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第-1章-3話 炎の時代 2



そして、時は流れ太陽系の手前、18光年くらいの所で彼らは無事、集合していた




ケラッフ「さて、今回君たちを指揮するパ連軍第920輸送任務部隊、中将のテリケラッフスだ。

今回の作戦概要は貴君たちご存じの通り、水星で加工した『マザーニオス』の輸送と護衛、それと敵艦隊の減耗が今作戦の目標だ。

肝心のやっこさんは、事前の情報を照らし合わせた結果、大体我々の40倍だ。

だが増援は来ない。 他の星域で友軍部隊による一斉攻撃で奴らを手一杯にする手筈だ」


ビリュー「今回の副官となったビリューだ、よろしく。

今作戦の詳細は、まず我々の護衛目標は私…サーノビッニッガゾーシャルと2隻の大型輸送機だ、そのためを我々輸送部隊を中心とした立体輪形陣を取る。

それと、我々の護衛に新たに付く航空部隊12機が30分後に到着予定だ。 しかし、我々と新規に来る航空部隊の彼女達を合わせても、28機から82機しか増えない

更にその内13機は輸送機、及び補給品だ。 つまり我々の実数は69機、1対16の物量差となっているので各員、奮闘し一人20殺は目指すように」


余談であるが、上の説明には無かった28機の戦機と航空部隊の内訳がこれである。

戦闘機 15機

戦闘爆撃機 10機

輸送機 7機

戦闘偵察機 3機

補給品 6機

小型戦機(駆逐艦か軽巡に相当) 17機

中型戦機(重巡か軽空母に相当) 7機

大型戦機(戦艦か空母に相当) 1機

大型双胴多目的戦機(小型の移動要塞に相当) 1機

大型輸送機(戦力としては対空兵装が充実した小型戦機に相当) 2機



ケラッフ「ではまず後者の任務から処理していこう、事前情報で木星付近に敵部隊が集結中である。

まず、我々は木星付近の敵主力を攻撃、これを無力化する。

その後補給とともに、輸送物資を積み込み、そして敵残存戦力を減らしながら後退だ。

これが大まかな作戦の流れとなる、何か質問がある者は?」


??1「はい、敵艦隊を攻撃せずに素通りしないのですか?」


ビリュー「…君、名前は?」


??1「アラエルイン、小型戦機テレビッツです! エルと呼ばれています! 階級は上等兵です!」


ケラッフ「その質問は私が答えよう。 確かにその選択もあるが、任務中に小規模な敵部隊と接敵して無事に倒したは良いとして

敵主力艦隊が我々の位置を把握し増援艦隊を波状的に、送り出してきたらどうなる?」


エル「…最初は良くても、後からがきついです」


ケラッフ「だろう? 更に言えばそれがマザーニオスの輸送中だった場合はどうする?

エル、君が本星まで無事に守ってやれるか? 残念だが私は自信が無い、途中でマザーニオスごと破壊されるのが目に見えてる。

だーかーら、寄り道する形で敵主力を攻撃、ある程度減らした後で本来の任務に就く事によって、その可能性を極力減らしているんだ。

だからこの作戦内容と理解している。 他に質問はあるか?」


??2「質問です、敵主力を攻撃中、大型輸送機の部隊はどうすればよろしいのですか?」


ビリュー「…たしか君は…タラカ君だったかな?」


??2「いえ、私の名前はカルクレス、大型輸送機PT-59で、カルと呼ばれております。 階級は曹長です」


ビリュー「すまない、カル君。 質問に答えるとしよう。

我々輸送班は主に後方支援…つまり私を中心として敵が短距離転移にて回り込まないように、そして退路確保のため動く。

敵部隊に対する攻撃は、必要最低限行う。 それ以外の戦闘は禁じるためそれを念頭に入れて行動するように」


ケラッフ「他に質問はないか? 無いなら新たに編入する航空部隊のお出迎えの準備に移れ。 では解散」





そして30分後


ビリュー「やっぱり迷子だよ! これだから自分の艦以外は行きたくないんだよ!」


現在絶賛迷子中です


ビリュー「…ケラッフに助けを求めるか? いやそれでは…だが奴の妹と会えなくなってしまうし…

そうだ、こんな時こそ現実逃避だ! ………えっと、ケラッフの妹か、どんなんだろう?」


新規に、護衛機を作る場合はその申請が来た戦機から一部の部品を供給することとなっている。

なぜそのような時間がかかる様な事をするかと言えば、意思の伝達率が上がるのだ。 理屈は不明である。

あと、副作用として兄妹のように似る。 そのため、『兄妹』(きわめて特殊だが姉弟の場合もある)と呼ばれる。


ビリュー「ケラッフ似の女の子は嫌だなぁ…」


・・・ちなみに、ケラッフの容姿を書き忘れていたが、ボディービルダーの様な筋肉質で顔も濃い人である。

本人曰く――本気を出せば服なんて簡単に弾き飛ぶぜ?――と

まぁそれは良いとして、100%の想像力を活用して想像してもらいたい。


女性がもし、ケラッフに似て、ボディービルダーの様な肉体で、顔が濃ゆく

なぜか声だけは『ピンク色のツンデレキャラとか、すっごいお嬢様系ツンデレキャラの声の人』が、お兄ちゃん!(お兄様でも良し)

と呼ぶ姿を…作者としてはギリギリ守備範囲内だが諸兄らはどうだろう?


ビリュー「俺が兄だったら…泣きたくなるな…」


おそらく、ビリューが大体の意見だろう…まぁ大体かどうかは知ったこっちゃないが


??3「すいません、ここは…どこですか?」


ビリュー「え? …まさか、君は今度来たケラッフの妹さんかな?」


??3「そうですが…っと、遅れましたがルジオア-45の飛魂です。

階級は准佐です」


ビリュー「これは失礼、多目的大型宇宙戦機サーノビッニッガゾーシャルの宙魂、ビリュッセンドだ

階級は中将、これからよろしくな、このような私用の時は気軽に頼む」


??3「はい! 宜しくお願いします! …あと、ここはどこですか?」


ビリュー「大型宇宙戦機、ゴエクロブエスの艦内だ…言うなれば、君の兄の体内だな」


??3「………迷子?」


ビリュー「………迷子だな」


………この時、途轍もない気不味い空気が漂ったと言うのは言うまでも無い………


ビリュー「…とりあえず、人が多そうな所に向かおうか」


??3「ちょっと待ってください………あぁ、こっちの様です」


ビリュー「解るのか?」


??3「えぇ、うっすらと大まかなら!」


ビリュー「……何も解らんよかまだマシか」


…新人に、エスコートされるビリュー…なんかもう駄目駄目です。


ビリュー「そう言えば、名前は?」


??3「…? 兄に会う時に決めてくれるのでは?」


ビリュー「え?」


名無し「え?」


ビリュー「いや、そんな話聞いたことが無いのだが…」


名無し「え? 違うんですか…?」


ビリュー「……まっこと残念ながら違う」


…充ち溢れんばかりの希望から、絶望へと一直線に叩き落とされた時の顔になるサンプル図を見せてもらいました。


名無し「えー!!! どうしよー!!! あって早々迷惑かけちゃうー!! 「うっわ何こいつめんどくせぇ」扱いされるー!!」


ビリュー「待て待て落ち着け!! 奴は面倒見がいい奴だからそんなことはない!  …と思う(ボソッ)」


名無し「確信が持てない所でアウトだー!!」


もうすでに、混乱中です。


ビリュー「聞こえた?」


名無し「思いっきり聞こえてましたよ!」


ビリュー「ごめんごめん……なんなら、名前俺が付けようか?」


名無し「え?」


ビリュー「え? いや、嫌ならいいんだ…」


名無し「いえ! お願いします! 初めて会う時に迷惑だけはかけたくないんです!」


ビリュー「解った…ルジオア…確か惑星の名前…そこの何か……」


名無し「…変なのは、止めてくださいよ?」


ビリュー「そこの市長さんの名前がアレクサンドr」


名無し「却下」


ビリュー「…それじゃ惑星主要都市の名前がヨウオ・ノコなんだが」


名無し「大却下」


ビリュー「ならその惑星原産の花でヴァファナスなんてどうだ?」


名無し「…良いですね」


ビリュー「だろう? ちなみに花言葉は『希望』だな」


名無し「それで! これからヴァファナスと名乗ります!」


ビリュー「愛称はどうする気だ?」


ヴァファナス「あー、ならヴァフで」


ビリュー「え?」


ヴァファナス「え?」


ビリュー「個人的には反対だなぁ…それ既にいるし」


ファナ「…ならファナで」


ビリュー「それいいな、誰ともかぶってないし、女の子らしいし」


ファナ「ありがとうございます…それともう目の前です」


ビリュー「おぉ、やっとか…それじゃあ、俺は裏口から行くとしよう…

それじゃ、またあとで」





ファナとビリューの出会いは、このような物で始まり、終わる。

そして、場面は次の部隊へと移ってゆく…

要塞「さーて、今回のビリューとファナのご対面の話はいかがでしたか?」


ケラッフ「おいおい、随分懐かしいじゃねーか」


要塞「おぉ、ケラッフか

で、歓迎会パーティの方はどうなったんだ?」


ケラッフ「……歓迎ケーキが段差でひっくり返ってぐちゃぁってなった」


要塞「…うわっ」


ケラッフ「いや、ビックリしたよ、まさかあんな段差でケーキが台車から落ちるとは思ってなかった」


要塞「…他には?」


ケラッフ「んー、暗闇から突如明るくして、クラッカーの集中砲火を浴びせたな

ドッキリ歓迎パーティだ、おもしろかったなぁ、ファナのあの顔」


要塞「…(全方向ファナの姿無し)、ケラッフよ、もしよければその驚いたファナの顔写真とかないかい?」


ケラッフ「あるけど…やらんぞ?」


要塞「・・・ゴニョゴニョ(耳元で何かをしゃべる)」


ケラッフ「っ! それをどこで知った!」


要塞「さぁねぇ…ただ言うなれば作者の化身の特権かなぁ?」


ケラッフ「解った、渡すから何もするなよ?

そうそう、話を変えるが今回から次回予告的な事をするんじゃねーのか」


要塞「…まだ実験段階だ、この次回予告だが、書く上で面倒臭ければ止める」


ケラッフ「おいおい…とりあえず見てみようか」



次回予告


「ほんと呆れるぐらい圧倒的だな、敵軍の奴らは」


「全機突撃せよ! 一隻でも多く殺せ!」


「残念だが、俺らの後ろを取るという幻想は持たない方がいいぜ?」


「我が筋肉の錆びとなれ!」


「損傷度70%以上、撤退、修復不能…か」


次回、第-1章-2話 炎の時代3

まだこれは巨神達が自由な時の話である




ケラッフ「訳わかんねーよ」


要塞「…良いんだよこれで、次回誰かがこんなことを言うはずだろ」


ケラッフ「つーかこの形の次回予告どっかで見たぞ…?」


要塞「…だから、実験的なんだよ?

次回には次回予告は使わない予定だな」


ケラッフ「そうか。 おっと長くなったな

ではご意見、ご感想等々お待ちしてるぜ?」


要塞「お 前 は 読 者 様 に 対 す る 敬 意 を 持 て !」

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