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第1章6話 氷上戦

~この前のあらすじ~

アメリカ合衆国と会談を行い、条件付きながらも国家として認証を受ける

詳細は無かった物の、またもメディアを騒がせる事となった

~この前のあらすじ、終わりたい~



1920年9月9日、20時3分(日本時間で)

その日、ソビエト政府軍が海底大地に向かって進撃をしていた

その部隊の任務と数は「領海内に作られた基地を制圧、占領する事」と

ざっと400人で持っている武器は主にモシン・ナガンM1891と呼ばれる小銃でロシア帝国時代から使われていた古参兵器である

そして最大火力はタチャンカと呼ばれる馬車の後ろに後ろ向きにPM1910重機関銃(ヴィッカースっぽい奴)を搭載し、

一昔前のロシアの戦争映画では良く出演していた馬車型「戦車」が3両程


で、そのような連中が2日掛けて基地の近く…と言ってもおおよそ20km付近まで近付いていた

これで吹雪で周りが見えなかったら近付いていたのに気付かずに奇襲されていただろう…


が、


最早既にそれに気付いていたビリューだった

大英帝国に向かっている途中で、まだ時間があるとのことで機械兵の遠隔操作を解きサーノ内部でゆったりしていた時だった


AI「マスター、ソビエト政府が我らを国家として認めず約400名ほどの兵員を我が領地の近くに送ってきました

現在の所はまだ距離が離れております」


ビリュー「ほう…奴らは敵に回していい相手とまわして行けない相手の区別がつかないらしいな…よし、AIよ

奴ら不届き者どもに少し教育をしてやろう…それと、絶対に人は殺すなよ」


AI「…ならば我々の力を見せるためにも攻撃型機械兵を5両投入して武器だけを破壊し降伏、または撤退を呼び掛けます」


ビリュー「よろしい、奴らに悪夢を見せてやれ…それと、捕虜には寛大な措置をな」


AI「解りましたマスター」





そして、海底大地から護衛型機械兵の様な機械兵が5両だけ出てきた…が護衛型機械兵とは根本的に違った

なぜなら手と見られる部位が4本あり下の両手にはガトリングプラズマキャノン、上の左手には単発式エネルギー凝縮砲が1門

上の右手には近接型エネルギーブレードが装備されている…此処で非常に面倒極まりないが各種武器の解説をしよう


ガトリングプラズマキャノン…電気を圧縮しプラズマ化した電気を撃ちだし目標物に無視できない損傷を与える兵器

そして大気中では普通プラズマの密度は徐々に減っていくのだが、この兵器の場合

プラズマが2重化しており外部のプラズマはいくら減っても内部のプラズマは大気の影響を全く受けない様になっているため、威力は撃った時とほぼ変わらない


近接型エネルギーブレード…某反乱軍と某帝国軍か、某通商連合と某共和国が戦う宇宙間戦争に出てくる様なあれだが、これの場合は伸縮自在で最大8m最低5cmと利便性がある


…と攻撃力や利便性に関しては護衛機械兵の群を抜いているが、単独での10時間以上の連続稼働が不可能となったが

それでも結構使える兵器である





兎にも角にも西暦1920年にどんな国でも作れなさそうな自律思考兵器が「海底大地」の生命線ともいえる煙突型の防壁から出てきて

すぐさまソビエト政府軍に向かっていった。

そんな事を知らずに、ソビエト政府軍は…昼食の時間だった


ソビエト兵1(以下、ソ兵)「いい加減、保存食以外の物が食べたい」


ソ兵2「仕方ないだろう…パンはこの寒さで凍って肉は焼いてもすぐ冷える…そもそも敵基地の近くで

火なんて炊けるか、すぐ見つかる」


ソ兵1「それもそうか…でも無事に帰ったら家族達と焼いた肉を食うぞ」


ソ将兵「小休止終わり!!!急いで敵の基地を制圧するぞ!!!」


ソ兵3「大変です!!!タチャンカを牽いていた馬が流石にこの寒さに耐えきれず死にました!!!」


ソ将兵「なら人力だ!!我々偉大な革命戦士ならできる!!!」


ソ兵達「ダァー!!」


そうして、残り20kmを本来馬で引く物を人力で引く…北極に近づけば近づくほど死神の鎌に自らののどを迫らせていく様な状況だろう、がしかし

彼らソビエト兵達はどちらかと言えば運が良い方だった


ソ兵4「……ん?…あ!!前方より不明物接近!!!敵と思われる!!!」


ソ将兵「総員、方陣を組め!!!タチャンカは方陣の後ろに配置だ!!」


ザワ…ザワ…ザワ…


敵の目の前で陣を組み替えるのいかがと思うが、機械兵は陣が組み終わるまで何もせずに唯、陣が組み替わるのを待っていた

そして、陣が組み終わった後、機械兵達がすぐ隣で話したかのような音でこう言い放った


機械兵『…3回言ウ、警告武器ヲ棄テ逃ゲルカ降伏セヨ』


ソ将兵「総員、構え!!!」


機械兵『2回目、警告武器ヲ棄テ逃ゲルカ降伏セヨ』


ソ将兵「総員、敵は強大だ!!しかし此処で敵を倒さなければ後方の敵基地は奪回できない!!!」


機械兵『最終警告武器ヲ棄テ逃ゲルカ降伏セヨ』


ソ将兵「……総員、攻撃開始!!!!」


こうして、ソビエト側から幾多の銃弾が放たれた。普通の歩兵だったらこの放たれる弾丸は正に悪魔の矢であろう

この一斉射で一気に壊滅していたであろうがしかし、この遠距離で機械兵達に何発か当ったものの銃弾如きでは破壊する所か

傷一つつけることも無く、5機の機械兵達は400名ものソ連兵を囲むように徐々に近づいて行った


ソ兵1「糞!!!奴らまったく効いてねぇぞ!!!」


ソ兵2「あきらめるな!!我々偉大な革命戦士ならば勝てる!!!撃ちまくれ!!!」


しかし、タチャンカから大量に吐き出す弾丸でも傷一つつけられなかった……そして、「鉄拳制裁タイム」が始まった

機械兵から大量に放たれる光の円弾は確実に持っている武器に命中し破壊し、ソビエト側の反撃の余地を無くしていき、更に部隊最大の火力である

タチャンカは何発か当てられ機銃が破壊され搭乗員が下車した後、いきなり爆発飛散した。

これによりソビエト軍の士気は一気に低下し逃げ出そうとする物が出てきたが、既に機械兵達に囲まれており退却も儘ならない状況であった…


ソ将兵「……今ここで逃げる…と言う訳にはいかないだろうな…しかし投降するだけしてみるか」


こうして、ソビエト軍占領部隊400名は全員が降伏し武器を棄てた…

その戦闘の開始から降伏するまでの時間はおおよそ5分、たったの5分で戦力差1対80の敵を制圧する極めて異例な戦闘が終わった

因みにとてつもなくどうでもいい余談だが降伏する寸前にソ連将兵のズボンのベルトが切れて大事な部分が「ポロリ」してしまったのは

歴史教科書の1ページ…否、1行にも書かれなかった笑い話となった





再び、大英帝国に向かっているビリュー達に目線を戻してみよう


AI『敵ソビエト軍、約400名全員捕虜として収容しました、これによる被害は皆無

そして、骨董品レベルの大量の火薬式の武器を何丁か手に入れました』


ビリュー『ほう、それでは彼らを捕虜として丁重に扱え…………そうだ!!!今後の事を考えてだが彼らに対する労働は基本皆無にして

労働は…自分達自身が料理するようにして栄養管理の事も考え食材はこちらで管理し、そしてある程度の運動もできるように』


AI『諒解、マスター』


ビリュー『…さて、これで「あの問題」も解決…と、それとAIよ、この戦闘の事は一応各国に伝えておいてくれ

迷惑がかからない程度に出力を抑えてな…そうそうそれと…もしソビエト政府軍がまた軍隊を送りつけるようならば「小型隕石弾」の

限定使用を許可する』


AI『諒解』


ビリュー『では、少し休むから緊急時以外は呼ばないでくれ』


AI『諒解』

要塞「さて、読者の皆さま方にまず謝らせていただきます…

新話投稿遅れてすいませんでしたァァァァァァ!!!!!!!!」


ビリュー『まぁ…パソコンから送れなくなったと言っても…遅すぎだろう…』


要塞「…しかし、データのバックアップをUSBメモリに入れておいてよかった……」


ビリュー『それでまぁ…そうだな、その点だけは良かったと言える』


要塞「だろ、しかしほんと良かった…」


ビリュー『……それと、要塞

お前…なにポロリしている!!!!!しかも見たくは無いポロリを!!!!』


要塞「え?だってこの前ポロリをしようと言ったから…」


ビリュー『だからと言って男のポロリはするな!!!!!!」


要塞「はいはい………そうそうそれと…自分ちょっと出かけてくるから後よろしく」


ビリュー『どこにだ?』


要塞「ん?とある会合かな?まぁそんな感じの所に行ってきます」


ビリュー『…まぁ許す、いってらっしゃい』


要塞「と、その前に次回、第1章7話」


ビリュー『おフランス』


要塞「お楽しみに!!!それと、ご意見ご感想ご批判等色々とお待ちしております!!!!」

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