修学旅行で生徒全員、酔い止め薬の服用が必須って正気かよ
本日、ご来店のお客様からの相談。
息子の修学旅行があり、学校側が酔い止め薬の服用をするようにとのこと。
ただ、子供は持病があり薬を服用中なので飲み合わせを教えてほしいとのご相談。
医療用医薬品だったので、調べることしばし。
いや、飲み合わせ悪いなこれ。
お客様に飲み合わせが悪いので、持病のお薬と一緒に飲めないことをお伝えをする。
「アイスボックスに水やスポーツドリンクを入れて、キンキンに冷たい飲み物を飲むとすっきりするのでそちらもオススメですよ」
と、別な対処法をお伝えしたところ
「この子、車酔いは全然しないんです。車もバスも船も平気で…」
「船も?!」
「船も」
船も酔わない子が酔い止め薬?
「えーっと…船で酔わないならほぼほぼ何に乗っても酔わないんじゃないですかね?」
「そうなんですけど、学校が生徒は全員酔い止めを飲むようにと…」
生徒全員に?え?ふだん全然酔わないタイプの子も含めて全員なの?!
「え?酔いやすい子が全員じゃなくて、酔わない子も含めて全員ですか?」
なんか聞き間違ったかと思って、とりあえず確認をする。
「そうです。酔う子も酔わない子も全員飲むようにって言われているんです…」
ぽろっと学校側は正気かよって言いかけましたよねー。
動揺は隠せなかったですけど。
薬なんですよ、薬!
薬をなめているのかー( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン
ちなみに主治医の先生からも飲まなくて大丈夫だと言われているようだ。
成分を見て、わたしも完全に同意。
「たぶん、生徒の数が多いから…吐いたりした子が出たら対応が難しいからだとは思います」
健気に学校をかばってくれるお母さん。
「隣で吐いたりする子がいたらもら…一緒に気持ち悪くもなるかもしれないですけど…」
「健康な大人でも横で吐かれたらもらいゲロするから大丈夫です。あれはむしろ薬飲んでても関係ないですし…」
お母さんがもらいゲロって言いかけたから、つい。
「ふふっ、そうですよね!」
悩んでいたお母さんがちょっと笑ってくれたよ!
少年には自分は車酔いめちゃくちゃするから船にも酔わないのはうらやましいなと率直に言ったら、何だかうれしそうに笑っていた。
学校側には主治医からも止められているので飲めませんと伝えて断って大丈夫だし、むしろ飲まないでほしいと再度お願いしてお別れした。
親子は晴れやかだった。
ちなみに飴矢、めちゃくちゃ車酔いをするのに酔い止め薬を飲むと別の意味で具合が悪くなる。
具体的には少し歩いたりすると狭心症に似た心電図が発現して、息切れや目眩で歩行すら困難になる。
超ゆっくりでしか歩けない…苦しくて。
…えぇ、稀な副作用の循環器の異常です(・∀・)
そして1週間ほどこの症状に悩まされるよ!
お風呂ですら「はぁはぁ」言って力尽きそうになるし、ドライヤーも休憩しながらじゃないときついよ!
初発はまさか酔い止め薬とは思わず、職場の薬剤師さんに勧められて循環器内科の受診→心臓エコー、心電図、自転車みたいなやつをこぎながらの運動時の心電図など各種検査→より大きな病院へ紹介状を書かれてさらに造影剤検査と散財。
心電図検査の紙はちょうど兄がいたので見てもらったら「狭心症の波形に似ている…狭心症ではないけど、うーん」とのこと。
こうして散財した結果、造影剤で血管に異常もないから心臓に異常はないで終わったわ…。
原因は不明だけど心臓は大丈夫だという納得のいかない結果。
後に酔い止め薬を飲んだときに、同じ症状が出たから「副作用じゃないか!」となった次第。
これ、5歳から使える飴みたいな酔い止め薬を使用した結果なのでね…酔い止め薬の怖さは嫌というほど知っている。
なので今回、学校サイドへの怒りがこうふつふつと…。
こんな副作用が出たら修学旅行、楽しむどころじゃないからね?!
確率は低かろうが副作用ってあるからね、薬なんだから!
意味なく薬を飲ませないでほしいものですよ、ホント。
いや、酔いやすい子が道中を楽しむためにって感じなら全然いいんだけどさすがに全員はないわー。
少年が楽しく健やかに修学旅行を過ごせるように願っている。
お母さんがな…飲み会のあとに自宅トイレでだいぶ吐きまして、その後何気なくトイレに行った飴矢は人生初のもらいゲロを体験したよ。
「…もらいゲロってマジであるんだ!」と謎の感動があったしトイレはちゃんと掃除した。