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リア充は絶滅しました

作戦番号二〇二三四

作者: @OhMyBrokenAI

エピソード: 深夜の散歩で起きた出来事

 おっと日付が変わってしまったな。昼間にアホの相手して時間を費やした直後、緊急の案件が舞い込んでくるんだもんなあ、まったく。残業はしない主義なんだが――と言っても時間給じゃないから残業の扱いにはならない。喜んでいいのかどうなのか――負けた気がするのは、気のせいではないだろう。


 それにしても、深夜だというのにあんまり寒くないな。春本番ってことなのかな? そこらへん本当に疎すぎて、よくわからない。桜っぽいのは未だ咲いてないようだ、くらいのことしか――情景描写が未だ全然なってないな。そのうち自然と出来るようになる未来を期待したものの、努力どころか情景を描写する意思が全く無いままだと、どうにもならないようだ。


「そんな当たり前のことを考えつつ、暗い夜道を歩く――これでどうだ」


 情景描写スキルLv1くらいは獲得できただろうか? レベル上限は10?99? 上限突破してからが本番!? 事実がどうであるにせよ、雑魚の私には関係ない。スローライフを送るにあたって、そんなスキルは必要ない。情景描写なんかに精を出していたら、そんな生活はスローなライフとは言えない――そうだ! 情景描写を自動でしてくれるAI! コイツに任せよう! どこで買えるんだ? しまった! 店が開いてない! なぜならば――


「深――」


 さすがに叫ぶのはマズいか。誰の気配もしないとはいえ、近くでコッソリと寝ている人がいるかもしれない。深夜は声が良く通る、というのもある。迷惑になりそうなことで、私が自重できることは、止めておくのが賢明だ。


「なんか深夜にフラフラするのは久しぶりだなあ」


 以前は深夜にしか出歩きたくなかったというのに、最近は御無沙汰だった。環境はガラリと変わっているはずなのだが、何も変わっていないように感じる。相変わらず心地がいい――今の生活のリズムが崩れない程度に、深夜の散歩も意識的に取り込んでみようか。


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