ジャスティス!
街を出てから早7日が経過した。
アリシアさんの話では魔物が出るのは2、3日してからということだったので、2日目からは緊張しっぱなしだった。
しかし5日経った頃、それは無くなった。
なぜなら…。
全くエンカウトしないんだよね〜。
魔物どころか通行人すら見てない。
アリシアさんに聞いたけど、ここまで何も無いのは珍しいらしい。
おかげで旅は順調。
10日を予定していた道のりではあったが、それは魔物と遭遇することを前提していたもので今日の夕方には村に着きそうなのだと言う。
意外と異世界チョロい?
いや全然いいよ。
最初の展開がベリーハードだっただけに拍子抜けというか肩透かし食らっただけだから。
お陰でアリシアさんと友好を深めることが出来たし……………出来たのか?
そんなことを思いながら横を歩くアリシアさんを見る。
うん、今日も可愛いです。
監視なのが本当に残念です。
「どうかなさいましたか?」
旅立ちの時から一字一句変わらぬこのセリフ…。
どう考えても好感度変わってませんね?
「いえ、なんでもないです」
でもさ〜もう1週間二人っきりで旅してるわけじゃない?
ちょっとぐらい変化があっても良くない?
せめて言葉使いぐらいさぁ。
この世界ってこんなもんなの?
それともアリシアさんが特殊なのか?
アリシアさんを見る。
うん、やっぱり可愛いです。本日二回目。
もしかしたら見た目に分からないだけで微レ変してるのかもしれない。
アリシアさん監視だもんね。
そんな素振り出してバレちゃダメだろうし。
聞いたことには答えてくれるし、俺が出来ないことやってくれるし、野営の準備とか料理とかさ、流石に野営の準備は申し訳ないんで代わりにやったよ?出来なかったけど…。
そしたらアリシアさんがちゃんと教えてくれたんだよ?
お陰で上手に出来ました。
ちなみに料理は意図的に触れてません。
生焼け肉とか焦げた肉を製造しそうだからと言うわけではない。
理由は至極単純、アリシアさんの作ったのが食べたいから。
あれ?これって……?
聞いたり教えてもらったり、料理作ってもらったりで好感度上げるようなこと何一つしてなくね?
なんてこった!もらってばっかりじゃねえか!そりゃ好感度変わんねぇよ!
これもうある意味ヒモだよ!むしろ好感度下がるよ!
よく変わらずにいけたもんだ。
アリシアさんってもしかして超絶良い子なんじゃないか?
とてもあのブタの娘とは思えん。
まぁ最初から思ってないけど…。
……そう言えば、全部あのブタが言ってるだけでアリシアさんから何かして来たわけじゃないんだよな。
アリシアさんを見る。
うん、とんでもなく可愛いです。本日三回目。
実際アリシアさんはどう思ってるんだろうか?
処刑の話は出て無いから聞いても大丈夫だろうか?
「どうかなさいましたか?」
相変わらずのコピペ。
「アリシアさんは王様のことどう思ってますか?」
「お父様ですか?とても素敵な方で尊敬しています」
絶句。
この世界ではこれが普通なんだろうか?
アリシアさんが特殊な感性をお持ちなんだろうか?
見た目は百歩譲、いや万歩譲っていいとしよう。
色々な好みがあるのは理解出来る。
アリシアさんがそうなのはとても複雑だが…。
でもですよ、あの考え方を尊敬しちゃいかんでしょ?
今回はまだ処刑の話が出てないからだろうか?
それともこの世界ではそれだけ命が軽いと言うことだろうか?
何も起きなさ過ぎて異世界チョロいとか思ってしまったが、旅の目的は調査と討伐だ。
そうなると否応無しに魔物か魔族に遭遇することになる。
まだ遠くではあるが、ついに目的の村と思われる場所が見えてきた。
そうだ、本題はここからだ。
アリシアさんの趣向がどうこうなんてここを乗り切れなければ何の意味も無い。
それに…。
横を見る。
アリシアさんが可愛いことに変わりはない!
本日ラスト。
可愛いは正義だ!
ザッツライト!
すみません。悠生に共感してみました。
いろんな意味で可愛いは正義!ですよね?




