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バレたらおしまい!? ~新選組女中は元姫様~  作者:
文久三(1863)年 二月、浪士組~
4/13

前川邸にて



沖田は帰路を辿りながら、先程道案内をした少女について考えていた。


(年は十を過ぎたぐらいか?顔の割には背が高かったが…)


悶々と思案しながら歩いていると、少しして前川邸の門が見えてきた。明かりが点いていて、耳を澄ますと、男達の騒ぐ声も聴こえる。「 ただいま帰りました 」と小さく言うと、少し先にある部屋の前に、一人の男が立っていた。


「 総司、遅ぇぞ 」


「 すみません、土方さん。少し道案内をしてまして 」


「 道案内? 」


言い訳をすると、道案内と言う言葉に眉を跳ねたこの男は、土方歳三。沖田とは同門の剣術家であり、道場主の近藤勇らと浪士組に参加した一人だ。


「 ええ。変な子でした 」


「 娘? 」


「 違います、子供ですよ。女子なのは合ってますけど 」


「 貴方と一緒にしないで下さい 」とわざとらしく溜息を吐くと、また眉が吊り上がっていく。相変わらず、気の短い男だ。


「 で、何が可笑しいんだ? 」


「 そうですねえ…服はぼろぼろだったのに、髪は妙に艶があった事…とか? 」


「 偶々だろ 」


「 でもその子、訳があって故郷を追われたそうなんですけど、ほら 」


押し付けられた小判を見せると、土方はいつもは怖い目をまん丸にした。


「 なんでこんなのもってんだ! 」


「 貰ったんですよ。実は江戸からの道中でも案内をしたんですけど、その分も、と 」


「 …とても庶民には思えねぇな。餞別にしては、多すぎる 」


「 まさかどっかの良家の餓鬼なんじゃねぇのか?」と言う土方に、沖田は反論する。


「 お公家様や名主の娘さんにしては、鍛えてる感じだったんです 」


そう言うも、少し考えて沖田は「でも確かに、肌は白かったですね 」と言った。


「 無茶苦茶じゃねぇか 」


「 知りませんよ…まあ、あの分じゃまだ京に居るみたいですから、また会えますよ 」


呑気な沖田に土方は白い目を向けるも、沖田は知らんぷりをして、すぐそこの部屋に入っていった。




____お鈴はこの後、あの軽率な行動によって後々面倒な事になるが。

本人は知る由も無い。



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