話題38(後)
夜「よし三回目だ。早速ゲストさん呼んでいこうか」
雨「はい、では『黒歴史』感想戦最後を〆ますは、ゲストは梶田真理愛さんです。どうぞ」
梶「どうも、『黒歴史』の梶田真理愛です! よろしくお願いします」
夜「ではプロフィールです。はい、どん」
梶田真理愛
中学三年生 保健室登校 4月2日 牡牛座 十五歳 性別・女 AB型
家族構成 母
絵師志望
性格 明るくて、天然な性格。周囲に合わせるというよりも周囲を引き寄せるタイプ。世間知らずで夕弌と恭和の二人に迷惑をかけて妹のような立ち位置。好奇心と憧れが多い少女。
病弱。体が弱く、すぐに息切れをする。だが基本テンションが高いアグレッシブさ。
夜「まず一番最初に話すことと言えば前半の話と違って、後半の……それも更に後半では掘り下げられた……後半のメインキャラだよね」
梶「はい。……前半は基本的にモカとういの二人を中心にした話」
雨「ようは語り部にして心情や胸の内の悩み、トラウマを打ち明かしながらも三人の友情と、作品作りをする仲間関係を築いていくのが前半部。後半が二人の悩みと解決、前半で語れなかった梶田について話が中心の構成」
梶「そうですね」
雨「話としては病気について、……これは前半の時にチラっと話した覚えがある」
梶「ああ、はい。確かに話した覚えがありますね」
夜「やっぱ、この手の話で病弱キャラが、自分の事を隠していて、それが発覚してどうこうのは青春ものの王道だよね」
梶「そうですね。……あと、なんか、実は幽霊なんだけど、生きているフリして皆と過ごす夏とか」
雨「夏系のそういう感動系ってめっちゃいいよな」
夜「そうだよね。その手の話では昔、おじゃる丸の話で、蝉が人間に化けておじゃる丸と一緒に過ごすって特別版の話があって、それのオチが喧嘩別れして、蝉だから一週間しか生きられなかったからその子『おじゃるともっともっといっぱい遊びたかったな』って言って消えていくって話が僕の中で一番思
い出がある」
雨「……なんか、覚えがあるな。確か、デカいやつだろう? ソイツ。あとプリン食われたどうのでキレて」
夜「そうそう。おじゃる丸も『ま、明日謝れば許してやるか』みたいなこと言って喧嘩したことを気にしていたんだけど、それで次の日にいつもの場所に行くと蝉の死体が転がっているっていう」
梶「悲しいぃ~~。死んじゃった……。え、もう喧嘩別れしたまんまなんですか?」
夜「うん。最後確か、EDでおじゃる丸がその蝉を見つけて、土に埋めるみたいな話だった」
梶「え~~~、おじゃる丸ってそれ分かっていたんですか? 正体について?」
夜「分かんない。多分、分かんないけど、何かを察していたとは思う。そんな感じだったもん。約束の木の場所でずっと待たされたおじゃる丸のEDが流れて、それで『また来年じゃ』とか誰かに告げて終わったもん」
梶「あ~~~~、ダメ、本当に駄目。私そういうの弱いんですよ! めっちゃ感動移入しちゃいますから!!」
夜「僕も涙もろいから、この話はやめておこうか」
雨「じゃあ、話を戻すな。……今回については完全に全部語っていいから。ネタバレは全然いいぞ」
夜「そうだね。今回は、前回まで二人の時みたく個人的な感想以外でも総合的な部分でも色々と話していこうか?」
梶「はい、じゃあお願いします」
夜「真理愛梶田ちゃんの存在について僕は………ああ、特にないや」
梶「うえ!? ないんですか!?」
夜「単純にイメージが強いのが杉田夕弌君の方だから。キャラの立て方として。真理愛梶田ちゃんについては……劇場ヒロイン? ほら、さっきも話していた病弱ヒロインだったり、幽霊系ヒロイン的な。結ばれる相手ではなく、きっかけになるタイプの存在だよね。立ち位置としては」
雨「ああ。男二人は結構現実問題についてあーだこーだ悩みながらも、創作関係だと計画を立てたり、自分の悩みについて考え込んで塞ぎ込んだり……」
夜「一人で抱え込むもんね。で、それに対して、真理愛梶田ちゃんが手を伸ばしてくれて『一緒にやろうよ』とか『一人でよく頑張ったね、私は味方だよ』って語りかけてくれる」
雨「バブみを感じる……」
夜「綺麗な言い方すると恋に落ちるね」
雨「俺の言葉が汚いみたいに言うなよ! お前も裏で言ってたじゃあねえか」
梶「でもこれで二人は……それでも仲の良い女友達であるいは妹みたいな感じなんですよ。自分で言うのもなんですけど……私惚れられたってやってて思いましたもん」
夜「皆思ったよ」
梶「でも、これって『三人の友情』がテーマだから、恋愛の方面には持って行かない、って決まってて」
雨「逆に恋愛OKで、二人に迫られて三角関係みたくなって……恋愛で結ばれるとしたらどっちをOKする?」
梶「え? あ~、……どっちだろう?」
夜「僕は仲村恭和君」
梶「え、モカが好みなんですか?」
夜「僕じゃないよ。君とね。君と仲村恭和君がくっつくかなって」
梶「あ、ビックリした。そういうのかと……」
夜「あの双子の姉の方に何かそそのかされたのかい?」
梶「あ~、私にはちょっと厳しい、まだ早い世界でした……でもちょっと変な感じでドキドキしましたね」
雨「あの人もあの人で本当に見境ないよな」
夜「僕もそういうことがあるから別に趣味として否定しないけど。せめてナマモノをやめてほしいよね」
雨「うん。……あ、ちなみに俺は反対に杉田派だった」
梶「私も……ういですかね。二人で選ぶとするなら。モカは……こういうとアレですけど……アレな部分……男として弱いっていうか……はい、ういの方が頼りになりますもんね」
雨「作中もそうだけど……お前は仲村の方はバッサリ行くよな」
梶「え、そんなことないですよ!」
夜「いや、仲村恭和君の方がいいよ。彼はなんだかんだで過去の恋愛の失敗で、恋愛というか女性に対して平気そうに見えて若干の苦手意識を抱いているとかなんとかあるけど、そんな彼が唯一心を開いた存在が君なんだよ」
梶「え、ああ」
夜「確かに杉田夕弌君は頼りなるようにみえるかもしれないけど、実際に頼りになるんだけど、ああいうタイプは結婚すると失敗するタイプ。付き合っている時は夢を追って熱中している部分がよく見えるかもしれないけど、作家なんて成功者なんて微々たるものだし、安定性もない。それに悩みを抱え込んで暴走するところが作中でもあったじゃん。それで最後には泣き落としで心がボロボロであることをさらけ出して君の言葉に救われる。一見すると感動的な場面かああいうところってDV旦那の素質あるよ」
梶「あ、おぉー………」
夜「反対に仲村恭和君って作中で弱点が多いことを露見して、分かりやすく杉田夕弌君と比較して頼りならない感じに見えるけど、彼ちゃんと現実を見て考えられる頭を持っているから。『声優だとかVチューバ―もいいかもしれないけど、でも大学までやって駄目そうならちゃんと就職しよう』とか言ってたじゃん。その点を見ると将来設定とかもちゃんと考えているから、結婚しても安定した生活が遅れると思うよ。あと何より顔がイケメンって点が強い」
梶「おおーーー……」
雨「口車に乗るな! コイツこういう時詐欺師並みに無駄に口が回るからな!」
梶「でも、なんかちょっとグラって来ましたね。……ういが暴走して『一緒にするのやめるわ』って言ってでも『本当はやりたい』みたいなこと言われて、私が『でも一緒にやろうよ』って諭すシーン。私の中で好きなシーン一つなのに。今の話聞いて『あれ、DV夫?』って、……思っていたよりも当て嵌まっちゃった感じなっちゃって……ちょっとどうしてくれるんですか!?」
夜「気づける段階ならまだ大丈夫! 本当に分からない人は『いえそんなことはありません! あの人は本当は優しい人で、今疲れているだけ、あの人には私が必要なんですから!』っていう共依存スパイラルが発動しているから」
雨「後輩達が出ている青春群像劇に対して、話の流れを上手い感じに引き出して折り合いをつけるなよ。そこから箇条書きでの昼ドラ並みのドロドロした展開に置き換えるのをやめー」
夜「嫌な先輩だな。うん、ごめんなさい」
梶「そこで謝れるんですか……」
雨「話としては……総合的にみると青春群像劇としてちゃんと出来ていたと俺は思うよ」
夜「そうだね」
梶「ありがとうございます」
夜「それぞれ悩みを抱えてる三人、『恋愛で失敗したことで結果仲間を失った』と『夢と現実そこからくる人間関係の溝ができた思春期悩み』で、『病気のせいで青春遅れなかった』それぞれそんな悩みを抱えた三人が創作活動してみて……で、失敗する」
雨「最後のいらないよな……、まあいるけどさ」
梶「あくまでも失敗劇なんですよね。なんでなんですかね? 私としては最後のオチ……って言えばいいんですかね? そこで再開の約束して終わり、って感じで綺麗に終われたと思ったんですけど、その後の一言が『真の失敗の始まりでしかなかった』で〆られたのってちょっと納得いってないんですよ!」
夜「だから、本当は出逢わなかった方が三人は実は幸せな人生を遅れた。ってことなんだろうね」
梶「本当にそうなんですかね? 『二人に出会えたことが奇跡のような出来事で、私はもっと二人との一緒に生きていきたい』っていうのが、話の中の私にとって唯一の願いで幸せだと思って演技ましたけど」
夜「だから本人たちにとっては心暖まる友情なのかもしれないけど、周りからみたら『いや現実みろガキんちょ』ってことなのかもね」
雨「なんで『夢のため挑戦』というコンセプトじゃなくて、そこで『夢の挫折』をテーマにしたんだよ、お前が考えたの?」
夜「これのストーリーに関しては三概井の主導だから僕は関係ないよ。……ただ僕らも出演をどうする? って話は一回あったね」
雨「ああ、前半終わった後でそんな話が。ようは続編の話に繋がってくるんだけど……」
梶「高校生編」
夜「僕らが先輩キャラとして登場する、みたいな話」
梶「あ、でも私たちが聞いたのがまた別の……話? みたいな感じで」
雨「一応二つ候補があって、黒歴史をそのまま高校生編を書くか、あるいはまた別の感じで俺達や近藤姉妹や林さん、あと何人か入れてのまた別の青春群像劇をやるって企画が迷っているって」
夜「あるいは異世界ものの、冒険者の的なことを話として上がったけど、どうなるかはまだ決まっていない」
梶「楽しみですよね」
夜「逆に何やりたい? 高校生編でもいいし、他のそれこそ僕らがやっている救世主なんたらの転生ものみたいな、どっちをやりたい?」
梶「えー……そうですね。……どっちでもいいですけど、せめてもうちょいヒロインっぽいことしたいです」
夜「わりとヒロインだったけど……」
雨「もうちょい恋愛的な意味でなんだろ?」
梶「そうですそうです! 確かに後半から盛り上がりで私のメインパートで、病気を隠していたことのうしろめたさや後悔があったのに対して、なんか『結果的に嘘ついてごめんね』って私が謝ったら怒った二人から『お前のためじゃない』と……『ここまで付き合いは対等の関係だったのに、お前が今言っていることはお前がお姫様扱いしていた、みたいなことでそうじゃない』で、それに胸打たれて、そして最後は『直してまた帰ってこいよ!』って別れる。……これもいいんですけど! 感動したんですけど、でも欲しいとするなら今度はまだもうちょいラブロマンス的なこと起ってほしい」
雨「それこそ、三角関係の」
梶「そうです! 二人が私を争って……雨の中で喧嘩して、奪い合う、『あいつは俺のだ!』みたいなことが言い争う中に「私のために争わないで!」って感じのことをやりたいです」
夜「また随分と古いタイプのイメージじゃない?」
梶「いいじゃないですか!? 思いつかなかっただけで……ヒロインとして扱われたいんですよ!」
雨「でも三人はあくまでも親友であって、どちらかとは付き合わないって設定は絶対っぽいから……二人の知らない三人目の男が出てきて、それで二人がそわそわするって感じのエピソードがありそう」
梶「あ~~~、それもいいですね。普段意識していなかったのに、急に知らない関係を見て、意識しちゃう二人ですか……」
夜「その三人目の男のポジションが、旦那ルートと小悪党ルートと、実はただ友達の勘違いルートの三つの内の小悪党ルートだと二人が確実に君の事を意識して『俺、アイツのことが……』ってなる流れだ」
梶「あ~~、そんな感じのルートが続編では期待したいです」
雨「今回ここまで。最後に何か一言をお願いします」
梶「はい、『黒歴史』にて主人公兼ヒロインを務めさせていただきました。
私としてはやっぱ今の話にありましたように、ヒロインではなく主人公の面が強いキャラなんですよね。前半部分ではただ天然の元気な明るい少女として、ういとモカの二人と出会って関わっていく。きっかけ作りの役として回された。その、創作活動をする関係になるために。奥手の二人だけなら始まらない」
夜「語り部としてじゃなくて、狂言回しとして活躍だったんだろうね。今思うと」
梶「はい、でも後半からは自分の胸の内を明かして、この夏の出来事が本当に大切でかけがえのないものとして。……元々病気のことがあって、実は長く生きられないから今という時間を大切に生きていこうと。その考えそのものは死んだ父親の考え方だったので、それを真似した生き方をしていたんだけど、二人と一緒の時間を過ごしていく内に考え方が変わっていて、『今だけじゃなくて、大切な人たちと一緒に生きていきたい」と前向きな、けど難しい選択を選べるように心が大きく成長したんだと思えます。だから、今新しい……続編の方ではまたどういうものの見方をして成長していくのかが楽しみです」
雨「はい、ありがとうございました。『黒歴史感想戦』三回に渡ってゲストさんを交えてきました。今後の展開ついてはまだ未定ですが、またなんだかの活動されることがあればこちらから報告させていただきます」
梶「はい、お願いします」
夜「では最後に、『夜ノ雨P』は以前に少し話しましたが、今回よりしばしお休み予定。再開は10月から12月頃を予定に『シロノス』の続編となんだか新作の投稿を開始と共に投稿を再開する予定となっております」
雨「特に中身のないことばかり話している我々ですが、それでもお楽しみいただいている方がいらっしゃいましたらまた時間つぶし程度でいいですので、お読みいただけたら幸いです。では再開をお待ちください」
ご愛読ありがとうございました。




