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青龍を捕まえろ!Ⅲ

言いにくそうにしているセオドアを気遣ってリンが口を開いた。



「ここでハッキリさせておきましょう。レオの目的は奴隷の解放と青龍を自分に従えること…そうですね?」



レオは普段大人しいリンがハッキリとものを言うのに驚きながらもしっかり頷いた。



「ああそうだ!リンだってそうだろう?」



「この際僕の意見はとりあえず後に回します。ではセオドアさん、あなたの目的はリンデンハイムの解体…そしてユーリ女王だ。違いますか?」



セオドアは参った!といったふうに大きな手で自分の顔をツルンと撫でた。



「そうだ、その通りだよリン!」



やっぱり!



リンはセオドアの性格からいって大人しく身を退くようなまねはすまいとにらんでいた。


テレサは掴んだ手にさらに力を込めた。

セオドアの心が逃げていかないようにしっかりと…



「そんなことしてどうするの?リンデンハイムとサルサラーンが戦争になるわよ!あんただってただじゃすまないわ。ウンディーネが黙ってるわけないもの」



セオドアはすっかり忘れていたとばかりにポンと膝を打った。



「そうだったな。でも…まぁなんとかなるさ!それよりどうなんだ?利害は一致したかいレオ隊長?」



レオは腕組みしてじっと考えこんでいた。



リンデンハイムの解体だと?

セオドアの奴…とんでもないこと言いやがる!でも、まぁどっちにしろ危ない賭けなら得物は多い方がいいに決まってる。



「ヨシ、やってやろうじゃん!今から俺達は反乱軍だぜ。もし上手くいっても賞金首になるのは間違いない。覚悟は出来てるか?」



「もちろん!!」

三人は声を揃えて叫んだ。



「ウニャ?煩いぞおまえら!」



ロイは寝がえりを打ってまたイビキをかき出した。



「シーッ!シーッ!さぁ行きましょう、夜は短いのよ」



「そうだったな。さて、どこから出る?神殿のある船までは遠いぜ」



リンはそう呟くセオドアの手をとり、ウンディーネの指環を触った。



「ここはひとつ奥さんの力を借りましょう」


「ウゲッ!」



セオドアは変なうめき声をあげて顔をひきつらせた。



「な…ななななんで?玄武じゃダメなの?」


「ああ、玄武はさっきので力を使い果たしちゃったんだ。頼むよオッチャン!」



「ハァァァァ…」



なが〜いため息を漏らした後、セオドアは指環にキスした。



「愛する愛する可愛〜いハニー出てきて俺を助けてちょ!」



テレサはアッカンベーッと舌をだし、「バーカ!」と毒づいた。



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