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プロローグ

初投稿です。よろしくお願いします。

めんどくせー、息をするのもめんどくさい。というのは嘘、窒息して死にたくないし。


俺は佐藤聡。しがない高校2年生だ。

学校ではぼっ……いや、ソロプレイを楽しんでいる。これでも小学生の頃は女子にそこそここモテていたのだが…俺をサトサトと呼ぶ幼馴染もいる。まぁ最近は会ってないけど。それじゃ幼馴染と言えないか?


「おにーちゃーん、アレ知らなーい?」


アレってなんだよ。

今の声は妹の里美。ご多分に漏れず、思春期を迎えてこの兄とはあまり口を利かなくなったんだが、アレとやらはそれほど大切なんだろうか。

もちろんめんどくさがりやの俺は例えかわいい妹の頼みであろうとも、二階の自室のベッドからその高貴な玉体(ぎょくたい)を動かすことはないのだけどな。

里美は中学ではガラにも合わず華道部に入っているが、生け花を嗜むハイソな女子を目指しているんだろうか。

本人は本当は絵を描くのが好きで同人誌活動をしたいと言っているが、まだ中学生だから親に止められているんだよな。


「ねーおにいちゃんも探してよ、アレが無いと困るんだけど」


階段の下からでもあんなによく聞こえる声のでかい女が、生け花なんぞやるだけで優雅なセレブになれるものだろうか。

やれやれしょーがない、そのアレとやらを探すのを適当に手伝うフリでもしてやりすごすか…。


よっこらしょ。

おっと、バランス崩したぁーベッドから落ちるぅー……

まぁたいした高さじゃないから問題はない……


グサッ



…………



俺は死んだ。

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