思いつきでやってやろう!
わたし部屋は都心に近くにあるので友人がホテル代わりに使うことがしばしばある。だからビール缶を宿賃かわりに飛び込んでくる事が多い、
しかし部屋は築七十年の恐ろしくボロいうえに四畳半と無茶苦茶狭かった! いくら貧乏で家財道具はないといっても、大人二人が眠るのには狭くてしかたがなかった。
そんなある日、友人の晴美が泥酔した状態でやってきた。彼女は来たときには前後不覚の状態だった。いくら明日が日曜日だといってもいい加減にしてもらいたいところだ。
彼女はそのまま眠りに落ちていったけど、わたしはというとイビキはうるさいわ酒臭いわで眠れそうに無かった。しかも彼女は暑いのか着ていたものを脱ぎ散らしていた。
こんな無茶をする女なんだと呆れていたら、晴美のボディラインが美しい事に気が付いた!
その時、わたしの心の中のもうひとりが悪魔のささやきをささやいでいた。この女が困るような事をしてやればいいんだと。
そこである事をやってやろうとした。彼女にゼンタイを着せてやる事だ! 晴香にあってわたしにないもの、それは才色兼備だった。彼女は優秀だしプロポーションも良いし顔も良かった。対するわたしは将来を心配されるほどで、出っ歯のお笑い芸人みたいと・・・まあ愚痴をいうのは辞めとこう。
人がいつも食事をしているちゃぶ台に寄りかかって居眠りしている晴美を驚かしてやろうと思ったわたしは、晴美にゼンタイを着せるために裸にすることにした。
わたしは晴美に着せるゼンタイを持っていた。それはハロウィーンかなんかの時にネットで購入するのを頼まれて買ったものだった。なんでもチームで使うために纏ったロットを注文したのであったが、お礼として何枚かもらっていたのだ。