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君に決めた!


『ナビゲーション』。

文字通りならとても魅力的な言葉だ。


……しかし!いつもながら説明が無い。

普通なら新スキルゲットだぜ!とかなってもおかしくないんだが…。

これはもう諦めて自力で究明するしか無いんだろうか?


となると使ってみるしかないよな〜。

使わない選択肢なんてそもそも無いしな。


『ナビゲーション』の文字をタップすると表示が切り替わった。


ワッツディス?

表示された内容を見た瞬間意味が分からなかった。


アクティベートすることによって以下の内容がパッシブスキルとして機能します。

音声によるガイド。

思念での質疑応答。

悩み相談。


簡素ながらここに来て急に親切になったんですけど?

スキルって心の声に反応すんの?


最後の悩み相談ってのはちょっと分からないが…。

いや、この際そんなのは些細な問題だ!

これがホントなら願っても無い!

まさに求めていたのはコレだよ!コレ!


また表示された『▽』をはやる気持ちでタップ。


アクティベートしますか?

イエス? ノー?


もちろんイエス!君に決めた!

若干童心に帰った心境でタップしてしまったのはしょうがない。


《アクティベートを確認しました》

お〜!マジで音声!

しかも凄い聞き覚えある感じがする!


《このまま初期設定に入ります。音声に従って下さい》


あ、まだ手順があるんですね。


《最初に使用者の敬称を決定して下さい》

そう音声が言うとマップにいくつか表示された………んだけど。何コレ?


シリーズ選択

『王族』、『貴族』、『学園』、『音声案内』


シリーズ?まずはここから選べと?

じゃあ順番に見てみるか。


『王族』をタップ。すると追加表示された。


『国王』、『陛下』、『殿下』、『王子』、『王女』


人によっては選ぶのかもしれんが、無いな。

最後の『王女』ってなんだよ⁉︎身近に本物がいるよ!何で対抗せにゃならんのだ!


次に『貴族』をタップ。


『大公』、『デューク』、『侯爵』、『伯爵』、『子爵』、『バロン』


貴族階級ってことね。

でも何でカタカナ混じってんの?

狙ってんのか?……無いな。


『学園』をタップ。


『教授』、『先生』、『先輩』、『委員長』、『風紀委員』、『本屋』、『ヲタ』、『空気』


……敬称ですらないモノが混じってる。

係もおかしいけどその後のやつ何なの?

どういうチョイスなの?

学生時代につきそうなっていう意味ではあるのか?


『音声案内』をタップ。


《どうかなさいましたか?》


どうかじゃねぇ!

段々おかしくなってるじゃねぇか!

最後のやつなんてもうただの悪口じゃねぇか!


《一定の需要があるかと思いましたが?》


俺にそんな趣味は無い!

あ〜でも、可愛い後輩から『先輩』とは呼ばれてみたい……いないのが残念だ。


《では音声案内で進めさせて頂きます。

『社長』、『会長』、『帝王』、『将軍』、『超人』、『太郎』、『っち』、『パパ』、『ママ』、『マン』などがありますが?どうなさいますか?》


何だこの鉄道双六ゲームのような敬称は?

しかも前半と後半で格差が凄いんだが?

まともなのは無いのか?


《デフォルトだと『マスター』、『ご主人様』になりますが?》


ぜひそっちでお願いします。


《…………………ではマスターとお呼び致します》


凄い間があったような気がするんですが?


《気のせいです。続いて私の呼び名を決めて下さい》


じゃあ、ナビゲーションだからナb

《まさかナビゲーションだからと言って『ナビ』などという安直な名前を付けるようなセンスはしていないと思いますが、念の為に進言しておきます》

セリフを上書きして来やがった⁉︎

その上センスどうこうまで言って来ただと⁉︎


……『ナービィ』とかどうでしょう?

俺何で敬語?


《そんな謎の生命体のような名前を女性に付けるのは推奨できません》


俺そんなこと言ってないよ⁉︎

そりゃどっかの星から来たやつはそうかもしれんけど!

しかも女性って何⁉︎ナビゲーションさん性別あんの⁉︎

初耳ですけど⁉︎声は確かに女性ですけども⁉︎


…やべ。超絶苦手。全く思いつかん。

()前の()()ビ、なが三つで『ななみ』とかは?


《…………》

やべぇ!ノーリアクション⁉︎

誰かオラに(叡智)を分けてくれーっ‼︎

何で自分のスキルに苦しめられてんの⁉︎


匠悠生25歳。

今人生最大の難問に挑んでいます。


子供が出来たわけでも無いのに名付けでこんなに悩む日が来るなんて!


…………『ミク』なんてどうでしょう?

だから何で敬語なんだ?


《……その心は?》


俺のスキルだから俺の『タクミ』の名前からとりました。


《……マスターには困ったものです。でもこれ以上時間を掛けるのは無駄でしょうし。ミクで我慢しましょう》


あのミクさん?


《マスター、私に敬称は不要です。『ミク』と呼び捨てで構いません。もしくは愛称で『ミクたん』とお呼び下さい》


ん?あれ?結構気に入ってる?


《マスターは何を仰っているのでしょうか?》


えっ、だって『ミクたん』って呼びかt

《さて、マスターこれから宜しくお願いしますね》

あ!また上書きして来やがった!

でも嫌がって無さそうだからいっか。


……質疑応答ってこう言うことじゃないよね?



大人になって呼ばれる先輩って響かない気がするのは自分だけでしょうか?

呼ばれたことは無いのでイメージですが。

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