ばしたまま仰向けから起き上がっただけなのだが、顔つきが違う。

 そこから立ち上がる動作も安定しており、つい最前まで魔力切れを起こしてたとか、身体の切断からの機能回復とか精神的な影響とかもふくめて、早々に復帰は出来ないものと思っていたオレの見立てがことごとく外れ、いま見た限りでも魔力切れの影響をまるで感じないほど回復しているのがわかった。

 枢密院殿に顎で行けとうながされた。

 オレは三歩前に出た。アルバストとバックドアがオレの姿に表情を引き締めたので、そのまま話しかけた。


「おいおい逃げたのではなかったのか」

「既にこの場にいた化け物がなにを言う」


 あー、そういえば先に大穴の上へとのぼり始めたのはバックドアだった。こちらは光速移動ですぐだったけど、光速移動は視界の届く範囲、十数メートルが光魔法の常識だった。それが姿も見せずにいきなり上に現れてたら化け物扱いもされるか。

 それにしても袖やズボンの切れた部分を捨てたから素肌を晒しているアルバストだが、日の光で改めて照らされた姿を見ると、その五体は確かに元に戻っていた。やはり秘奥の間で咒札を使ってたのは間違いないようだ。しかし、オレの計算ではこれでもようやく残り一枚ということになる。まだ論外な回復手段が一枚残っているのである。それを使わせるこちらの労力を思うとうんざりした気分にもなるが、撤退するには頃合いとしては遅すぎる気もする。

 何よりそれをもたらした魔力は一体どうしたのだ。先ほどまで動くことすら満足に出来ないような状態だったのに、どこから調達したのだ。


「枢密院殿、何かを摂取したような様子は?」

「ない。手の指を閉じたり開いたりしてたら、ある時を境にいきなり動きが良くなった」

「ほう」

「それからは見ての通りだ」


 なるほど。

 しかしアルバストの魔力切れは王都の魔法陣を壊し、深紫の闇をこちらに付いて来させてる時点でそこからの復活など考慮から外していい。本人自体も魔力がいつでも手に入ると思ってばかすか水の治癒魔法を使っては治らないと嘆いていたはずなのだ。

 それが今やどうだ。

 アルバストは立ち上がって切断されてた切り口に艶めかしく指を這わせているが、不備がある様子がない。綺麗なままの肌を晒して予備動作も楽々とこなしている。

 幸運と言うにはあまりに元気がいい。よすぎる。


「そろそろ捕まるか」

「冗談を言うんだな、貴公も」

「そろそろ長い付き合いだ。引導を渡すならオレがふさわしいだろう? そうは思わないか」

「思わんな。それより返してもらおうか、我が所持品を」

「所持品? 魔剣ではないのか」

「ふん。魔剣ではないわ」


 まぁ本当のことを言う義務もない。

 しかしこちらは数多の犠牲の上でここまでわかったのだ。ごまかされはしない。

 するとアルバストの方から声をかけて来た。


「昔話をしようか。とは言ってもそれほど昔のことではない。星読みの塔でのことだ」

「好きにしろ」

「星読みの塔の魔法陣はお気に召したか」


 プラズマのことだろうか。サドンさんが使ったことが面白くないのかもしれない。


「お気に召すもなにも、オレがもらった」


 アルバストが鋭い目を向けてきた。


「と言うことは貴様に反応したのだな」


 そのきつい物言いにはオレは答えなかった。敵対してるとはいえ物には言い方があると思ったのもあるが、やはり、サドンさんがプラズマを使ったことに関して鎌をかけてるところが見受けられたのが一因だ。

 しかし彼女の反応は違った。


「やはり貴様は勇者だな」


 そんなことを言われた。


「だから違うと言っているだろうが。人の話を聞かないくせに何度も同じ事を訊くな」

「訊いてはいないさ。確認を取ったのだ」

「確認?」

「貴様、異界渡りをした事があるのだろう」

「いや、だから」

「そうでなければ反応しないようにしておいたのだ」


 あー、何だろう、とっても話づらい。


「反応とは話にか。頭大丈夫か」

「ちがう魔法陣にだ」

「魔法陣に?」


 しかしあの咒札による魔法陣は枢密院殿にも王杖にも反応してたぞ。なにしろプラズマの感触を魔力のない枢密院殿でさえ感じ取っていたのだから。

 だがその反応も光魔法で枢密院殿を回復させてからのことであったが、反応した人間ばかりなのに、そこにオレのことを勇者の証拠だと組み込まれても、肯きがたいことこの上ない。

 とそこまで考えてイレギュラーにオレは気づいた。


 他でもないオレのことだ。


 深紫の闇の由来がオレの何かであったように、星読みの塔を覆っていた深紫の煙にも、深紫の闇経由で構築された陣構えである以上、オレの何かが使用されてたと考えるのが自然ではないかと思ったのだ。そしてあの時のオレは、爆発しなければいいなという思いがずっと通底にあった。

 しかしこれを話しても聞くだろうかと考えると、絶対に聞く耳を持たないだろうという事はハッキリわかった。荒唐無稽なことだし、説明する材料もない。そもそもオレがフォルテの王子だということをこいつらに話す気が全くない。


「あー、一応言っておくが」

「貴様が幾ら否定しようが、もうごまかされない。貴様は勇者だ。他者に使わせることも出来る時点で異常な能力、異能を持ってるとしか言いようがない。そしてそんな奴で、この場に居合わせられるような人材など、私は一人しか知らない」

「識ろうが知るまいが興味ない」


 バックドアが脇で合図をした。


「そうか。だがこういうのはどうだ」

「まずい」


 オレに話しかけておいて狙いは全く変更していなかったらしい。深紫の闇がつーっと奴らに向かって動き出した。

 最初からわかっていたことではないか。

 だが手を伸ばした時にはすでに遅かった。深紫の闇が手を入れようとしたオレに対してゾワリと闇を展開して触れることを拒否した。おそらくそれでも中に手を入れていたらサドンさんのように身体の内側から破裂させられてただろう。

 アルバストと目配せし、バックドアが命じる。


「ガウェイン、復活だ。王都の魔力を使って魔法陣を直せ」

「…………ガウェインだと」


 ここにはアルバストの他には命じた当人であるバックドア・クックがいるだけだ。あの四人組はいないし他に呼びかける者もいない。それなのに自信を持ってバックドアは何者かに呼びかけている。いや、何者どころか呪具に向かってそう呼びかけてるような、とそこまで考えてオレはとある可能性に気がつき、戦慄した。


「待て。ガウェインとはあのガウェインのことか」


 オレが尋ねると同時に深紫の闇が拒否反応を示した。オレのひと言を聞いて、人間ならば顔を真っ赤にして怒るように深紫をさらに深く染め、向かうにも向かうにも放置する気にならず、その場にとどまるような仕草を見せた。


「バックドア・クック。その名は捨てたと言ったはずだ。憂き身を縛るな。

 貴公もだ」


 厳かな様子で深紫の闇が拒否を示していた。バックドアに対して、それからオレに対してもだ。

 だがその拒否がオレに答えを雄弁に物語っていた。オレはジッと深紫の闇を見て、始末を付けねばならぬ事柄がオレが思っていた以上に根深いものであることに気がついた。今の闇の調子がそれを予感させた。

 深紫の闇が呪具だというのはわかっていた。剣だというのもわかっていた。魔剣だというのもわかっていた。しかしまさかガウェインだったとは…………。

 オレは冷たい場所にさまよう深紫の闇に問いかけた。


「本当にガウェインだったのか」


 オレのそのつぶやきに深紫の闇が答えることはなかった。


 深紫の闇がその場をさまようたびにオレはそれを目にしてたわけだが、そこに潜んでいた違和感に、この時になってようやく思い当たることがあった。実は深紫の闇はこれまでもさまようだけで決して刺さろうとしていなかったのだ。壊した魔法陣の中心には魔法陣しかなく、呪具が刺さってた痕跡は欠片もなかった。壊れた魔法陣には壊れた魔法陣だけが残骸となって残っており、今この時だってそうだ。その場に刺さって行かぬとも行こうとも(おの)が意思を表明してはいない。

 こいつは、ガウェインは、刺さっていると思っていたのはこちらばかりで、秘奥の間でもここでも、悪戯に刺さらずに、ただそこに突っ立ていただけだったのだ。

 魔法陣の中心に。サーバの国中を巻きこんだ嵐の中心に――。


 こいつはただ突っ立ていただけだったのだ。


 そのガウェインが落ち着かない腰を浮かせている。

 一度は向こうに向かうと決めたガウェインは、バックドアのひと言が癇に障ってその場をさまよっている。こいつは常にオレの近くに居たというわけではないが、大穴から抜け出てからこっちは、必ずオレの目の届く範囲にいた。そのガウェインがオレの周辺からふわふわと漂って気乗りのせぬままさまよっている。

 オレは呼びかけた。


「おい、深紫の闇」


 聞こえているのかいないのか、オレの声のした方向へと呼びかけを辿り、辿った先で冷たい場所へと辿り着いたとでも言わんばかりに闇が(ふる)えていた。まるでやむにやまれず他人の家へと転がりこんだ食客のようだとオレは思った。


「おい、どうする気だ」


 するとガウェインが答えた。答えたと言うよりも宣言に近かった。


「憂き身は…………」

「ああ、憂き身は何だ」

「憂き身は(あるじ)につく」


 主、アルバストのことだろう。


「奴についてどうする。奴がテロリストだというのは貴公も重々承知しているだろう」

「主のためではない。憂き身のせいだ」

「その憂き身とはオレのことか」

「そうだ」


 厳かにガウェインが言った。


「このような仮初めのものではなく、憂き身は憂き身の持てる全力でもって、貴公とは殺し合おう。その上で貴公がもしも憂き身を上回ったのならば、その時は貴公の云う言い分にも耳を貸そう」

「それだけやっても耳を貸すだけかよ」


 しかしガウェインは答えなかった。


「ふっ」

「…………」

「答えなくて当然か。雌雄を決した(のち)と、そう云いたいのだろう。オレからしたら、そいつらを勝たせてどうするんだとも言いたいが」


 オレは結構ガウェインは馬鹿だと思う。


「その場所に居ることすら貴公を苛立たせてるようだが本当にそれでいいのか」

「…………考えるのももうやめた」


 それは深刻だな。

 考えるのをやめるほど自己防衛せざるを得ない状況なのか。英雄の剣とまでオレの中で崇められていたお前の姿は、口に出したらそんなのは幻想だとでも云いたげな物言いだ。おそらくだがこいつは己にも周りにも問い続けたのであろうな。そのことはよくわかる。オレがそうであったから。

 だが形を変えて問いつづけて来た何かが、どの答えもありふれていて信用できなかった、と。

 そう答えを出したわけだ。


「馬鹿だなぁ」

「…………」

「オレの言葉では血肉にならぬようだ。だがお前の血肉はどうしたのだ」


 どこへ消えたのだ。


 お前自身はおそらく、居たくもない場所に居させられ、かといって行き場のないお前はここ城塞森林公園でしてるようにふらふらとさまよい、喜んでどこかへ向かうという事はなかったのだろう。行く先々でさまよわざるを得ず、そうしてさまよう宛てもないことに都度気がついて、今とおなじように道半ばでぐるぐる回ると云った事をあちこちでして来たのだろう。

 おまけにその身には余計なものを身に纏い、オレに累する何かしらまで纏わされ、それでも何を血肉にしようがそこがお前の居場所ではないから尚さまよって、結局はどこにも行けずにいる。


 それがお前だ。


 立ち止まるお前の動きは、緩やかさであり、勢いであった。外は緩やかに止まってるも同然なくせに、中は恐ろしいほどの暴風雨が荒れ狂っている。

 発狂するのを堪え、後悔を堪え、人の波にさまようのを堪え、行こうとしても行き場がわからず、それでも倒れるわけには行かないから無遠慮な行為に対しては自己防衛をしているのであろう。

 鬱屈し、自分の中に深く入り込み、本来の自分とあるべきはずだった自分と、それから今の自分とが胸の中を去来し、どこへ行こうと何をしようと鬱々たる思いをどうしようもなく抱えてしまっているのだろう?


 聞こえるか、ガウェイン。


 お前にはリアが居なかった。オレにはリアが居た。


「何のことだ」


 そんな振り絞るような声がした。


「あらゆる血肉を喰らってそれでも尚探しているのだろう?」

「探しているとは何のことだ」

「もちろん初代勇者、ワイルディンド・ベッカムのことだ」


 ガウェインがハッとしたのがわかった。


「ワイルディンド・ベッカムは国を離れた陰でその聖剣を魔のダンジョンの最奥で土に刺し、人知れず魔王復活を阻止していたと聞いている。

 勇者としての務めを今なお果たしていたはずなのだ。

 そんな勇者だったのだ、()の初代勇者は」


 オレの言ったことにアルバストが眉をひそめた。

 噂のような、嘘のような、そんな与太話に聞こえたはずだ。

 だがこれはフォルテの王家に伝わる事実であった。

 もっともこれは秘事でもあったのだが、ここでその事を問えるのは自分だけしかいないし、これをフォルテの秘事とわかる者もこの場にはいない。なので、オレが何者であるとか、(かたき)持ちであるとか、痛くもない腹を探られることもない与太話としてでも問いかけるべき事柄であると判断して問いかけたわけだが、なによりも、ガウェインに問いかける方が今はよっぽど大事であった。


 ガウェインがさまよっている。


 この事実を受け止められる者は極めて少ない。


 何しろ間違いなくガウェインにはお役目があったのだ。子供心にオレはフォルテ本国を出たガウェインは異界から来る魔王軍を抑えるため、今もこの世界のどこかで異界への通路を閉ざし、ひっそりと土に刺さってお役目を果たしているのだと、そう教えられ信じていた。

 だがそれはもうあの時に終わっていたのだろう。

 サマースとオレがダルマーイカ川でバイコーンと出会ったあの日のことだ。

 サマースとオレが事情に駆られて急いで魔法を覚えようと、ここじゃ薄い、あそこがいいだのと、ああだこうだと魔水の濃い場所を選んで右往左往していたあの時に、裏ではもう世界は変わっていたのだ。

 リロを失ったサマースとオレは辛い思いを抱えもしていたが、平穏を絵に描いたようなあの日は思い出と呼べるひとときであった。

 だがそれも、今思うと、捕らえたバイコーンの処理に困って寄ったトライデントの家で、バイコーンを預けられたトライデントの方は、あの瞬間に何かの予兆を感じ取っていたのであろうな。


 オレの正体を知るトライデントからは、魔王の話をすぐに聞かされたような気がする。


 もしかしたらライムにも何かしらの伝承が伝わっているのかもしれない。あの時トライデントの家で教えてもらった表層的な物だけでなく、オレの知らない何かが…………。


 ガウェインから湧き立つ深紫の闇が、その陰影が濃くなった気がした。

 ガウェインは相変わらずあちらにも行きたくないがこちらにも居たくないと、決めても決めても決めきれない中途半端なところでの孤立を好んでいるようだった。

 ガウェインの性格がどういうものだったのかは知らない。だが、少なくとも今は鬱屈としたものから自分を守るために鈍くならざるを得なかったのだろうなとは思う。いや、鈍くならないと守りたい物を守れなかったのだろうか。


 今のそのひどい孤独はなんなのだ。


 ハッキリしたものはないが漠然としたものはある。

 何を押しのけ、そこにしがみついたのだ。


 なぁ。


 嵐の聖剣、ガウェイン――。



 あとがき


 遅くなりました。

 そんな中でも応援を頂きありがとうございました。嵐の中の灯火でした。

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