表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
79/170

新着情報

「こんにちは、最近はどうですか?」


恐らくダンジョンのことだろう。


「ええ、先日も危ない目に会いましたよ。ほんと死ぬかと思いました。」


あはは、と笑いながら答える。


百鬼さんは身体が大きく、力持ちなのだが


レベルの上がった俺には腕相撲で勝ったことが無い。


百鬼さんにレベルのことを教えた際に、百鬼さんも連れて行ってほしいと頼み込んできたのだ。


丁重にお断りをし、石川さんに伝えたことを


そっくりそのまま言い放ったのは、まだ記憶に新しい。




適当に挨拶を終え、ポーチにしまいこんでいたスターアイをザラザラと樽に流し込んでいく。


樽を半分ほど埋めたところで、ポーチのスターアイが尽きた。


これで全てだと伝えると、百鬼さんはビニールシートを被せて


ロープで縛って蓋をしてから台車に載せた。


「では、仕事があるのでこれで。今度遊びに来てくださいよー!」


台車を押して歩きつつも、しっかりと顔はこちらを向いている。


俺も軽く会釈をしてから家に入り、二層を攻略するために準備を始めた。




オーガを倒した際に、そのまま三階層へ進むことができればよかったのだが


あの状態で三階層へ向かい、何かがあったら走って逃げることさえ出来なかっただろう。


今回もまた、オーガのような強敵が現れたら迷わず帰って寝よう


そう心に誓い、踏み込んだ二階層は


最初と同じ小部屋が三つあるだけだった。


当然の様に襲ってくるのはコウモリとネズミなのだが


以前のように予測で戦う必要は無いようだ。


というのも、ネズミの猛スピードの跳躍を目で追いかけることができるようになっていたのだ。




横を通り過ぎるネズミを捕まえ、壁面に叩きつける。


それだけでも十分に倒すことができた。


コウモリも強化されたツルハシで振り抜けば一撃で倒れる。


ヘビとの再戦も考えたが、目標からそれるため


今回は見送る事にした。


それから程なくして、下へと続く階段を見つけたのだが


その階段がうすぼんやりと青白く発光していた。


ゆっくりと階段を下っていき、三階層へとたどり着いた。


三階層は壁面に、階段と同じような発光する金属が所々で飛び出していた。




ブルーメタル:青く輝く金属


ふむ、そのまんまだ


だが、この金属には見覚えがある。


包丁だ。


俺の手元にある包丁も、このブルーメタルと同じ色をしているの。


ツルハシで壁面を削ってみると、ブルーメタルがゴロリと地面に落ちる。


今回は三階層でもモンスターは見当たらなかったが


ブルーメタルだけでも十分な収穫だろう。


目的の二階層の攻略はすんなりと終ったので、一旦引き上げることにした。


そして、ダンジョンの新着情報に大きく書かれていた記事に驚愕する。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ