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銀河盗賊大戦  作者: パパイヤ
2/2

白帝銀河同盟

にわ‥

 「では、白帝銀河同盟定例会議を始める」

 そう宣言するのは龍の顔をした老人だった。

 円卓を囲むのは白帝銀河同盟に所属している各勢力のトップ。

サイキック種族に置いて最強の超能力を誇るサイガールの長ビヒデネ。


巨人族に置いて最強の技術力を誇るラインバイルの長ソルビット。

 

幻種族に置いて最強の魅力を誇るピピット族の長カイン

 

ヒューマ族に置いて最強の千里眼を誇るホルス族の長ラミエネ

 

そして龍族に置いて最強の武力を誇る白竜族の長ゲン

 

 「今回集まって貰ったのは他でもない、ランバドール中央帝国が何やら不穏な動きを見せている事についてだ」

 

静まり返る会議室、反応は皆一緒だった。先の大戦に置いてあの地獄を見てきた彼らが思い浮かべる光景は凄惨な、残虐の数々。非暴力非武装で憎しみの連鎖を断つ為に犠牲になった同志は決して少ない数では無かった。そんな彼らは、先の大戦を引き起こしたランバドール中央帝国が不穏な動きを見せていると聞いて、何かを覚悟した様にお互いの顔を見つめている。

 

 「良い顔だ‥、」

白帝と呼ばれて十二年、長らく待たせたと言わんばかりの尋常では無い闘気。見つめる先はただ一つ、

 

 

 

「ねえまだあ?」

 

「お腹空いたー」

 

「なんか無いのー?」

 

 ‥‥

 

「無視してんじゃないわよ!」

 

 とてもうるさい。触るな、余計なエネルギーを消費する。

 

「お腹へったー!」

 

 うるさい全部お前のせいだろうが!

 

 「知らないわよ、うちがやる事に口出さないで欲しい」

 

ほお?バレバレの救難信号詐欺に見事に引っかかり、ボロボロ涙流しながら食料全部救難信号宛に流した事を許せってか?水に流せって?冗談はその脳みそだけにしてくれ。

 

「何回目よ!それ!くっっっどいわね!良いわよ!そんなに言うならあんたはクビ!良く考えればあんたなんかうちの大海賊団に相応しくないわ、弱々しい貧弱男はどこへでも行けば!」

 

『間も無く、白帝銀河同盟サルハイム星へと着きます』

 

「あらあらあら!着いちゃいました!さて、うちは美味しい料理でも食べるからあんたはこの星でホームレスでもやれば?あらあらかわいそうに」

 


 

 

「あ、あのー、えへへ」

 

 ‥‥

 

「あら、さっきぶりね!クビとか冗談言ってごめんなさいね?良く見たら強そうね!えっと‥な、名前なんだっけ?」

 

イルス‥

 

「そ、そう、イルスね!かっこいい名前ね!良く考えたらうちお金無くて、ほんのちょっと貸して欲しいなって」

 

どちら様ですか?ああ、私みたいなホームレスからお金をとは酷な‥さて、私はその定食屋でステーキでも食べるので大金持ちのお嬢様、ここら辺で。

 


 

 

 


 

定食屋で大号泣しながら食べる娘と、その娘を哀れみの目で見る男性客、それから俺を嫌悪する目でみる女性客。

 

「ヒッッ、ヒグッ、ウッ‥」

 

ごめんって、だからそのナイフとフォークカタカタ言わせながらステーキ食べるの辞めてくれ、しんどいよ。

 

「つ、追加‥ヒッッほ、欲しい‥」

 

頼んで良いから泣くの辞めてくれよ‥女性客が凄い目で見てくんだよ‥

 

「ヒッッ、フグッフグっ‥ビッグボアの酵素焼きとサンドリアの蒸し焼きとサンカパッチャとラミエネーテ!お願い! ヒグッウッ‥」

 

おいてめぇ、絶対演技だろふざけんな。良く見たらステーキ食い終わってんな。しかもマイナイフじゃねーかバリバリ奢られる気まんまんだろ。

 

「チイサイコトバッカキニスル‥ヤッパリクビニシヨウカナ‥」

 

おし、出よ。

 

「ごめんごめんごめん!いや、冗談よ冗談!」

 

こいつ本当に学ばないな‥ここに来た目的忘れてなきゃ良いけど‥

 

『白帝銀河同盟、凱旋パレードが間も無く開始されます。白帝銀河同盟船団が間も無く到着』

 

そう、今日は白帝自ら船団を率いて加盟国の星を視察する日。ここに来た理由は白帝銀河同盟と何とか接触するためだ。

 

 

ってお前いつまで食ってんだ!行くぞ!

 

「まだ肉!肉がある!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「す、凄い人‥」

 

店の外に出るとそこには埋め尽くさんばかりの住人達、全員が拍手や歓声で歓迎していた。

 

すると、ワープホールが開いた。空に開いた巨大な闇をしたワープホールから出てくるソレは、巨大だった。

先端には白帝銀河同盟最高の発明品、シュリンゲル。ありとあらゆる敵意をした攻撃を吸収する防衛最強の球体。

 

二百はあろうか、その巨大な戦艦達は歯向かう気すら失わせる圧巻さ、現に俺は言葉を失っていた。

 

「ほえー、でっかー、イルス?あんなんとどうやって接触すんのよ、近づく事すら出来ないでしょ。」

 

簡単さ、破壊するんだよ。

 

「は?なんて?」

 

だから破壊するんだって。

とり‥

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