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A little different People  作者: わらじ
7/11

7話悪とはなにか。

「今日は通り魔の対処をしてもらう。今回も6番と9番に頼む。」

支部長ー大和がそう言った。通り魔とはここ最近ででてきた能力者、と思われるものだ。その通り魔は能力者ばかりを狙っている。そして狙われた能力者は必ず死んでいる。毎回殺され方は同じだ。首の中央にナイフを一突きされている。今のところ11人が犠牲になっている。

「「了解」」

「いやぁ〜6番さんと一緒に仕事出来るなんて恐縮です!!」

「9番あまり敬語を使わないでくれ、まぁよろしく頼む。」

「えっとこちら13番。通り魔の潜伏地は日本海の第3港地の第5倉庫の中だ。前の反省をふまえてかなり情報収集をしたが相手は1人だ。だけどどうやら能力者の情報を黒い悪魔から受け取っているらしい。」

「了解現場にむかいます。」

〜倉庫前〜

「いいか9番絶対に無理をするなよ。俺はもう仲間を死なせたくない。」

真剣な顔で6番が言った。

「はい!まかせてください!」

「じゃあ行くぞ!」

ガァァァァァァァァァァァァン

6番が勢いよく扉を開けた。

「誰だお前ら。俺は能力者以外にようはない。」

通り魔はとても穏やかな顔をしていた。

「君が通り魔か?」

通り魔が静かに笑った。

「違うよ。僕の名前は三鷹公明だ。僕は通り魔なんかじゃない。僕は悪を滅ぼしているんだよ。この世から悪が消えるようにね。」

6番も、9番が不思議そうな顔をした。それもそのはずだ、公明が言っている事は管理会が考えている事と一緒だったからだ。

「どーゆうことだ13番。やつは犯罪者を殺していたのか?」

「いいや。そいつが殺したのは一般の能力者だ。」

「どーしてだ。公明。お前は悪を滅ぼしたいのだろ?じゃあなぜ能力者を襲う。」

公明の顔から笑顔が消えた。

「能力者が悪だからだ。能力者こそがこの世の悪そのものだ。」

公明の顔にはもう穏やかさはなかった。あるのは怒りだけだった。

「なぜ能力者を悪だと思う。」

6番が問いた。

「僕の家族は能力者に殺された。何もしていないのに普通に暮らしていただけなのに!奴らがあんな能力を持っているから普通の人を害する!だから奴らは悪なんだ!」

「そんな事はない!能力者によって発展したものがある。」

「それは能力者がいなくても発展していたかもしれない。そうだろ?そもそも能力者がいなくてもこの世界は成り立つんだ!だから奴らはいらない!」

「そうか。」

6番は何も言い返せなかった。そして9番はただ聞いていることしか出来なかった。その時6番と9番が立っているところに移動中だったコンベアが落ちてきた。

「あ!2人ともそこは危ない!」

公明が叫んだ。が、遅かった。9番は能力を使い6番を守った。砂ぼこりが舞う。

「2人とも大丈夫か?」

公明が心配そうに言う。

「ああ。大丈夫だ。ありがとう9番。」

「はい!6番さん!」

公明の中から心配がきえた。

「お前達能力者だったのか?ならもう話すことはない黙って死ね!」

公明はポケットから刃渡り30cmの折りたたみナイフをだした。そして2人の方へ走っていった。その走りは普通の人とは思えない速さだった。

「6番さん。さがってください!僕がおさえます!そのうちに何か拘束できそうなものを!」

9番が前にでた。そして公明と9番の距離が後足1歩分になったところで公明が突き出した。だが突き出した物はナイフではなく手だった。公明の手が9番の腕に少しふれた。もちろん硬化している9番にとって何も感じない程度のかすりだ。だけど9番は驚いた。それは当然だなぜ先に手を突き出してきたのか誰でも気になる。だけど9番に悩む時間はなかった。驚いている9番の首には刺さるはずのないナイフが刺さっていた。しっかりと中央をとらえて。

「がっ」

「9番!大丈夫か!」

首に刺されているため話すことは出来ないがまだ呼吸があった。そしてもちろん、この場にいるもの、いやこの戦いを見ているものの中に硬化している9番の首にナイフが刺さった理由を知ってる者は公明しかいなかった。

今回の話でまた9番が危ない感じになっちゃいました。9番て呪われているのかな?笑コメント、評価、アドバイス、ブックマーク、お願いします!!

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