鬼
初投稿です。ガチの初心者による執筆なので、誤字脱字等もろもろあると思いますが何卒ご容赦を。気ままに執筆していくのでドゾよろしく。
生暖かく見守ってください。感想、意見などお寄せください。
序の章 昏き者
雨が降っている・・・・
静寂の中に音もなく・・・・
全てを内包した昏い暗い闇・・・
薄ぼんやりと浮かぶ何か・・・
青白い極光が街に降り注ぐ、直径20Mはあろうか。
時間は僅かに10秒程。
極光が消えた、瞬間暴風吹き荒れ街が1つ地上から消えた。
数瞬ののち静寂、静けさの余り耳が痛い。常闇、闇が深すぎて目が光を拒絶した。
目を凝らし、神経を研ぎ澄ませ初めて解る何か・・・
大地が抉られている、深く広く・・・
摺り鉢状に抉らてた表面はツルリとした光沢がある、ガラスの様だ。
地を抉った何かは尋常成らざる高温であったらしい。岩盤をガラス化してしまう程に。
ガラス化した表面に雨の雫が落ちる、面を滑り底に落ちてゆく。
揺らりと何かが動く気配、現状に置いて生けるモノが有る事の不可解。
降り続いていた雨が次第に止んできた。薄い雲の切れ間から僅かばかりの月光か射す。
それは居た。深い地の底に居た。高熱で抉られた地の底に其れは居た。
赤黒い鎧に身を包む人にも見える何者か。否、人で有るはずもなかろう。
観よ、あの面を。鬼である。人らしきモノは鬼である。
月光に照らしだされしは、紛う事無き鬼のそれ。
赤黒い鎧に身を包、鬼の仮面をつけた、人成らざる鬼。両の腕に太刀を持ち、
背の面より異型の腕が更に4つ其々に、大刀2つ、槍2つ、鬼面六臂の異形の鬼神。
轟と風が啼いた。異形の鬼はもう其処に無し・・・
跡に残るは、地に開けられた穴のみ・・・