私の心のソコに居る彼女
お題:昼間の保険 必須要素:輪ゴム 制限時間:15分
その日は世間的には平日だったけど、私的には休日だったのでぼんやりと学校を休んでぼんやりと二度寝をして、ぼんやりと昼前に起きてテレビを見ていた。
朝ごはん、並びに昼ご飯は、母が作っていたお弁当を食べて、冷蔵庫に入っていたプリンとヨーグルトを食べた。
プリンはカラメルが嫌いなのでそれだけを残して、ヨーグルトはアロエだったので全部食べた。
どちらも賞味期限が切れていたが、特に突発的に死ぬわけではなさそうだった。
それらを食べながら、コーヒーをドリップして、
テレビで、
いいともをみて、ごきげんようをみて、
最近の昼ドラは何となくぬるい気がするので、チャンネルを変えた。
変えた先でその時ちょうどジャパネットが終わり、昼間の保険の宣伝に変わった。
私にはまだまだ関係のないことのように思えたが、
何となく、
「保険に入らないと危険です、たとえ死んでも無駄死にです」
という内容の説明をとうとうと聞いた。
笑えた。
心の底から。
そして、そういえば最近心のそこから笑っていないな。
と思ったりした。
最近学校で友達としゃべっていても、たとえ面白いことがあっても、
私は心の底から笑ったりしていないのだな。
と思った。
健康的な年頃の私が笑わなくなるなんて何かの病気かもしれない。
私のクラスに苛められっ子が居て、私がその子羊に輪ゴム鉄砲を飛ばしたあの辺りからそうなった気がする。
そいつはそろそろ自殺するかもしれない。
今はクラス全体でそいつを攻撃しているけど、
昔は私と仲がよかった。
そいつを私が助けたりしたら、
私はまた心の底から笑えるだろうか?
明日彼女に久しぶりに何か声をかけてあげようか?
「死ぬなら保険に入ったほうがいいよ」
やった、学園モノってジャンル付けれるって少しテンションが上がる。