表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

現実仮想

作者: 境界でもがく人

読んでもらえると嬉しいです。

友達にラインをするiphoneに触れる指が汗で湿っている。

暑くて気怠さを感じずにはいられなかった。

男は電車の中で欠伸をする。

電車の外の世界はいつも通りかなのかは分からないが人は普通の顔でまともに生きているつもりでいる。

男は地方から就職活動をしにきた学生で自信は有り余るほどは無いが大学の成績は良い人だった。

よく分からない東京の街に何回か格安航空を使い

今回でもう5度目だった。

男には疑念がいくつかあった。1つはなぜ就職するのか分からないということだ。自己分析といういわゆる脳味噌で自分のしたことを考えてきたが本気でしたいことなど分からなかった。

2つは学校の問題には全て正解があり、国語で作者は何を考えているのかを考えさせられ、自分で作文を作るだの自分達の意志を表明するカリキュラムがあまり無いはずだったのに、今は自分が考えている事をさらけ出さすのが正解になっている 。

他者が創った正解を自分達は書けば良かったのだ日本の教育は。

男は自分に対する責任と複雑な感情をもっていた。

しかし男は深く考えすぎる性格で考えるのがやめられなかった。考えるために経験しておこうと感じたからだ。SNSで色んな意見を目にしたが本当はどんなものか知りたかった。

面接は何回にも及ぶ。

「あなたの5年後のビジョンは何ですか」

「あなたの強みと弱みを教えてください」

「あなたの人生で一番辛い経験は何ですか」

男は嘘は言わずしっかり答えた。面接後に何回か面接官の話も聞かせてくれと感じたこともあった。

カプセルホテルに戻る前に家電量販店により

高いパソコンをみる。

パソコンコーナーの近くにVR体験があったので現実では無い仮想現実ゲームを体験することにした。

ゲームが始まる前は期待していたが、始まると大したことが無い、想像は超えないものだと気づき冷静になった。

ゲームの内容は剣で敵をきって行くゲームだった。男は想像は超えないと感じたものの楽しんでいた。

(現実もこんなに爽快ならなあ)

男は現実に戻った。そして東京にいる友人から返事が返ってきた。男は重い足で友人がいる居酒屋に向かう。

「夢だったけど痛かったんだ」と酒を飲みながら友人は言った。どうやら友人は夢の中で痛みを感じたそうだ。

「どんな夢?」と男は言った。

「あまり覚えてない ただ現実でしか痛みは感じないと思っていたから驚いたよ」 と友人は笑いながら話し続ける。

「そこで1つのアイデアが浮かんだんだ。夢と現実の区別はどうできるのかと、どう思う? 夢も現実も傷みを感じるんだ他の要素はさておき」と友人が話すと

男は言った。

「そりゃあ、夢なら覚めるだろ、VRとかと一緒だろ」

それに対し友人が

「現実もいつか死んで終わるだろ? そして現実じゃないどこかに行くんだ。似てるだろ?」

「ほらイーロンマスクがこの世界は仮想現実である可能性みたいなこと言ってただろ?」

男は少し考えて言った。

「痛みを感じたことがないから分からないから

そんな疑問思いうかんだことないな どう思うんだ?」

友人は狂ってるように言った。

「思い込みだよ。この世界は現実であるというただの思い込みこそが現実なんだよ。動物とは別に少し脳が増えた人間は全員、これは現実だと書かれた薬を飲んで プラシーボ効果を受けてるんだよ」

友人は男にとって信頼の置ける人物であった。面白い話をいつもしていてこの話はいつも以上に興味深く入り込んだ。

男は言った。

「だけど今この瞬間話しているのは現実だろ」

それに対して友人は

「だからその現実て考えは誰かが最初に創った

正解なんだよ。この世界は1つですか?何ですか? あるいは現実ですか? っていう問題を誰かが作って

正解を現実にしたんだよ」

男は理解したような気でいた。男は

「結局、この世界は仮想現実であることを

否定できないってことだろ?」


この話はいつもの面白い話の1つに男は感じていた。男はそんなに酔わず カプセルホテルに戻った。「現実 夢 仮想現実…」とつぶやきながら

次の日男は東京に住む兄の家に泊まらせてもらうことになった。男は明日の最終面接に向け必死に準備をすすめていた。

「もう寝よう」

男は眠りについた。 その日の「夢」は形容しがたい辛さだった 他人が自分を何かで刺してくる夢だった。そして男は痛みを感じた。今まで感じたことの無い痛みを。

男は起きた。ひどい寝起きだったが何かが閃いたきもしていた。男は兄が仕事に行くと料理を始め、朝食をとり 最終面接に向かった。鞄はいつもより重いが完璧な気がした。

「まず自己紹介をお願いします」と面接官はいった。

男は答え面接は進んでいったしかし面接官はあまり無感情の機械のように男のことをみていた。首をかしげる面接官もいた。男は人生で感じたことの無い否定感を感じた。

その日の男の鞄には料理に使った包丁が入っていた。

男は面接後、扉からでた後にまた入室し

包丁をもって刺していった。

まるで家電量販店でプレイしたゲームのように。

男は捕まりそうになると自分を刺したが一命をとりとめた。男はベットの上で

「これは現実じゃない」

そう呟いていた。




初めての投稿ですが読んでいただけたら

嬉しいです。 コメントを残していただけるとありがたいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ