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第1章7話 おフランス

~前回のあらすじ~

ソビエトとパ連が海底大地付近で戦闘、数の上では5対400だったがしかしたったの5分間でソビエト側が

殆どの武器が壊されて戦意喪失し戦闘は終結、尚この戦いによる犠牲者と負傷者は共に0…なのだが戦闘終了後に

とあるソビエト将兵が奇跡を起こし(ズボンのベルトが切れて下半身をポロリ)、凍傷を負い負傷者1名

~前回のあらすじやりたくない~




9月12日

海底大地付近での戦闘、後に伝わる「北極紛争」はパ連の圧倒的勝利で幕を閉じた…が

ソビエト政府はたかが一度の事で諦めておらず更に部隊を送ろうとし、今度はタチャンカが2倍に増えただけでなく少し型が古いが

M1909-76mm山砲を持ち火力の増強が図られており、数もこの前は大凡400名だったが今回はそれの2,5倍、一個大隊が行くことになる

彼らはある程度戦闘や訓練をしている古参兵(まだ大粛清を起きていない)で

海底大地に行った第一陣はある意味、敵の力量を測る「捨て駒」で、ほとんどが新兵と士官になりたてホヤホヤの兵士の集まりだった


…がしかし、ビリューはそんな事を既に知っておりそれに対応するために

「小型隕石弾」と言う物でこの侵攻部隊を完膚なきまでに制圧しようとしている。


因みにこの「小型隕石弾」について簡単らんぼうに説明すると、小型の無人スペースシャトルに用途に合わせて

爆薬等(空っぽの場合もあり)を積んで木業物に体当たりさせる自爆弾だが、航空機の様な形ではなく宇宙開発初期のあの丸っこい着陸機のような形状である。

他にも「中型隕石弾」と「大型隕石弾」と言うそれこそスペースシャトルの様な滑空型や滑空型をそのまま大きくしたようなものもあったが

こちらは戦略・大戦略用で数少ない兵器であり今現在で人類相手に使うのは費用対効果が無い為使う必要性は皆無とビリューは思っている。

そしてこの「小型隕石弾」を使ってビリューはとある「副産物」を作ろうとしているが…それについてはこの話の中盤で記述するためお待ちくださいな





さて、それを踏まえてビリューは欧州のフランスの地に立った民衆達はあらかじめビリューの「ラジオ予告」で着陸すると宣言し

(ちゃんとフランス政府の許可をとっている)凱旋門手前の広場で揚陸用小型機を、着地させた

市民達は様々な方法で歓迎した、フランス国旗を振ったり、顔をフランスの色で染めたり、花束をささげようとしたりext,ext…

それこそ多種多様な方法で、無論違う意味でも歓迎していた


ビリュー『…機械兵ながらこの光景は怖いな…』


ビリュー(機械)が乗っている揚陸用小型機の窓から見えるの光景は気が滅入るくらいの人ひとヒト…

それこそ「某大佐」が「人がゴミの様だ!!」と言ってしまうほど大量にいる


ビリュー『さてと…行ってきますか』


???「いってらっしゃい」


ビリュー『おぉ…数千万年ぶりだな、義妹よ』


???「…義妹と呼ばないでおくれよ…私にはれっきとした名前が」


そう言いながら謎の人物は上目遣いでこちらを見ていた…

こちらで言うと良くCMに出てくる捨て犬か学校に遅れそうだけどそのようなときに限ってじゃれてくる子猫の様である

はっきり言ったら、かわいらしい


ビリュー『…解ってるって』


???「じゃぁ私の名前を言っておくれよぉ…」


ビリュー『……ヴァファナス、行ってきます』


ファナ「行ってらっしゃい、ビリュッセンドさん」


ビリューは何の罰ゲームだと思いながらも彼女の名前を言った

補足だが彼女は飛魂でビリューの様な宇宙をかける戦機に一機づつに宿る宙魂ではなく、一機種に一人しか存在しない珍しい存在なのだ


はてさて、宙魂と飛魂がどのように違うかは後書き…ではなく此処で書かせてもらうと…宙魂は基本的に大量生産されても船の様に「大型」な物に一機に一人宿り、

飛魂は例え2~3機と少数生産でも「小型」な物に一機種に一人となる。これは彼女らが所属していた星で分類されているためである…

この類の小説を読んでいる読者様方ならばこういう話は聞いたことがあるだろう、軍艦や客船は「彼女」と呼び漁船などは「彼」と呼ぶのと同様に、

パ連では戦機には「複数形」で小型機には「単数形」で呼ばれる。


…話が大いにそれたが、とりあえず義妹に送られながらフランスの地へ立った。


外交官「お待ちしておりました、ビリュー殿。さ、どうぞこちらへ」(←一応フランス語)


ビリュー『私ごときにこのような接遇ありがとうございます。それではまいりましょうか』(←こちらもフランス語)


そして、今回の外交の場所はパリと言う事でパリの外務省本館にて行われた

因みに、ほとんどアメリカと同じ条約だったが唯一つ違っていた…それは普通の主権国家なら拒否するであろう事である


…パ連の海底大地に対し軍の駐留をし、維持費はパ連持ち


…と、一主権国家に喧嘩を売っているような態度の持ちようであり、いくら科学技術が特段優れていようと

ビリューも内心鬼の様に起こっていた


ビリュー『(……流石にこれは…ふざけ過ぎだな…よし…攻撃まで残り…30秒、もうそろそろ良いか…)

…皆々様、少しよろしいでしょうか?』


外交官A「何でしょう?我々に出来る範囲であれば」


ビリュー『少しカーテンと窓を開けてもらってもよろしいでしょうか?此処は電波が悪くてこれを動かし憎いので…』


外交官A「解りました」


そう言って外交官は少し不思議に思いながらカーテンと窓をあけに行く、このとき、(日本時間で)1920年9月12日13時10分、

外交官たちが3つ目の窓をあけに行った時に恐ろしい光景を目の当たりにした

それは…上空を何かの光がゆっくりともとれながらも物凄く早い速度で東の方向を突き進んでいる光景である

普通の流れ星ならばこのように長い時間、見える事はなく大体燃え尽きているがあれは違う

燃え尽きずに落ちてきている


ビリュー『あら?予定では後30分後だったのに……』


外交官A「…ビリュー殿、あれをご存じなのでしょうか?」


ビリュー『はい、この前お伝えしたように我々が海底大地に進行中だったソビエト軍を撃退した事はご存知ですよね』


外交官A「はい…まさか、またソビエト軍が侵攻してきたというオチですか?」


ビリュー『まさしくその通りです…が今回はあれを二発落とす予定で、一発が命令している上層部の近くにあれを落として恐喝する予定で

もう一発が侵攻し始めてきた奴らに対しては直撃弾を与える予定です…因みに今上空にあった物は前者の方ですね』


外交官A「……」


外交官は思いっきり背中に汗を垂らし、そして同時にビリューの考えがわかった。

何故ならあのような空を通り越して宇宙からの攻撃に対してはどんな国家でさえ防御方法も何も無く

敵対してあの隕石に狙われてしまったら後はなされるまま、あの隕石に対して恐怖を感じなければならない

それを踏まえて、ビリューは敵対したり不利な条件を出す者に対しての脅しでもあると感じた…


外交官A「あの…すいません、我々の国家認定の条件をいくつか減らしたいのですが…」


ビリュー『え?あぁよろしいですよ!』


外交官A「ありがとうございます」


この外交官を始めこの光景を見ていたフランス上層部等は、一様にこう思った…

『敵対したらピンポイントで殺される』…とそして、外交はとんとん拍子に進みフランスと外交を結んだ

…と同時にこの前終わった世界大戦の敗戦国、ドイツとも結んだがドイツの状況が余りにもひどい為(度重なるインフレーションにちょっとした内戦等)、

ビリューがお情けで色々と技術の類や工業製品(これまで米仏に渡した技術よりもちょっと質が良い)を

ある程度安価にマルクで受け取った、そしてこれが原因でパ連はマルクが主流となった…

(参考程度に、1920年当時では1ドル=39,5マルク、しかしもっとひどい時は1マルクで買えた物が1兆マルクになっていた)




そして、時は進み…五日後の1920年9月14日10時24分、ビリューはフランスのパリを去って行った

この外交でパ連が国家として認証した所はアメリカを始め仏独伊蘭波等など色々な国が認証し、欧州の大体の国が認証をした

…そして、ついに大英帝国と言う巨大国家に国家認証してもらうべく小型揚陸機に乗り色々と準備をするビリュー


はてさてどうなるのか……








そう言えば忘れていたが、1日前のソビエトに目を向けてみよう

まずはソビエト政府首都のモスクワのクレムリンの近くに20m大の隕石が轟音を上げながら落ちてきた

まずこの轟音を鳴り響かせながらクレムリンの近くを通ったことでクレムリンや近くの建物の窓が割れ怪我人を数人を出したが、落ちた場所はモスクワ川の丁度真ん中で

ちょっとした津波を起こして市街地が水浸しになり、ちょっとした経済的打撃を与えていた


士官A「同志レーニン、少しお休みになられては…?

昨日から寝ておりませんし…」


レーニン「…同志よ、他の同志達が昼夜を問わず休まずに働いているのに休んでなどいられるか」


スターリン(ヨシフ)「同志レーニン、あの同志の言うとおりです。此処は私と同志レフにお任せあれ」


トロッキー(レフ)「同志ヨシフの言うとおりです。ここで体を壊されたら元も子もございません」


レーニン「…そう言われたらそうだな、よし三時間休む…三時間経ったら起こしてくれ」


士官A「ダー!!」


そして、レーニンが床について、スターリンとトロッキーがこの事後処理をしていた数分後、

100m走で9秒台が出そうな見事な走りをした士官が息を切らせながら入ってきた


スターリン「…どうした?同志よ」


士官B「たいへ…んです…」


トロッキー「…深呼吸をしたらどうだ?同志」


そうして、トロッキーが深呼吸を促すと徐々に呼吸が整ってきた


士官B「…スイマセン…報告、海底大地に向かっていた1個大隊が壊滅しました…」




それでは、壊滅した1個大隊の所を見てみよう

それは二日前の13時13分

その海底大地を目指していた1個大隊は正に士気が最高点まで達し最早誰にもこの勢いを止められる者がいない様な状況であった

しかし、人では最早止められない程の勢いであったが、物対しては別だった…


ソ士官「同志諸君!!!先に行った第一陣は海底大地寸前で消息を絶った!!しかし、それは寒さのせいであり彼らの解放への意志が弱かったにすぎない!!!

今回の我々の装備は第一陣よりも良く、大砲まで装備されている!!!よって我々は第一陣の遺志を継ぎ、海底大地を今度こそ制圧する!!」


ソ兵達「「「「「「「「「「ダー!!!!」」」」」」」」」」


…しかし、彼らの上空から爆音が鳴り響いてくる…まるで、死神が叫びを上げながら地上にいる人を殺すかの様な音だった…


ソ士官「何だ!!この五月蠅さは!!!」


そして、此処で彼らの意識は無くなっており、そこの場所にいたという証拠も残せずに本当の意味で蒸発して行った

此処で痛みなく彼らは幸運と言えるだろうか?それとも志半ばで死んでいった彼らは不運と言えるだろうか?

この問いかけは永遠の謎である…何故なら彼らは「小型隕石弾」の「爆薬搭載型」の直撃で半径700mにすっぽり入っており瞬時に、一人残らず壊滅したのだから


そして、どのような状況で彼らが壊滅したのかが解ったのが、近く(と言っても6km先)に狩りで来ていた猟師がこの着弾で起こった地震と衝撃波で吹き飛ばされて、何が起こったかを見に行き、恐怖し

そして、近くにあった軍事基地に伝えに行って初めてわかったのだから


…この事があってか、スターリンととロッキーはこの事をレーニンに報告し

ソビエト首脳陣は大いに焦って、外交ルートで国家認証とともに停戦もしようとしたとか…



次号へ

要塞「……(前後左右をきょろきょろしている)…よし、誰もいない…

さて、今回はいかがだったでしょう?…色々と突っ込み所が満載な気もしまs……って…デカルチャー!!!!」


何故悲鳴を上げたかと言えば要塞の真上から小型揚陸機が着地し(要塞がいる事もお構いなく)要塞を踏みつぶしたからである


要塞「助けてくれぇェェェ……」


ビリュー「よし、良くやったファナ」


ファナ「…ごめんね…要塞さん、でもビリューが言うには「約1カ月何してた?この莫迦が」と…」


ビリュー「まったく、一時それに踏みつぶされてろ」


ファナ「…さて今回は主に欧州の国家群に国家として認定されたわけだけど、どうなの?」


ビリュー「これで、宇宙に帰れる日が近付く…そう言えば、要塞、小型揚陸機の名前ってなんだ」


要塞「…ルジオア-43式輸送機型…どけてくれぇぇ」


ビリュー「駄目だ、そこにいろ…と言う事は戦闘機型や爆撃機型等もあるのか?」


要塞「…あるぞぉ…」


ファナ「…この小説に出てくる兵器の名前の由来は聞いちゃ駄目?」


要塞「…………」


ビリュー「駄目だ、気絶してやがる…っと

次回予告っと、ファナ、先に言いな」


ファナ「解ったぁ、次回第1章8話」


ビリュー「大英帝国 上」


ファナ&ビリュー「「お楽しみに」」


ビリュー「ご意見ご感想ご批判等色々とお待ちしております」


ファナ「ジャンジャン投稿してねぇ」

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