表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/170

モフモフ

アイテムを置きに家に戻り、もう一度階段を探しに向かう。


レベル:2 HP:25/25 技能:鑑定


あの後、数匹のコウモリを打ち倒すとレベルが上がったのだ。


「はぁ、もうちょっと心の準備をする時間がほしかったんだけど・・・」


人生とは想い通りに行かない物だとしみじみと思う。


だが、そんなものいくら考えても時間を浪費するだけなのだ。


再度踏み込んだダンジョン内は、相変わらずリセットされていた。


探索を開始して程なくして階段を見つけた。



覚悟を決めて階段を下りていくが、この階段はあまり長くないようだ。


ふと思い出し、腕時計を照らし時刻を確認する


15:23だった。


「よし、何かあったら戻ろう。何もなくても20時になったら帰ろう!」


階段を下りきって天井を照らすが、そこには何もいなかった。


そのまま床を照らしてみると、そこはモフモフのパラダイスだった。


「モフモフだー!!」


逃げられた。


蠢くモフモフが沢山いたのは分かるのだが、鑑定をする前に叫んでしまった。


「失敗した・・・失敗した!くそぉ!!」



落ち込んだ気分のまま探索を続けるが、一向にモフモフは見当たらない。


だが変わったものなら何度か見かけた。


蜂の巣だ、それも大きな。


壁面にびっしりと・・・


「嫌な予感しかしねぇ・・・」


ブーン ブーン


「ほらみろ、やっぱきやがった!!」


ブーンブーンブーンと羽音を鳴らしながら飛んでくるのは巨大な蜂


明らかにサイズがおかしい、蜂の巣よりも大きいのだ。


「は・・・はは・・・」


苦笑いをこぼしても現状が変わらない、俺は逃げた。



「危なかったー!でかすぎるだろ!!」


人間サイズの蜂が大量に襲ってきたのだ、怖くて当然だ。


逃げる途中もモフモフは視界に入らなかった。


ここまでくると、時計は19時を指していた。


「はぁ、ちょっと早いが仕方ない。今日はここで止めだ!」


ぼすんっ!と音を鳴らし布団に倒れこんだ


逃げた際の疲労と火照ったからだに冷たい布団が心地よい。


もうちょっと


もうちょっとこのまま倒れておこう。


徐々に眠りの中へ落ちていく、明日は蜂を退治しようと心に誓いながら。



目が覚めてからすぐに風呂に入った。


着替え、買い物に向かう。


そうだ、今日は蜂を殺すのだ!根絶やしにするのだ!


買うのは藁束だ、幾つか納屋にもあるが、それだけじゃ足りなかった。


お財布と相談して追加で20束と、発炎筒を購入。


後は投げ込むだけだ。


「ぐぅ・・・おもい・・・」


いつもの装備だけでもそこそこ重いのだが、新しく持ってきたものも含めるとかなり重い。


ダンジョンがリセットされるとどうしようもないので、階段の上から藁束を蹴り落としていく。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ