『コウモリとカモメとイバラと速記道具』
コウモリとカモメとイバラが、協力して商売を始めることになりました。
コウモリは、借金をして、カモメとイバラに元手を提供しました。カモメはプレスマンを、イバラは原文帳を仕入れました。みんなで船に乗って、プレスマンと原文帳を売りに行こうとしたのですが、あいにく嵐に遭ってしまい、せっかく仕入れたプレスマンと原文帳は、海の底に沈んでしまいました。
このことがあってから、コウモリは、借金取りに会わないように、夜しか活動しなくなり、カモメは、プレスマンが波間に浮かんでこないか、いつも見張るようになりましたし、イバラは、道行く人が原文帳を持っていないか、引っかけて確認するようになったのだそうです。
教訓:嵐は災害だから仕方がない気もするが、原文帳を船に積むのは、いい未来を感じない。