止まない雨はない
「止まない雨はない」「明けない夜はない」
この言葉が嫌いだ。
止まない雨はあるし、明けない夜もあると思っている。
たぶんこの言葉の意味とは苦しい時期を耐えれば明るい時期が来るというものだろう。
しかし、心につけられた傷とか身体が覚えている怖さとかは簡単に消えるのだろうか。
前に学校の先生がいじめの話をしていたときにこの、「止まない雨はない」「明けない夜はない」ということを言っていた。
僕はそれに違和感を覚える。今も覚えている。
結果しか見てないのじゃないか。本質をもっと見なければダメじゃないのかと思っていた。
よく、学校の先生は結果より過程が大事だと言うのに、それでいいのか。
ただ、その考えを否定する気もなく、ただ違和感だけが残っていた。
僕はあるバンドと出会った。「なきごと」というバンドだ。そのバンドの「春中夢」という曲に「止まない雨はない」「明けない夜はない」という歌詞がある。
僕はその曲に出会ったとき、まさに自分の思っていたことを代弁してくれたかのように感じた。
別に僕が思っていることを代弁して作られた曲ではないが、僕はその曲を聴いて救われた気がした。
ずっと考えていることがある。
止まない雨はあるし、明けない夜もある。
止まない雨に傘をさしてくれる人がいるから雨が止んだように感じ、明けない夜に明かりを灯してくれる人がいるから夜が明けたように感じるのではないかと。
正直、これを最初におもったとき、なんだか嬉しかった。自分なりの答えを見つけたみたいで。
でも
「甘いよ」
誰かに言えば、そう言われるような気がして今まで言えなかった。
まぁ、それでも別にいいか。
ただの僕の「なきごと」だ。




