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言葉足らず

「そうか、謝ることはないぞ? 俺だって何度死にかけたことか。 怖いと思うのならば近寄らないのが一番だ!」


「ありがとうございます!」


一人で待たせておくのも可哀想なので、あおいと翠を呼んでしばらく遊び相手になってもらおう。


翠の頭の上に乗っているのはあおいだが、翠の背中にモミジと陽が乗っていた。


「おっと、そうだ。 一応言っておくが二階層までだからな?」


二人が頷くのを確認したので、階段へと進み


「おし、んじゃいきますか!」


「「はい!」」


下りて行った。



「歩きながらだが、説明をするからよく聞いてくれ。 今回、君たち三人を招き入れたのは気まぐれだと思ってくれ」


というのも、今回は安全が確保できると判断したから誘っただけなのだが。


三階層にドラゴンがいるので、危険は当然あるのが


三階層から万が一にも階段を通して上がってこられる小型のモンスターがウサギしかいないのだ。


勿論、四階層のモンスターによっては十分危険なのだが


それを言い出してしまえばどんな些細な要素も危険だと判断しなければいけない。


当然それが一番なのだが、その判断を下せるのならば俺はここに住んでいないからな。



つらつらと述べてはいたが、言うべきことは


「つまり、俺のダンジョンヘと人を招くのは今回に限るということだ」


当然、安全が確保できる状況であれば別に構わないのだが俺が面倒だからな。


その後も、あれやこれやと注意事項をしっかりと教え込み


間違っても二階層から下には行かないことを約束させた。


説明途中につい足を止めてしまったが、程なくして一階層へとたどり着いた。


「ここが一階層だ。 初期の頃とはずいぶん変わってしまったけどな」


改めて一階層を見回してみたが、やはり綺麗だ。



「綺麗ですねー、前はどんな感じだったんですか?」


あ、やっぱり気になるんだ。


「二週目までは真っ暗だったな。 まさにダンジョン!って感じだったぞ? 三周目からこんな感じだ」


ざっくりと返したが、それでも好奇心が強いのか


葉山さんが質問し、花山さんがメモを取っていた。


俺が働いていた頃、普段からメモ帳を持ち歩かない社会人も少なくはなかった


大したものだ、このまま立派に成人してほしいと願ってしまうとは


俺も歳を取ったということなのだろうか。



「ああ、そうだ。 撮影は俺が映らなければ別に構わないからな」


「いいんですか? この場所は秘匿されているんじゃ・・・」


ん? ああ、そういうことか。


「公に発表はしていないが、政府は知っているぞ? ほら、あのお巡りさんも普通に対処していただろ?」


なるほど、と言葉足らずな説明でも納得してもらえるのはとても助かる。


「二階層へ向かおうと思うんだが、そろそろ大丈夫かな?」


はい!っと元気な声が二つ返ってきたので、階段を探して二階層へ向かう。



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