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夜ノ雨P  作者: 夜ノ雨
8/56

話題7.5

※諸事情により書いていた時期が一年前(2018年)のものとなっています。

なので会話内容が一年ほど前のものとなっております

雨「はい、まず最初に大切な話があります。今回の『夜ノ雨』、メインの夜名津が夏風邪引いてお休みです。何でも『救世主VS勇者(バカ)ども』の三章がようやく終わってなんか気が緩んだのか、あと、今年の夏が暑くて、その上結構外に出ることが多かったせいか、そのせいで体調を崩したそうです。


 本来は風邪引いてもいても全然動けるし、すぐに治るタイプ……らしいみたいですけど、まあ、馬鹿は風邪引かないみたいに、馬鹿は風邪を引いていること自体気づいていないタイプだとは俺は思ってます。


 そんな奴ですが、なんか忙しさと暑さのせいで悪化したせいで今回は休むそうです。


 で、俺一人で進めることはできません。なぜならアイツは主導であれこれ考える立場だし、俺はそれに意見を入れたりするのが仕事なんで。……俺が休んでも別に進められるけど、アイツが休んだら何も進められない状況なんで、今回は休みでいいんじゃないのか、ってことだと思うんですが、残念ながらそうはなりませんでした。


 チクショー!


 それで、じゃあ今回は何をするかって話になりますけど、俺らは前々から、周りからも自分達でも『花がない』って言われていて、まあ、オタク二人がオタ話しているだけに花も何もないですけど、そこで女性を呼ぼうみたいな話も上がりましたけど、で、俺らの伝手で呼べそうなのがキルって言う救世主なんたらのヒロインの子なんですけど、簡単に言えば断られました。


 言っときますけど、俺らが嫌いとかそんな理由とかじゃないです。はい。オタ話ができないから断られました。


 この子が呼べないなら俺達で呼べるような相手いないな、ってことになりますが、ここはスタッフさんが頑張ってくれました。


 はい、新しく入った梶田真理愛さんです」



梶「どうも、初めまして梶田真理愛ですよろしくお願いします」

雨「初めまして。よろしく、どうもありがとう、来てくれて」

梶「いえいえ、こちらこそ今日はお願いします」

雨「簡単に説明しますと、新人さんで俺たちの後輩にあたる人物の梶田真理愛さんは三概井那多が考えている新しい作品『黒歴史』のヒロインってことだそうです。作品は現在制作中とのこと」

梶「はい、雨崎さんたちが考えている作品と同じですね」

雨「あ、俺達の違うから。あれはほとんど二次創作とか同人のレベルの、遊びでやっているやつだから。好きなことを好きなようにしているから。主に夜名津っていう、変な奴が勝手にキモオタの妄想を振り撒いているだけだから」

梶「え? あ、そうなんですか?」

雨「あ、でも結局書くのは三概井だからやっていることは対して変わらないか」

梶「え?」

雨「俺らがプロットを作って、原作っていうか原案、それを三概井が書き起こすからね」

梶「え、なんか凄いですねそれ」

雨「凄いっちゃあ凄いかもしれないけど、基本的に俺達の日常会話だからイマイチそういう特別な感じはないよ。ほんとアニメとか話ばっかしている。まあ、俺達の話は別にいいよ。次いこう」



雨「こうやってちゃんと話すのは初めてだよな。最初はちょっと前に挨拶したくらいで」

梶「はい、その時夜名津さんもいて、私とういともかの三人で挨拶しましたね」

雨「ちょうど、これ『夜ノ雨』の何ヵ月か前のやつの、終わった時にさらっと三人自己紹介されたよな?『これ今考えている別作の主人公たちね』って言われて………誰と誰って言った?今」

梶「ういともかです。あ~、私たちの間のあだ名で、これ作中の時に決まったんですけど、杉田夕弌の『ゆういち』の真ん中をとって『うい』。で中村恭和の『ともかず』から『もか』ってあだ名になったんですよ」

雨「どっちも可愛い感じのあだ名になったな。……そのくだりならお前は『り』になるけどいいのか?」

梶「そうですそうです。りーです」

雨「いいのか。……ま、いいけど。その、お前たちの、作品の、その『黒歴史』って何やるの? 俺もまだ詳しくは知らないんだけど、ただ俺らがやっている救世主なんたらみたいな異世界系じゃないんだよな。現実の世界の話なんだろ?」

梶「はい、現実世界での青春ものですね! 私たち三人が離島で青春を駆けぬけるって話になってます」

雨「ああ、夏休みにありそうな奴か。君の名は? 今の映画だとなんだっけ? ……青夏? みたいな? 俺見てないけど」

梶「それではないですね。どちらかというとちょっと前にあったバクマンですね」

雨「え?バクマン!? お前ら漫画描くの?」

梶「あ~、漫画は書きませんね。まだ企画の段階だからそんなに話せないですけど、あらすじとしては田舎の島で育った夕弌、転校生の恭和、そして旅行できた私真理愛の三人が出会って、一夏の思い出として作品を作るって話なんです」

雨「はあ~、マジでバクマンの初期じゃん。死んだ漫画家だった叔父の家でシュージンとサイコーが、えーとなんだっけ? あれは、名前忘れたけど、初めて漫画描いたやつ」

梶「あー、何でしたっけ? ものすごい欲望の塊みたいな話」

雨「いや、それじゃあないな。それは確か『この世は金と知恵』だな。最初の連載狙ったけど、なんか賞を取れなかったからやっぱり違うやつにしようってなったやつ」

梶「そうでしたっけ? 凄っ、よく覚えてますね」

雨「まあうん。……あー、思い出せねえや。たぶん、夜名津だとさらっと出てくる。あいつの方がこの手の話は強いから」

梶「はあー、そうなんですか」

雨「つまり、バクマンに似た何かをやるんだな。ゲーム製作?」

梶「あー、どうでしょう? そこら辺はことは」

雨「まだ決まってない?」

梶「まだ教えられないですね。今色々と話して進めているんで。……内緒です」

雨「あー、……ぶっちゃけ、漫画以外ならゲームぐらいなんだよなこういうの。あと、無理矢理にアニメ作りか」

梶「んー、どうでしょう?」

雨「あ、アニメか。もう、その反応はアニメだ。アニメ製作だ」

梶「いえ、分かりませんよ。ゲームかもしれませんし、それ以外かもしれませんよ」  

雨「そのわざとらしい逸らし方は絶対にアニメだ。ぶっちゃけそれ以外って何があるんだよ。三人でラノベ書くの? 書けないだろう。どう書くんだよ」

梶「あ~……え~、何とか言っていいのか……。もうそこはお楽しみでってことで」

雨「まあ、三人の主演する作品については後のお楽しみってことで」

梶「はい、楽しみに待っていてください」



雨「で、普段なら適当に話しつつ、ここらへんでまあ、俺らの作品について話していくんだけど、今回は夜名津がいない、ゲストの特別編だからこのままずっと喋っていくけど、話題について二、三問を用意してもらっているから、これを元に話していくな」

梶「はい」

雨「……え? これ聞いちゃう? う~ん、あんまり聞きたくないけど……『俺らのやっている『救世主VS勇者(バカ)共』ってどう思った?』というか、読んでる?」

梶「あ、ハイ。一応目を通してね、って言われたので少しは読みました」

雨「クソだったろ?」

梶「え? いや、そんなことは……ないですよ」

雨「ちなみに梶田はこの手の作品とか読んだりするの? オタクの人なの?」

梶「あ、いえ、……自分じゃああんまり……オタクとかじゃあないですね。たぶん。……アニメもあんまり見ないですし、ワンピースとかバクマンとかぐらいしか知りません。あと、ポケモンですね」

雨「ああ~、深夜枠は見ない、夕方とかのやつだけか」

梶「はい、ういとかもかはめっちゃ見てるそうですね。ああ、あの二人は雨崎さん達の作品ちゃんと全部読んだそうです」

雨「マジか……。やっぱ、クソだなとか言ってた?」

梶「いえ、そんな酷いことは言ってませんよ! なんで、そんなに自分達の作品をそんな酷い扱いなんですか!?」

雨「いや、俺ら結構……あ、夜名津とな。アイツと一緒にずっとディスってんだよ。この辺クソだなとか何がやりたいんだこの作品は、とか」

梶「え、やっている本人たちが分かってないんですか? 話の内容を」

雨「分かっているといえば分かってるし、分かってないと言えば分かってないな」

梶「どういうことなんですかそれは?」

雨「一応、内容……主軸というかポイントみたいなものはちゃんと教えられているんだけど、進めていって、自分達もそれでやっているんだけど、見返した時に『アレ、思ったよりもできてないぞ?』って感が否めない」

梶「え? どういうことなんですかそれは。演技がちゃんとできていないってことですか?」

雨「そういうことではない。もっと根本的なところで、話の内容がちゃんと説明ができていない」

梶「大丈夫なんですかそれは?」

雨「ああ、全然大丈夫大丈夫。半分くらいは俺は諦めている」

梶「諦めているってどういうことですか!?」

雨「あの作品、俺一応主役なんだけど、ぶっちゃけるなら俺は別に主役じゃあなくてもいい。むしろ夜名津が主役が強い傾向がある」

梶「あ~、一番最初らへんが夜名津さんが喋っていましたね」

雨「うん。一番最初っていうか、一章そのものが夜名津が大立ち回りする回だから。あそこだけだと夜名津が主人公って話だから」

梶「はあ~、……お二人が、その、ダブル主人公って話なんですよね?」

雨「そう。でも二人が同時に活躍するんじゃなくて、各章ごとにメインとして……だから、一章夜名津。二章が俺みたいな感じ」

梶「ああ、そういうことなんですか」

雨「まだ一章しか読んでない?」

梶「ああ、はい。すいません。読むのが遅くて……。今、確か夜名津さんがボロボロの状態で敵と戦うみたいな所でしたね」

雨「じゃあちょうど中盤入ったくらいか? 前半と中盤の間? 夜名津がカッコつけて『僕が相手になってやるよ』って台詞をいう」

梶「はい、丁度そこですね。あ、雨崎さんの視点がありましたね。夜名津さんがぶっ飛んだから視点が切り替わって」

雨「そうそう。俺は、そこの場面で『もしかして友人を殴られたことでキレて覚醒するのでは?』と思ったけど別にそんなことはなかったわ。なんか、魔法を喰らって動きを封じらえたから結構普通にピンチの場面だったから」

梶「ハハハハ。そして、夜名津さんが助けてくれるシーン」

雨「死んだかと思ったら実は無事だった。……無事ではなかったな。ボロボロで死にかけている状態」

梶「勝てるんですかね。夜名津さんは」

雨「いや、普通に負ける」

梶「え、ええええぇぇぇぇーーーー!!? 今、さらりと、え? ……ネタバレされたんですけど。酷くないですか? え、マジですかそれ」

雨「あ、ごめんな。バラしちゃった」

梶「えぇ~~~、あ~~~、いえ、『それは読んでからのお楽しみ』みたいなこと言ってくれるかと」

雨「ごめんな。わりと俺らは話す時ってネタバレ有り気で喋るから。夜名津なんておすすめを紹介する時だいたい全部の伏線を喋るような奴だから」

梶「はあ~、そうですか。ういともかはネタバレされるのは嫌がりますね。この間ういが読んでいた

推理小説か何かで犯人とトリックをもかがバラしたら『お前ふざけんじゃあねえぞコラァ!』思いっ切り殴りかかってましたもん」

雨「怖っ!? 台詞はよく聞くけど、普通殴るまでの動作まではいかねえぞ」

梶「正確には殴るんじゃなくて、こう、首元を掴んで、こう、押す感じの酷いヤツで」

雨「リアルなキレ方……。下手するとその子とは俺らはオタ話できねえぞ。俺はともかく夜名津はやべえ。アイツは絶対喋るもん」


雨「あ、ちょうどいいから次の質問いくな『共演の杉田夕弌と中村恭和の二人は梶田さんからみてどうですか?』」

梶「あ~、そうですねえ。 ういはずっとゆで卵ばっか食べてますね」

雨「ん? どういうこと?」

梶「えーとですね」

雨「食いしん坊キャラなの?」

梶「いや、そうじゃなくて。あ、でも三人の中じゃあ一番ひどく食べますね。家が御飯屋だから、そこで食べに行くとなんかかならずおまけでゆで卵くれるんですよ」

雨「お、おう」

梶「他にも差し入れの時もゆで卵を持ってくるし、おやつもおかしじゃなくてゆで卵を食べる」

雨「なに? そいつはゆで卵大好きなわけ? 四六時中ゆで卵を喰っているわけ?」

梶「そうです」

雨「はあ~………。おばあちゃんか。急に遊びに来た孫におやつがないからとりあえず卵があるからゆで卵して出す」

梶「まさにそれですよ。しかも塩とかマヨネーズもなしで普通にバグバグって三つも四つも食べてますね」

雨「この時期にそんなもんそんなに喰っていたら腹壊すぞ。しかも何もかけないで」

梶「ホントですよね。いつももかと二人で『何もかけないの?』って言っているんですけど『これが一番美味い』っていつも言ってて、それでもかがある日気づいてたんですよ」

雨「なに?」

梶「『アイツ飯屋の息子のくせに何かかけて食べているところみたことない』って」

雨「その、マヨネーズとかソースとか?」

梶「醤油も……さしみもそのままで。ポテトやチキンナゲットも、からあげにレモンもつけてないんですよね」

雨「マジか………。あ~、でもそういうヤツは稀にいるよな。何もかけない派」

梶「私は初めて見ましたね。正直そういうのってテレビぐらいしかないと思ってました」

雨「俺も小中で一緒だった奴にそういうやついたもん。給食の納豆のたれを使わないで食べていた奴」

梶「あ~」

雨「で、反対にたれが少ないからそれに不満を持っていたやつもいたから。そいつらは仲良く渡してあげていたもんな」

梶「たれいらないからあげる。もらう。みたいにですか?」

雨「そうそう。……とりあえず杉田君の方はゆで卵なのはわかった」

梶「ゆで卵(笑) 酷い……」

雨「中村君はどうなの? 梶田さんからみてどういう人?」

梶「もかは………嘘つきですね。酷いやつですよ」

雨「ほー」

梶「いや聞いてくださいよ。酷いんですよ、もかってすぐくだらない嘘ばっかついて私を騙してくるんですよ。ういも乗かって二人して私を騙してくるんですよ! 」

雨「具体的には?」

梶「あのですね、この間は話していて、……最初、雲の話をしていたんですよ」

雨「くも? 虫?」

梶「いや、空の、白い方の。雲です。それでですね。形を見ていて、『あれはパンのチョココロネに見える』とか『貝に見えた』とかそんな話してて」

雨「あ~、雲の形の話な。なんか時に夜名津達と似たようなことやったわ。アイツ変なことしか言わなかったけど」

梶「それで私ともかの意見が結構が似てて」

雨「形がチョココロネだったり、猫だったり、トラックだったりって意見があった訳な」

梶「そうですそうです。それで私がよく答えがあうね。みたいなこと言ったら、もかが『同じ異性だしな』って言ってきて」

雨「ん? あれ、その子女だっけ? 君が……」

梶「はい、私が女で、ういともかは二人、男です」

雨「だよな。一瞬俺の記憶の中のお前らが、紹介された時に会った三人が違う人かと思った。……一回紹介された時にあった三人でいいんだよな? 今更だけど。最初に聞いたっけ?」

梶「はい、合ってます合ってます。その時の三人です。最初らへんでちゃんと出会った時が、何回目前の」

雨「『夜ノ雨』の時って話したよな。で、何? それ中村が『自分は女だ』って嘘ついたわけ? それで騙されたの? 君」

梶「はい……いやいやそんな目にしないでくださいよ! 違います違います!!

雨「こういっちゃあなんだけど、明らかにあの二人は男だぞ。男の娘の分類ですらないくらいに男だぞ」

梶「今のって『男の娘』書いて『おとこのこ』って読むアレですか? だからちょっと待ってください! 違いますから! 私も分かってますから!」

雨「とりあえずちゃんと話してみ」

梶「はい、最初は私も『何言ってんの? もかは男じゃん』って笑いながら突っ込んだんですよ! そしたらもかが真剣な顔をして『実は俺は女なんだ』って言ってくるから」

雨「それを信じたわけ?」

梶「はい」

雨「馬鹿じゃあねえの?」

梶「違いますよ! だから、その……あの男の人の身体なんですけど、心は女の人みたいなヤツあるじゃないですか」

雨「ああ、性同一性障害ってやつか。そっちを考えたのか」

梶「考えたっていうか、もかが堂々とその説明を始めるから聞きいちゃって。『あ、もかってドラマとかでみるそれだったんだ』って思って」

雨「あ~、それは騙されるな。あくどいなソイツ」

梶「でしょ! その上、ういも『だからお前着替える時ってお前は後から着替えるんだな』とか言ってきたりするんですよ。嘘バレたら『着替える時ってそんなことないし、普通に一緒に風呂に入ったし』とか言ってきて、私を騙すために合わせただけって言ってくるんですよ。酷くないですか!?」

雨「ああ。そうだな。……ん? 一緒に風呂入ったって」

梶「え、普通にホテルの大浴場のことじゃあないんですか? 泊ったホテルにあって二人は入ったって言ってましたもん」

雨「だよな。ごめん、ちょっと変な想像した」

梶「変な想像? え、一緒に入ったことですか? え? 普通にお風呂に入るだけだから……え?」

雨「あ、分かんないならいいよ。綺麗な君のままでいてくれ!」

梶「え、あ、はい。いきなり綺麗って、えへへへ。何かよくわかんないけどありがとうございます」

雨「そういう意味でもないんだけど……。じゃあ、とりあえず梶田さんの印象から杉田夕弌君は『茹で卵』中村恭和君は『嘘つき』ってことか」

梶「うわ、酷い」

雨「お前の感想だぞ!」

梶「そうですけど、アハハ……」


雨「じゃあ最後のやつね。『自分これからどうなりたい。どう頑張っていこうと思いますか』」

梶「あ~」

雨「月並みなヤツだな」

梶「確かに、どこでもある質問ですね。人に言ったりするのと少し恥ずかしくなるやつ」

雨「まあ、そうだな」

梶「あ~~~、どうなりたいか、か」

雨「夢とか」

梶「全然ないです」

雨「お、おう。食い気味で来たな。じゃなくてな。たぶんこれで将来とかじゃなくて、たぶん作品に対する意気込みとかでもいいじゃあないの? なんか、『三人で頑張って作品を完成させたい』とか」

梶「あ、じゃあそれでお願いします」

雨「投げんな! 急に雑になったな」

梶「いや、恥ずかしいんですもん。こういうの。学校の作文とかでも書くの苦手なんですよ」

雨「分かるけどさ。今俺が言ったのでもいいけどさ、せめてもうちょい自分の言葉にしてみ」

梶「あ~、ちょっと待ってくださいね」


梶「やっぱり、初めての作品ですから色々と思う所はあるんですよね。それでこそ今話せることはあんまりないですけど、始まったばかりだから言える内容も全然ですし」

雨「あ~、二重の意味で深くは言えないのか」

梶「そうです。でも、……あの、あだ名決めとか『三人でやっていこうよ!』ってスタートを切るのが私だったんですよ」

雨「おー。最初の見所みたいな? 三人が出会ったことでスタート切る」

梶「はい。それが最初の大きな見せ所だし、言った時に『あ、ここから私の物語が始まっていくんだな』って、役としても物語としても始まるんだなって……」

雨「じわ~って感銘を受けた?」

梶「いや、……それとはたぶん違うんですけど。……分かんないんですけど。……あ、この作品っていうか、これ確か雨崎さんたちも一緒だって訊いたんですけど」

雨「なに?」

梶「私たちって、その作品において必要な台詞や流れは合っても、それが結構必要最低限しかなくて」

雨「あ~~、はいはい。あとはお前らのアドリブで場を繋げってアレだろ。自分を出していいから、思いっきり喋ってみろってヤツ。キャラは自分と同存在でいいからって三概井の暴論」

梶「そうですそうです、それです! 役の梶田真理愛はこっちが設定としての柱は持たせているから、あとは梶田真理愛自身として勝手に動いてくれ、って言われたんですよ!酷くないですか!?」

雨「分かるわ。良いように言っているけど、ただぶん投げているからな。俺の場合は『おじいちゃんが勇者でその血を引く孫。転生主人公と戦う運命にある主人公』って大部分はここか。あとはただの俺だから」

梶「酷いですよね。自分だから好きに動けるでしょ? って言われたんですけど、……動けませんよ。役と自分が一緒ってよくわからない。下手に動いてイメージと違うとか言われたり、そんなことはしないって言われたら、もうどうすればいいのか……」

雨「言われているのがキャラなのか、自分なのか。どっちを否定されているのか悩むもんな」

梶「はい」

雨「なんか、俺らの名前がそのままにしているのは素の状態に近い状態にしているからだから」

梶「らしいですね」

雨「で、ここで『自由に動いていいよ』と言われて本気で自由に動くのが夜名津だから」

梶「え?」

雨「だから、……ここでぶっちゃっけるけど、一章目が夜名津にメインになってたじゃん」

梶「はい」

雨「アレって、夜名津が勝手に動いてくれたから、俺はガッチガチでどう動いていいのか分からないし、台本以外のことをやっていいとか言われても何をやっても分からないから。そしたらアイツは堂々とパワポケ。……分かる?ゲームなんだけど」

梶「分かりませんけど、ずっと夜名津が語っていたやつですけよね?」

雨「それ。それを堂々と語っていたんだよアイツは」

梶「ええ!?」

雨「元は異世界でどうのこうのくだりは台本だとだいぶ端折って、『二人で一緒にいた時に転生された』って、まあ、簡単に言ったこんな感じだけど、言ってしまえばこれだけなんだよ」

梶「短い! けど、分かります。私たちもこんな感じです。……あ、でも」

雨「うん、設定上ではアイツがパワポケを持ってきて俺に遊ばせた、だったからここからアドリブが始まっているんだよ」

梶「そうだったですか!?」

雨「うん、そっからアイツは事あるごとにパワポケのネタを振ってくるわ。役の皆は、凄いと思いながら同時にドン引いて、三概井とかスタッフとは思った以上にアイツが動くから『もう好きなようにさせてあげよう』って空気になって、一章があんな感じになったんだよ」

梶「うわ~……。なんか、凄いですね」

雨「アイツは、普段が物静かな根暗なのにクソ度胸が出来上がっているから、こういう時すっげーの。やっぱアイツはどっか可笑しいんだよ。『自由で動いていいよ』って言われてガチな自分趣味全開に回せるなんて普通できねえよ。どんだけキモが座っているんだよアイツは」

梶「はあ~~~、もうなんて言っていいのか………。才能なんですかね」

雨「才能じゃあないぞ。これ本人も言ったけど、ただ空気を読めてないだけで、今回は良い方に働いたって。他の所で自分に全開にしたらすごく怒られた、って言ってた」

梶「いや、でもすごいですよ」

雨「そうなんだよな。アイツは時々凄くはあるけど、でも基本は変人だから。天才とかじゃなくてマジでただの変な奴だから」


梶「ま、その、私もその、役が自分とリンクしているから。色々と戸惑ったり、自分であることを改めて考え直しますね。自分であると同時に役としての梶田真理愛の性質も考えて、『こういうのは私もするな』とか『この場面だったら私はこういうことはしないな』みたいな、ちょっとした違いに触れて、そこから役作りをしている、ような」

雨「なるほどな」

梶「だからさっき言った、「三人でやっていこうよ!」みたいな発言も自分だったらあまりしない感じ…リーダーシップを発揮しないから、なんか」

雨「変な感じだったわけか。普段は引っ込み思案な方?」

梶「引っ込み思案というか、消極的…自分からはあまり動くことはないタイプではありますね。流れに任せるみたいな。自分をあまり出さない感じの」

雨「ああ、なるほど」

梶「だから、気恥ずかしいやらなんやら……。でも、心が踊ったんですよね。その、さっき言ってくれた『感銘を受けた』って言うのとは違うんですけど。『あ、ここからどうなっていくんだろう』『これからこの子は、私はどうなっていくんだろう』って」

雨「物語の流や自分がどう成長していくのか、って」

梶「はい。だから、『この作品でどう頑張りたい』とか、『どうなりたい』というよりも、どうなっていくのかを知りたいですね」

雨「あ~~、いいんじゃあない。なかなかいい話だったよ。……どうした?いきなり下向いて」

梶「……めっちゃ恥ずかしいです」



雨「はい。じゃあ今回はここまで。今回は梶田さん、来てくれてありがとうね」

梶「いえいえ、こちらこそ呼んでいたただけでありがとうございます」

雨「はいじゃあ、次回はたぶん、夜名津はちゃんと来ると思うんで、次回はいつも通り適当にオタ話していきます」

梶「すいません、あんまり、そのアニメとかゲームの話ができなくて……、ういともかだったらできるんですけど」

雨「あー、全然いいよ」

梶「あ、だったら、今度は三人で来ますね。二人も来たがっていたし」

雨「いや、それも全然いいよ。マジでただ夜名津のオタ話を永遠と聞かされるだけだから。ぶっちゃっけ、やめといたほうがいいよ。マジで」

梶「え、あ、はぁー。そんな全力で否定することなんですか?」

雨「うん、やめといた方がいい」

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