表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

白い朝よ、遥かへ

作者: タマネギ

白い朝よ


夜遅くまで時間はあるけれど、

何も使えないままに、

夜が終わってゆく。


眠気のある目を瞑り、

ほんの少しだけ意識を無くせば、

あの憎い人々を、

叩き潰す自分が見える。


夜が終わってしまう前に、

いつかの作戦通りに、

あの下世話な東洋人たちを、

叩き潰してしまえばいい。


そうすれば、何もかも上手くゆく。

何もかも上手くいって、

思い描いた暮らしができる。

真水で生まれた風に吹かれて、

フレンチトーストの白い朝が来る。




遥かへ


何でも吐き出せるって、

幸せなことで。

じゃあ、何から何まで、

吐き出せるかって言うと、

だめだ……考えてしまう。


そう考えてる時点で、

殻から出られなくなっている。


ただの親切なら、

そんなに欲しくない。

何もかも、確かに吐き出せる

自分が欲しい。


遥か彼方のあなたは、

今夜また、どこでどうして。


高層ビルの建ち並ぶ、海辺で、

吐き出せる自分を夢見ている。









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ