表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/170

三週目

「ちょっとだけ豪華・・・かな?」


箱も今までの木箱ではなく、金色や銀色の装飾がついている。


そろりと近づき、ゆっくりと蓋を開ける。


ギィっと重い音がしたが、レベルによって強化されている今の俺の身体には


たいした負担にはならなかった。


「ん?なんだこれ?」


宝箱の中には、拳と同じサイズの泥ダンゴが3つ入っていた。


「んー・・・あ、そうだ」


合成樹の種:成長すると洞ができ、同時に三つまでのものを合成できる。


「なるほど。」



とりあえずポーチへしまっていくと


三つ目を取り出したところで宝箱が消え、蓋にはまっていたビー玉だけが残った。


カラン、コロコロコロ


「いや、ぞんざい過ぎるだろ!」


つっこみながらもビー玉を三つとも拾うと、以前のように家に戻ってきていた。


「やっぱり戻ってきたか。で、まだ階段があるってことはそういうことだよな。」


少し悩んだが、合成樹の種を庭に植えて一階層を覗きにいってみる。


「なんだこれ・・・」


階段を下りた先は、以前とは全く異なる世界だった。



一階層の壁や天井が輝いていたのだ。


真っ暗なはずの一階層だが、まるで小さな宇宙のような


そんなイメージが浮かんだ。


暫く眺めて居たかったが、それは許してもらえないようだ。


見つめていた光点が急に動き出し、こちらに向かってきた。


ただの光点に紛れていたモンスターが動き出したのだ。


スターアイズバット:青白い光を発する瞳を持つコウモリ


「コウモリか!!」


それなら慣れている。


襲い掛かってきた三匹を叩き落すと、手馴れた動きで止めを刺していく。



スターアイ:スターアイズバットの瞳。特殊な鉱石でできている。


こんなものが残った。


「まだ虹水晶も片付いていないのにとんでもないものが出てきたな。」


今回のものはただの鉱石なので、大騒ぎするほどではないだろう。


少しだけ安心すると、探索を続ける。


部屋の構造自体は変わっていないようだが、点滅する光点のどこから襲われるかわからない。


気を引き締めて通路に踏み入ると、光点がずれた。


何かいる・・・


先を睨みつけ、すぐに戦えるように構えた。



コメットラット:猛スピードで跳躍するネズミ


「うわっ!」


鑑定の説明を読んでいると、コメットラットが俺の肩に切り傷を残して通り過ぎていった。


レベル:36 HP:259/260 技能:鑑定 幸運(微)


それでもダメージは1なのか・・・


狭い空間をピンボールのように跳ね回るために反撃が出来ない。


身体の小ささが加わって、一方的に攻撃を受け続けている。


「いらいらしてきた・・・」


一撃は小さくとも、猛攻を受け続けるとHPがなくなってしまう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ