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第1章9話 大英帝国 中

~前回のあらすじ~

ビリュー、イギリス国王を謁見してチびってイギリス海軍艦魂達から呼び出しを受ける

~前回のあらすじ終わらせる~





9月15日

大英帝国・首都ロンドンにて


市民A「なぁなぁ、お前あれどうやって飛んでいると思うよ?」


市民B「さぁ…たぶん、飛行船と同じような原理で飛んでんじゃねぇの? 飛行機のような羽ないし」


市民達が談話していながらも見ている視線の先には、ビリューが乗ってきたルジオア-43式輸送機


市民C「俺は飛んでいる最中を屋根の上から見たが…あれの下からなんか光みたいのが…こう…なんと言うか…断続的にあの横の方にある箱から出てたぞ」


市民A「…お前、あれ直視した奴、たまに目が悪くなるらしいって噂だから医者に目を見てもらった方が良いぞ」


市民C「げぇ、マジかよ…」


市民B「ともかく、あの箱から光が断続的に出ていたと言う事は…あの箱に何かあるのだろうか…あんな重たさそうな物を持ち上げる何かがな」


市民A「まっ、俺達が考えても食費の役に立たないだろ」


市民B「そうだな…ってお、衛兵さん方の交代時間だ…つー事はもうそろそろ仕事に戻った方が良いな」


市民A「よし、仕事仕事」


市民C「誰か医者を紹介してくれ…」


市民B「仕事終わったら紹介してやるよ、ほら行くぞ!」


…と以上の会話から解るように、テムズ川に係留しているルジオア-43式輸送機を物珍しく見る市民達と、その中にいるビリューを護衛すべく

簡易のバリケードと門を守っている衛兵達…やはり、世界から色んな視線を浴びる(一応)国家元首は一味違うと言うかなんというか…


しかし…実はビリューは…否、ビリュー兄妹は機内にいなかった…お忍びで抜け出してどこにいたのかと言えば…





ポーツマス軍港にて…


ビリュー「…はるばるやってきましたポーツマス軍港~」


ファナ「お兄ちゃん、誰に言ってるの…」


義兄の奇行に、少しやつれ気味で突っ込むファナ…


ビリュー「あぁ、記録用(主にファナの成長ファイル)に映像撮ってるからな…なに、気にならない程度の小ささで自動化されているから安心しな」


ファナ「…全然、安心できない」


この人の事だから多分、私に悪い虫が付かないように目を付けて置くつもりだろう…


ダートマス「ビリューさーん!! ファナさーん!! こちらでーす!!」


ビリュー「あいよー」


ダートマスは大型艦の上から手を振ってこちらに来るように誘導している…ビリュー達宙魂と飛魂は地上歩行はOKだが、ダートマス曰く艦魂はある条件を満たさなければ上陸できない…らしい


ファナ「態々ご案内していただきありがとうございます、ダートマスさん」


ビリュー「ありがとう、で、会場はここかな?」


ダートマス「はい…ん? 遠目ながらもファナさんと一緒にいたときから思ってましたが…ビリューさん、もしかして…あなた男性?」


ビリュー「あー…そうです」


ビリューは言葉を濁しながらも肯定した…文化の違いは時に戦争をも生む…宗教紛争が最近ではいい例だろう


ダートマス「そうなんですか…では私事はここまでにしておいて、早速ご案内いたします…どうぞこちらへ」


ビリューは、少し背中に冷や汗を掻きながらも安心した…地球の艦魂達でもそこまで男性と女性の中が悪くないのかと思いながら行くビリューだった…


ファナ「…お兄ちゃん、いざというときは私にかまわずに逃げてね」


ビリュー「…人を不安がらせるような事を言っちゃいけません」


ダートマス「…地味に聞こえてますよ?」


ビリュー「あー…やっぱり、艦魂界では男女の仲は不仲なのか?」


ダートマス「いえ? そこまで険悪ではありません…が仲が良いと言うのには抵抗感が…」


ファナ「…つまり、余り歓迎されないと」


ビリュー「…覆面かぶった方が良いかな…?」


ダートマス「だから良いですって、互いに敬意を払うときには敬意を払い合う仲ですからご安心を」


ビリュー「そうか…なら安心」


…なぜか徒歩で会場へ向かう3人…転移使えよ…といっても一応マナーがあるのだろう


そして、歩いていると通路の横の方から転移時に見える光が見えた…そこから現れたのは一人の金髪女性…いかにも高貴な人だ


???「ダートマス、ご苦労様です」


ダートマス「いえ! 自分は使命を果たしただけです!!」


ビリュー「…えーっと…初めましてミス、自分は「パッグヴァジノ連邦国」所属の名前はビリュッセンドで階級は中将です

本日はお呼びいただきありがとうごじゃいます(噛んだ…)」


ファナ「自分の所属は同じくパッグヴァジノ連邦国、階級は少佐で名前はヴァファナスと申します。

本日はお呼びいただき誠にありがちょうございます(お兄ちゃんと同レベルだ…)」


…兄妹揃ってカミカミって……


モナー「私の名前はモナーク階級は少将、よろしくお願いいたしますビリュー中将

自分の事はモナーとお呼びください。本日はおいでいただき誠にありがとうございます、それでは会場に行く前にどうぞこちらへ……

それと…そんなに緊張しなくても宜しいですよ」


ビリュー「…ばれてましたか…」


モナー「はい、すこし足が震えておりましたわ」


ファナ「えっと…私はどうすればよろしいのでしょうか?」


モナー「あぁ、そこのダートマスが案内してくれますのでご安心ください」


ダートマス「それでは、ご案内をいたします」



そして兄妹離れ離れになり、会場に入ったは良い物の…こんな笑い話があった



ビリュー「…えーっと、もしかして自分も開会式の演説をしなければいけないのでしょうか…?」


ビリュー、ファナと別々になった時から気付け


モナー「はい…ダートマスから聞いておりませんか?」


ビリュー「無論です」


モナー「…即席で作る事は出来ます?」


ビリュー「…カミカミで、良ければ…」


・・・主人公がカミカミ宣言って・・・おまえ・・・




5分後…


モナー「本日は今立食会にご参加いただき誠にありがとうございます、今回は少しゲストをお呼びいたしました…

ではどうぞ、ビリュッセンド中将殿!」


ビリュー「本日はお招きいただきありがとうございます…はるばる宇宙からきて数千万年海底に埋もれていたビリュッセンドと申します

年は…言わずとも数千万歳になっておるでじょうが、それでも! 数千万年も寝ていた自分に対して栄光ある活躍を行っていた

大英帝国海軍の艦魂の方々の立食会にお招きいただいた事は自分にとっては最大の誇りとなるでしょう!

それでは! 大英帝国並びにパ連両国に繁栄と栄光あるにょうに! 乾杯!」


一同『乾杯!!!!』


…多少自虐のネタを入れながらも自己紹介を簡単に済ましてそれらしい演説を(噛みながらも)行って強制的に乾杯へ持って行ったビリュー

そして、鮭の産卵のようにファナの元に最短ルートで向かってゆくビリュー…それほど心配なのだろうか…


ビリュー「で、どうだった? 演説の方は?」


ファナ「…所々噛んでたのは良いとしても、強制的に終わらせるのはちょっと…」


ビリュー「…いや、あれだ、皆おなかをすかしているだろうなと思って…ついでに俺もおなか減ってるし」


ファナ「それから自虐ネタが多い気がする、こういう場ではしらけるからやめた方が良いよ」


…ビリュー、ちょっとファナから説教受けました、すっごい落ち込んでます


ビリュー「…やけ食いじゃぁ…グスン…」


…そう呟きながら色々とイギリス料理を食べているビリュー…生命体では無いから大丈夫だろうけど、アレルギー的な物は大丈夫だろうか?


モナー「どうもビリュー中将、楽しんでおりますか」


ビリュー「えぇ! それはもう! それよりこれってなんでしょうか…?」


モナー「あぁ、それはスコッチエッグと言うものでしてね…」


こうして、ビリュー兄妹は不味い料理の評判のイギリス料理を結構おいしく食べていた…







各国の動向


日本の国会議事堂にて


原(総理大臣)「外務省からの通達でパ連がイギリスに要請した国際会議で我々も国交を結ぶ機会があるそうだ」


加藤(海軍大臣)「それなら、その時に国交を結ぶと同時に経済同盟も…」


田中(陸軍大臣)「嫌々、経済同盟を結ぶ際には技術支援を受けられない…と言っていたらしいからまずはこの国内事情を

どうにかしてから経済同盟だろう」


原「私も田中陸軍大臣に賛成だな」


大蔵大臣「私は加藤海軍大臣に賛成です、技術支援を受けられないまでも工業機械を輸入できる事は出来ます

それらを使えばより質のいい武器と製品も作れるでしょう。」


加藤「あぁ…どちらも我が国にとっては必要…どちらを取るべきか…」





ソヴィエト・ロシアの執務室にて


レーニン「諜報部の連絡によるとイギリスが主催で国際的な会議をするらしい」


スターリン「ではその時に停戦要求を行いましょう」


トロッキー「しかし、他の国から国家として認められていないわが国がその国際会議とやらにどうやって出席するかが問題ですね」


レーニン「…運が悪かったら我々は独自に停戦交渉を行わなければならないと言う事か…」


スターリン「自分達が引き起こした惨事とはいってもこれではな…」


首脳部3人組、溜息


トロッキー「…まぁ…運が良かったら技術支援か何かしてもらえるかもしれませんなぁ…」


レーニン「…運…ねぇ…無神論者たる我々でも最早運だのみか」





イギリス外務省の一室にて


秘書A「奥様からの伝言です! 娘の誕生日、すぐ帰れ、以上です!」


職員1「今は無理だ!! 知ってるけど! これが終わるまで帰れん!!」


職員2「おいおい、俺達がやっておくから帰れよ…お前ん所の娘さん今年で3歳なんだろう?」


職員1「そうだが…」


部長「話は聞かせてもらったぞ、職員1、即刻帰れ、今いると迷惑だ」


職員1「…ありがとうございます!」


職員2「さて…あいつが抜けた分だけ頑張るか!!」


職員3「独身だから何も心配しなくてもいいもんな! 俺達!!」


部長「…それを、言うな……」


…この部屋だけみるとかなり忙しそうに見えるが、今現在イギリス外務省内では全職員が物凄く忙しく有給を取ったりしている物は

全員が呼び戻されていった…全員が休日返上(ただし、止むを得ない場合は除外)で各国に出席するように大使に連絡をしたり会議場の場所をどこにするかを決めたりと

もう…忙しくないのは掃除のおばちゃんくらいしかいないくらい全員が忙しそうだった…


職員3「これでボーナスか給料が上がらなかったら結婚してやる!!」


部長「…結婚する相手、いるのか?」





海底大地、居住区兼大使館区域にて


指揮官「すまなかった皆! これから又、指揮を取らせていただく!!」


兵士A「お帰りなさい! では指揮の方をお願いします!」


兵士B「莫迦、その前に報告だ! 報告! 第一第二大使館区域の装飾完了、残りは第三から第八五大使館区の内装と第五から第120居住区域の内装をだけです!」


指揮官「そうか! それでは第一中隊は大使館区域を番号順に改装! 第二中隊はこれより居住区域の内装に取り掛かれ! 第一中隊は2個小隊規模で第二中隊は1個小隊規模で!

完了したら番号順に手をつけていない部屋に取り掛かれ! 以上! 総員仕事に取り掛かれ!!」


兵士達「「「「「「「ダー!!!!!」」」」」」」


…塗り薬で復活したボトリ指揮官(用法容量を正しく守ってる)と頭が元に戻った兵士たちは、なぜか昨日よりも早く内装の細かい所の作業を終わらせていく…

これが頭があるとナイトの差だろうか? …と言うよりも、ボトリ指揮官の指揮が前よりも細かくなっていると言うのに気が付いた人がいるだろうか?


実はこれ、ビリューの実験で睡眠学習法が人類にも効くかどうかを本人(ボトリ指揮官の事)の了承を経て実験したところ、案外効いたためにたったの数日の間で

色々な事…と言っても兵の扱い方や上官はどうあるべきか、それに飴と鞭の使い方等主に上官としての振舞い方を扱ったプログラムだったが

ボトリ指揮官には案外、効果的だった…


余談、未来の話になるがこの睡眠学習法は軍事だけでなく普通教育もあったため、観光ついでにこの装置を使って色々な事を学習とした受験生もいるとかどうとか…






END

要塞「嫌ァァあああああ!!! ヤーメーテー!!」


…柱に縛り付けられている要塞を二人でボッコボコにしていくビリュー兄妹+モナーさん


ファナ「大凡2カ月…いや、3か月も放置していた罰だよ!」


ビリュー「しかもこの小説を完成させずに変な小説っぽいの書きやがって!!!」


モナー「私だって早く出たかったんですよ!! というかこの名前一体なんですか!?」


要塞「いやちょっとしたネtブべラッ!?」


モナー「ネタなんか通じません! もっと高貴な名前にしてほしかったです!!」


…こうして要塞はぼこられながら、夜は更けていく…




ビリュー「…此処までやれば懲りたかな…? おっと、次回予告だ!」


ファナ「え? それじゃぁ…次回」


ビリュー「第1章10話」


モナー「大英帝国 下」


要塞「お…た…のしみ…に…ガクッ」


ビリュー「ご意見ご感想お待ちしておりますね!」


モナー「私に対するファンレターもお待ちしております」


ファナ「ちょっとそれ私の言葉だよぉ!」


ビリュー「いやだから、それ募集してたっけ?」

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