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逆転  作者: Nonameの名前
逆転
6/21

−06

 碧の案内で京都を満喫できた。


 普段の観光じゃなくて、京都の住人の目線で歩いた、って感じで新鮮だった。


 まぁ満喫したのはよかったんだが、


 碧が帰ってしまった後暇で、


 結局ホテルに篭ってゲームして遊んだ。


 そして今日からまた学校だ。


 というかもう学校にいるんだが。


「結鷹!俺とヒーローごっこしようぜ!」


 やだ。


「いや、俺とおままごとだ!」


 やだ。


「だめだ!俺と腕相撲バトルだぜ!」


 やだ。


「「どうする!」」


 なんだこいつらは、


 まぁいつも通りなんだが。


「よし、公平に何もしないでおこう」


 ははは、勝った。


「むむむ、それにしても、なんなんだこの女子集団は!」


 そうなんだよ隊員A。なんでこんなにここに女子が集まってるんだよ。


 理由は知ってるけどね。こんなブサイク集団、逆転したらイケメン集団に違いない。


 スクールアイドルとかやってみようかな、って思うわ。


「そういえばお前らはどんな女子が好きなんだ?」


「そりゃもちろんあやぽんだ!」


「俺はなげっちだ!」


「俺はぷんぷんちゃんだ!」


 全員二次元に恋してるんだな。さすがだ。


 まぁ勝手に二次元だということにしてるが、


 俺のこいつらとの半年の付き合いが絶対にそうだと言っている。


 京都旅行中に知ったんだが、二次元は逆転してないんだ。


 だからここからが本番だ。


「じゃあやっぱり三次元ならその子たちに似てる子がいいのか?」


「そうだな、似てるに越したことはない」


「俺だってそうだ!」


「俺は逆だな。やっぱり三次元の中での美人がいいよな」


 一人アマチュアがいたな。


 でも三分の二が逆転に影響されてないとは、優秀だ。


「よし、じゃあ理解ある隊員A、Bは組織の隊員から幹部まで階級をあげよう」


「「おおー!」」


「なんだと……羨ましい」


「じゃあ早速第一の任務を与える。焼きそばパンとメロンパンを女にこびるんだ」


「そんなレベルの高いこと俺たちにできるとでも!?」


「無理だ……俺は生まれて一度も女と話したことはねえ」


 まじこいつらレベル高いわ。


 てか女と話したことないって、お母さんいないのか。それは大変だったろうな。


「大丈夫だ。できるかぎりブスなやつに話しかけるんだ」


「わかった……それならできるかもしれない」


 幹部Bも神妙に頷く。


「ねえ、僕ちゃんたちにやきそばパンとメロンパンきゅれないかな?」


 ニヤニヤとした幹部A、Bが超綺麗なブスに話しかける。


 噛んだし。言い方きもいし。


「は……はい!」


 超綺麗なブスが恍惚とした表情で返事して購買へと駆け出した。


 他の女子もキャーキャーと騒いでいる。


 どんだけ人いるんだ。50人はいるよな。


 ブスが帰ってきたみたいだ。


「結鷹ボス!任務完了しました!」


「よくやった。隊員Cも含め、四人でこれを平らげようか」


 俺の机の上には、十数個のパンがある。


 やきそばパンとメロンパンって購買でも人気なパンなのに、なんでこんなあるんだ。


 これがイケメンのご威光か。


「「いただきます!!」」


 俺たちはパンだけに腹をパンパンにして昼休みを終えた。


 余ったパンは人気獲得のために隊員Cの手により野次馬女子へと投げられた。


 すごい騒ぎとなって先生が駆けつけたのは言うまでもないが、


 俺たちはイケメンのご威光によって免責排除だ。


 そして放課後となる。


 俺はABCを引き連れて上級生のフロアへと歩を進めた。

朝7時に毎日更新できたらいいな、って思います。

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