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和泉さんとの約束

え…和泉さん?俺が出口につながる道を右折するとそこには和泉さんがいた。


俺にも、とうとう天使が舞い降りたか。いやマジでどうしよう。


和泉さんは下を向いたまま、何か言いたそうであったが、俺はそれよりもこの場からどう脱出できるか悩んでいた。


逃げる、無視する、声をかける、抱きつく、どのコマンド選択が正解だ?


和泉さんとたまたま出会ったのだろう。どうせ、俺が話しかけたら汚物を見る目で去っていくであろう。


じゃあ俺も無視するもんね!あと、最後のコマンドおかしいね。


いやだって可愛いもん!清楚な女子高生で俺より背が低いけど、そこが良いんだよ。守ってあげたいんだよ。珈琲店とかにいると絶対似合ってるよこの子。

すると和泉さんは勇気を出したか、俺を見てこう言った。


「宮川君…その…前は悪口言ってすみませんでした。」


全く考えてなかった言葉を唐突に言われたので、俺は石像のように固まってしまった。なんで、俺に謝ってんだろうこの子。


和泉さんは言いたい言葉を言えたのか、安堵の表情だった。

俺は「う、うん別にいいよ。」と何がいいのかわからないけど。


和泉さんは緊張がほぐれたのか、目を俺に合わせてこう言った。

「宮川君が皆に嫌われてたのは私のせいです。あの時私が「やめよう」と言えばよかったのですが、言う勇気がありませんでした。」


皆が俺を嫌っていると思ったが、そうではなかった。

だが、それで安心するほど俺はバカではない、人間はすぐに人を裏切る生き物だ。


和泉さんもあと数日たったら俺のことを嫌うだろう、

俺はほとんどの人から嫌われてるので、俺と一緒にいるとそいつも嫌われてしまう、まるで爆弾テロリストのようだ。 俺に喧嘩を売るんじゃねぇぞ。


「別にいいよ。あの場で注意したら和泉さんが嫌われるから。」


早くこの場から離れたい。脱出用のハッチない?ないか。


和泉さんは俺に「あの、北校舎の二階にある奥の教室に行っていますよね。私、北校舎の3階にある図書室で一人で食べているので、今度から……一緒に食べていいですか?」


顔を真っ赤にしていたので、「頑張ったな」と言いたい。


そんな顔で言われたら断れるわけないだろ。可愛すぎ。


「別にいいよ、じゃあまた明日ね。」俺は思い浮かんだ言葉をそのまま言った。


すると、和泉さんは笑顔に「うん、じゃあまたね」と言った。


そんな顔で言われると俺の邪悪な心が、洗われてゆく。


和泉さんは俺より早く出口に向かった。

後ろ姿ほんと可愛いよね。花畑で走ると絵になりそうだ。


俺も北校舎の出口を出て、そのまま校門を出た。

帰り道も当然悪口を言われたりした。それを無視しながら和泉さんのことを考えてた。

明日から和泉さんと一緒に弁当食べるのかぁ。燃えてきたぜ!

…あ!俺いつもコンビニ弁当だった。明日早く起きて弁当作ろう。


家につくと、すぐに風呂に入った。

疲れた体を湯が癒やしてくれる。俺の心は癒やされないけど。

風呂から出て、パジャマ姿に変身して今日の晩飯ディナーを作った。


親は共働きでいつも夜遅くに帰ってくるので、晩飯はほとんど俺が作る。

料理出来るからって女性からモテるなんてことはない。

あれはイケメンだからこそ出来る技だ。

晩飯は宮川特性の炒飯チャーハンである。我ながら上手に出来たぜ。


炒飯を食べ終わり、食器をきれいに洗った。

お俺の汚ない心も洗ってくれないかな。風呂でもだめ、もう最強すぎないか?

それに対抗出来るのは和泉さんの声だけだ。


自分の部屋に戻ると部屋の証明を消して、すぐさまベッドにダイブ。


明日から和泉さんと一緒に弁当かぁ。


「あの宮川君私今日たくさん作ったから少し食べてくれませんか。」


なんてことがないかなぁ。我ながら気色悪い妄想力である。

だけど、そんなのずっと続くはずがない。


彼女のためなら普通違う言葉を言えばよかった。


俺はいつもそうだ。自己中心的な行動のせいで友達をなくしていった。

高校生からは真面目な性格に化けるが、失敗して学園内最下位カーストになった。


  寝る前にもこんなことを考えてしまう自分が悲しい。

     

     

        まあ、色々がったが明日が楽しみである。


今回も少なくてm(_ _)m


文章を書きに集中したいけど猫がじゃまぉぉ。(=^・・^=)ニャーン

可愛いから許します。


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