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私が好きになった男の子は? “クラスの嫌われ者!”

作者: 七瀬







私が好きになった男の子は? “クラスの嫌われ者!”





クラスで皆に嫌われている男子を私は好きになってしまった。

彼は片付けられない男で、机の周りはゴミの山。

皆、汚いからと言って彼に近づかない!

でも? 彼の性格は穏やかで優しい男の子だった。

クラスの男子によく揶揄われてる彼をよく私は目にしていた。

彼は何も言わず、抵抗もせずただ黙って耐えていた。

そんな彼を見るのが私は辛かった。

クラスの女子にも、“まるで汚いモノでも見るように彼を見ている。”

私もクラスの女子に合わせて彼を“汚いような目で見ていた。”

でも? 好きな彼をそんな目で見るのも段々と辛くなってきた。

私は少しづつだが、彼に近づく事を心に決める!




『それ! 好きなの?』

『えぇ!? まあね。』

『私も好きだよ。』

『そう、僕も好きなんだ!』

『“同じクラスになって初めて話したね。”』

『まあ、僕に近づかない方がいいよ。いじめられるからさ!』

『・・・塩田君、辛くないの?』

『うん? もう慣れたよ。』

『強いんだね。』

『本当はそんなに強くないんだ。』

『えぇ!?』

『最初はよく家に帰ったら泣いてたからね。』

『・・・そ、そうなんだ、』

『“でも? いじめはなくならないから!”』

『・・・う、うん、』

『他の誰かが僕の代わりにイジメられるのを見るのが辛いだけだよ。』

『なんか、カッコイイな。』

『そんないいモノでもないけどね。』

『・・・また、話しかけていいかな?』

『うん、僕はいつでもいいよ。』

『じゃあーまた明日! 学校でね!』

『学校に居る時は僕に話しかけない方がいいよ。』

『えぇ!?』

『里見さんがイジメられるからさ。』

『・・・ううん、』

『いいんだ! 気にしないで!』

『ううん、』








・・・何て言っていいのか?

普通にクラスの中でも話が出来たらいいのになと私は思った。

ただ机の上が汚いだけで、イジメられるのはどうなのだろう?

しかも? いつも汚い訳じゃない!

その時、たまたま机の上が汚かっただけだ!




彼がイジメを受けるようになったきっかけは、、、?

クラスの口の軽い女子が彼の机が汚いと皆に言い出した事からはじまる。




『ゲッ!? 何、この汚い机は? 誰の机よ!』

『そこの机って、確か? 塩田の机じゃねーえ?』

『そうそう、塩田の机じゃん!』

『汚なッ? 何だよこれ?』

『アイツ、汚すぎだろう!』

『やべー奴だよな!』

『普通だと思ってたけど? やべー奴なのかよ、アイツ!』







・・・・本当に汚かったなかったのはこの日だけ!

机が汚かっただけで彼はクラスの子達にイジメられるようになる。

なんだか怖いなと感じた。

誰にでもある事だし!

きっかけが何でなるかも分からない。

それでも彼は一日も休むことなく学校にきている。

何をされても抵抗もしない彼は本当に尊敬しかない!

イジメる側は、相手が誰でもいいのだ!

イジメるターゲットが一人居れば、皆で悪口を言って楽しんでいるだけ。

相手の気持ちなど何にも考えずにね。





私はそんな彼を好きになった。

今はできるかまだ分からないけど? 学校の中でも彼に話しかけられる

ように頑張ろうと思う!

私も彼のように強い人間になりたい!

彼と一緒なら、何だって乗り越えて行けそうな気がする。

私が好きになった彼は、クラスの嫌われ者だけど......。

私が好きになった彼は、誰よりもステキな彼だと私はそう思う!



最後までお読みいただきありがとうございます。

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