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6Day 〜晴れのち曇り〜


な〜んか思ってたのと違うよなぁ。

テンプレって言ったらさぁ、弱そうで絡んだけと実は滅茶苦茶強くてすみませんでした! とか。

可愛い女の子を窮地から救って感謝されてそこから発展! みたいな感じを想像してたんだけど?

《所詮想像ですから》

辛口な事で。


さてこれからどうするかな?

女将さんはちょっと用が出来たって言ってどっか行っちゃったしなぁ。

かと言って宿に戻るにはちょっと早いか……でも宿まで遠いしなぁ。


実はバルトに到着したと同時に街の入り口で宿の予約をしているのだ。

参加の受付に行ったのはその後になる。

最初は何でこんな遠い所をチョイスしたのか分からなかったが、理由は単純だった。

日常的に参加者が集うこの街ではコロシアムに近い宿が常に満席になっているそうだ。

そりゃあ近い方がいいもんな、考える事は皆一緒って事ね。


ただ戻るのは勿体無いし、かと言ってマッピングするにも時間が微妙…となればちょっと迂回しながら宿を目指そうかな。

明日もあるから急ぐわけじゃないし。


でもさっきの子随分可愛いかった………じゃなくて只者じゃないな。

まぁ素の俺だとあんまり参考にならないけど、全く動きが見えなかったもんな。

のんびりしてるようで周りをよく見てたみたいだし。

そんな事を思いながらフラフラとバルトの街を散策しながら宿を目指した。



▽▽▽▽▽



宿でお先に晩飯を食べていると女将さんが戻って来た。


「あ、お先に頂いてます」

「ん? ああ……」

何かあったのかな?

女将さんの反応がいつもと違うな?


「あの女将さん、何かありました?」

「……アンタ、夕方の店で会ったあの娘をどう思う?」

夕方って…。


「ああ、可愛かったですね。スタイル良くて出るとこ出てて…」

「そこじゃないよ!」

女将さんにツッコミを食らってしまった。

《それはそうでしょう》


「全く…、アタシが聞いてるのはあの娘と戦って勝てるかって事だよ」

「へっ?」

何でそんな質問を?


「…あ、悪いね。アタシとした事が最初を端折ってたね、どうやら少し焦ってたみたいだ。

よく聞きな、あの子は武闘祭の参加者だ。

それもアンタと同じ種目のね」

なん…だと?

惹かれ合う男女を引き裂く運命がここに⁉︎

《……いつそんな展開になりました? 妄想は程々に》

冗談だって。


「あの時アタシは気を抜いてるつもりは無かったんたけど、あの子がいつ動いたのか見えなかったんだよ。

この街でそんな子が観光してるだけなんて思えなくてねぇ」

俺に用が出来たと言った後にあの子をつけたらコロシアムで受付をしてたらしい。


マジ? ヤバくね?

「……女将さん、今から格闘に種目変えした方が…」

「流石に明日の分はもう締め切ってるよ。

だからどう思うか聞いたんだけど…、その感じだとあまりよろしくないみたいだねぇ」

加減が分からんとか思ってる場合じゃなかったっ⁉︎

何故両方にエントリーしなかった俺ぇっ!


ここは大先生に意見を求めなければ!

ミク大先生! 勝算は⁉︎

《正直言って情報が足りません。

先程の部分だけを見るならマスターの3乗で五分五分と言った所でしょう》

3乗で五分っ⁉︎

あの子旦那より強ぇのっ⁉︎


《街の暴れ者の仲裁程度で本気を出すとは思えませんので、実力はもっと上と考えた方がいいでしょうね》

ナニソレ⁉︎ 只者じゃないのは分かってたけどあんな可愛い子がそんなお強いの⁉︎


《それに一戦だけならともかくトーナメント方式というのもちょっと…》

何で⁉︎ 手の内がバレるとかそういう事⁉︎


《違います。魔力残量の問題です。

『夢現』は燃費が悪いですからマスターの魔力が最後まで持つかどうか、組み合わせ云々よりも対戦数が問題になる可能性もありますね》

さらなる問題勃発!


「…女将さん、ちなみに参加者って何人ぐらいいるんですか?」

「場合によるね、参加者が多い時はバトルロワイヤルで数を減らしてから一対一の試合になるよ。

1日で消化するから8人ぐらいに絞るはずさ」

最初に数を削って8って事は3戦。

その前にロワイヤルもあるとなると……厳しいな。


「それっていつ頃分かるんですか?」

「前日の昼に参加を締切るからそれ以降なら分かるよ。その辺はアタシが調べといてやるよ」

「すみませんお願いします」

調査は女将さんに任せるとして現状の課題は大きく二つ。

あの子に勝つ事と魔力の持久力の問題。

………どうにかなんのかコレ?


《一つは可能性がありますがもう一つは難しいでしょう》

あるのっ⁉︎

《今は無理ですが、勝つ方はまだ可能性があります》

何っ⁉︎ どうすんのっ⁉︎

《レベルを上げる事です》


……ミクさん、1日やそこらで劇的なレベルアップは出来ませんよ?

《マスターのレベルではなく私のレベルの方です。

お忘れですか? 現状私のレベルは7です。

8になれば4乗まで可能になります》


4乗って…レベル換算すると………いくつだ?

《625ですね》

駆け足どころのステップじゃない数字だな。

劇的なレベルアップではあるな。


でもその分燃費が悪いんでしょ?

《はい、4乗だと12秒で魔力が尽きます。

どこで対戦するか分かりませんので6秒程度で決着をつける方がいいと思われます》


ロワイヤルを2秒、その他を1秒程度で片付けるぐらいがいいか? 全消費したら立てないもんな。

《4乗は最終手段で節約を視野に入れて余裕を持った方がよろしいかと》

一部分だけ切り取ると凄い状況だな?

明らかに職業旅人の内容じゃ無いな。

まぁ節約とかはそれっぽいけど。


《ただこれはあくまで4乗で勝てる前提ですが、実際は可能性があるだけですからね?》

4乗で勝てない可能性があるってどんだけあの子強いんだよ?


《本番で慌てるよりそう思ってた方がいいでしょう? 私としては持久力の方が問題ですが》

そっちは期待出来ないなぁ。


《何はともあれ明日はマッピングに精を出して下さい。流石に今のままでは勝率0%ですので》

勝率1%も無いって普通なら絶望しかないな。

とりあえず今日は休むか、ちゃんとした休養とってないしな。


マッピングが終了したのは翌日の日暮頃になってからだった。


バルト広すぎでしょ⁉︎

《迷いの森地下と違い遮蔽物が多いのでしょうがないですね》

対策立てる時間が無いな。

節約でなんとかするしかないか、3乗まででなんとかなればいいんだけどなぁ。


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