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ムカデの残したアイテムを仕舞い、家に戻る。


「はぁ、つかれた・・・・」


今日の戦利品をポーチの中から畳みの上に並べていく。


「んー、そういえば蜂蜜に漬けると肉が柔らかくなるとかって聞いたな?」


本当かどうかはわからないが・・・


蜂蜜なら大量にあるのだ、少しくらい無駄遣いしてもいいだろう。


塩胡椒をふりかけ、ミートハンマーで叩いていく。


1つはラップをし、冷蔵庫へ


もう一つは蜂蜜へと漬け込む。


「うん、明日はこれを食べようか!」


だが、今日はコウモリの羽で我慢だ!



「納得いかねぇ・・・」


トマト煮にしたコウモリの羽は、予想を裏切りとても美味しかった。


美味しかったのだが・・・


「今まで食べていた肉って何だったんだろうな・・・」


市販の肉とは比べ物にならないくらい美味しかったのだ。


そんな美味しいコウモリさんも、ダンジョン一階層から姿を消してしまったため


今ある羽が貴重な物となってしまった。


「ま、ウサギ肉があるしな・・・」


希望をウサギ肉へと移し、ボウルに盛られたトマト煮をつつくのだった。



「ふぅ・・・こんなものかね」


しばらくの間、ダンジョンに時間を割いていたため


久しぶりの畑の手入れをしていた。


畑に支柱を刺し、ネットを張る


そして、キュウリの苗を植えれば完成だ!


毎朝の水遣りが楽しみになる。


ダンジョンといい、土いじりといい


この年になってようやく楽しいと思える人生が始まった。


そんな気がする。


「よし・・・」


少しだけ気合を入れて、今日もダンジョンへと歩を進める。


相変わらず一階層には何もいなかった。


少しだけ期待していただけに、その反動も大きかった。



そのまま二階層に下りるが、階段を下りきった壁面におかしな物があった。


壁面の一部が半球状に盛り上がっていたのだ。


昨夜の出来事で、油断していたことを思い出す


ツルハシで盛り上がっている部分の周りを丁寧に削っていくと


コロン、と音をたてて地面に落ちた。


そのまま手には取らずに鑑定すると


召集トラップ:解除せずに押した場合、部屋にモンスターが溢れる


「こわっ!」


表示された説明文は、とても安心できるような物ではなかった。



解除には成功したようなので、念のためポーチへ放り込む。


「さて、モフモフはどこかなー?」


今日もレベルを上げるためにウサギを探す。


発炎筒の残りは2本


なので、激突死作戦もあと2回で打ち止めだ。


探索を続けると、憎き蜂の巣部屋が見つかった。


「ここはまだだな」


レベル4になってから駆除する事に決めた。


探索する際にも、しっかりと天井も確認していく。


「お、あったあった」


ウサギの巣穴を見つけ、昨日と同じ様にセットしたツルハシを固定した。


「ふぁいぁー」


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