第一話
そして私が十五歳になったときだ。
とうとう女神様が何を言っているのか、理解できた。
そもそも言語が違ったから、何を言っているのか分からなかった。
えぇ……言語違うって、それは詐欺だよ。
でも私はなぜか副音声という、自動翻訳機能がセットされている。
女神様の声が、はっきり大きく聞こえて、ようやく副音声が働いたらしい。
もしかして歴代の聖女って、みんな私のような転生者だったのかな?
副音声がなければ、絶対私も何を言っているのか理解できなかったと思う。
そして初めての声が……。
(やっと届いた、ルナちゃんごきげんよう)
あれ、割と気安くない? 女神様って。
でも楽しかった。
交わせた言葉が少しだったのは残念だけど、制限時間があったからだ。
常時繋がりっぱなしではなく、お祈りを集中しているときだけ、それも一分程度だった。
それ以上は、どう頑張っても音声が切れてしまう。
電波状況悪いよね。
さらにいえば一分会話すると、私の体調が一気に悪くなるのだ。
教皇様によれば、魔力切れなんだって。
えぇ……電波状況が悪い上に、バッテリー馬鹿食いなのか。
アプリの改善要求をしたい。
それでも女神様と会話できたのだ。
一日一分、しかもそのあと魔力切れで倒れるけどね。
それを報告すると、教皇様は私に聖女認定試験を受けるように命じた。




