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夜ノ雨P  作者: 夜ノ雨
16/56

話題14

雨「今年もう終わりか」

夜「そうだね」

雨「まあ、今年について振り返ってみるか」

夜「いや、別にいいけど。振り返るほど大した年じゃなかったし、何だったら僕にとっては毎年そうだよ」

雨「お前はそうだよな。そういうだろうな」

夜「じゃあ、何? なんかあるの?」

雨「あるだろう、シロノスの投稿」

夜「あ~~~、そうだね。確かにそれは僕らにとっては大きな一歩だね。僕らの作品第一号だね。輝かしい、とまでは言わないけど……」

雨「別に輝かしいって言っていいんじゃあねえの?」

夜「まあ、『夜ノ雨』という僕らのなんちゃって同人活動が形になったわけだし、シロノスがね」

雨「まあな、『正直何言ってんだコイツ』って感じで企画が話したのが一年前で、それが今年になって書き上がってきたから……」

夜「それでもまだ実は内容的には半分なんだけどね。来年には書き上がって欲しいね」

雨「そうだな。また、色々と考えているんだろ? お前はさ」

夜「うん。今回と次回については『ギゼンノガ』の話についての話をする予定……。今日はする。次回は今日次第で変わる」

雨「ああ、説明しだいとか、今日の内容で穴とか出たら次回に回す的な」

夜「そんな感じで」

雨「じゃあするか」

夜「いや、その前に振り返りで思い出した。今年のアニメで何がよかったかとかの話しよう」

雨「それか……。鬼滅だろうな」

夜「ああ、もうその台詞が来るだろうと私は予め想定していました」

雨「この間鬼滅の新刊出たじゃん」

夜「今月も売り切れだったね」

雨「それな」

夜「僕はぶっちゃっけ、……この話は君には何度も言っているけど、鬼滅は古参っていうか、連載当初から応援している勢なんだよ」

雨「アレだろ、ネットで始まったくらいでちやほや『鬼滅には光るものを感じる』『将来売れる』的な書き込みを見かけて自分と同じ感性を持っている奴がいた、ってことが嬉しかったってやつだろ」

夜「そうそう。僕は、その、サムライとか刀とか、着物とか、和風系の作品は好きだから。『地獄楽』もその理屈で結構好きなんだよ。実際面白いしアレも」

雨「ぶっちゃっけ、俺は鬼滅はすぐに終わらるだろうな、って思っていた方だから。マジで驚いてたわ」

夜「たぶん皆そうだね。皆『鬼滅はすぐに終わるだろうな』って思っていたのにいい意味で、完璧にその予想を裏切ってくれたからね」

雨「マジで打ち切り候補と思わせる感じだったのに。……よくお前は信じられたな」

夜「ねえ、珍しく、その、『ヒットするだろうセンサー』が当たったね。いつもはすぐに『あ、これ面白い売れる』と思ったら、打ち切りになるのに」

雨「ああ~~~、俺それ当たったことねえな。大体打ち切りだったな」

夜「ね~。あ、……そうだ。どろろ。どろろは今年だったよね? 頭ぐらいで放送していたはず」

雨「どろろ? あ~、どうだったかな? たぶん今年だと思う」

夜「ちょっと待って、今調べる………。あ、うん今年だ。2019年1月7日ってある」

雨「どろろ。あれも和風ものか。お前が好きそうな感じだったな。主人公が、その、身体が人形なんだっけ? それで妖怪を倒すと肉体が戻っていく的な」

夜「そうそう。百鬼丸の身体は妖怪に全部食われて、残った部分が芋虫みたいな状態で。それを百鬼丸を拾ってくれたおっちゃんが医療とか知識を持っていたから、義手義足顔胴体、作って、人形の身体を与えたんだよね」

雨「俺、実は途中から見てないんだよな。面白そうではあったけど」

夜「アレ、面白いのに」

雨「お前は好きそうだもんな」

夜「アレ、手塚治虫の最後の作品だから。丁度いい例えでブラックジャックのピノコみたいなもんだし、なんだったらピノコよりも酷い状態」

雨「そうだったの? ピノコは何とかなく覚えている。母親が生んだんだけど、身体が無くて内臓とかだけしかなかったじゃなかったっけ? それが不気味でブラックジャックが身体を作ったって話のアニメを覚えている」

夜「大体合っている。アレ、母親じゃなくて、姉なんだ」

雨「え? 嘘? マジ。どうやって」

夜「アレは、なんか実は双子で、体内の、なんか、まあよくわからんけど、受精がおかしかったわけで、本来は双子として生まれてくるはずだったらしんだけど、姉の方に入って、母体になったんだよ」

雨「あ~~~、説明としてはアレだけど、なんか分かる。そんな感じの話だったような気がする」

夜「ピノコはまだマシだし、なんだったらブラックジャックを引き当てた強運だったからね。百鬼丸、内臓すらないからね」

雨「マジ?」

夜「マジ。本当になんで生きてんだコイツは、って言うレベルで身体がない状態だから」

雨「そんなレベルでヤバい状態なの?」

夜「そうだよ。で、妖怪が身体を奪っているから、妖怪を殺せば身体が増えていく。戻っていく」

雨「うん」

夜「ちなみに身体が戻れば戻るほど、弱体化していくよ」

雨「なんで?」

夜「だから身体が戻る分神経が繋がるから、痛覚とかも感じるようになるんだよ。つまり人形の身体だと損傷はあっても痛みはない。生身だとめっちゃ痛いって」

雨「ああ、思い出した。俺が見てたところが、足を手に入れて、焚き火に突っ込んでいったり、耳を手に入れたから音を聞けるようになったんだけど、うるさくてたまらないって感じの話で」

夜「四話、五話くらいじゃないかな。寺に住むお姉ちゃんが身体を売っている話でしょ」

雨「そうそう。このヒロインなんだろうな、と思っていたら犯されるわ。住んでいた寺燃やされて、全員殺されて、それで主人公がブチ切れで、皆殺ししたんだよな」

夜「そうだね。あそこが一番、百鬼丸が人間になろうとしていたシーンだと僕は思ったんだよな」

雨「どういうこと?」

夜「どろろとかは、ブチ切れたことで人間をやめて、修羅とか鬼神とかのようは壊すだけの化け物みたいになるじゃないのかと思ったんだろうけど、百鬼丸ってそれまで感情的になることがなかったから、家族とかいえる人間も助けてくれたおっちゃんしかいない、それも独り立ちして、ずっと孤独だったし」

雨「あーね」

夜「身体も人形の身体だから。人並の暖かさとか触れ合いを貰えなかったんだよ」

雨「ちゃんと母親から抱いて貰ったり、父親から説教で殴られたりとか、友達とかと遊んだり、そういうのが」

夜「そうそう。で、お姉ちゃんが百鬼丸に歌を歌ってくれたり、顔とかを触れてくれた。人間として本来当たり前に行為をしてもらったことで、たぶん百鬼丸の中で感じるものはあったんだと思う。そんな中であの火事。

死に伏せる命。歌ってくれたあの子、触れてくれたあの子が消えていく。死んでいく。何かを失っていくのを感じる百鬼丸。自分の手で幾度も奪って、散っていた命の光景なのに、何かが違うと感じる。同時に湧き上がってくる激しい感情。これが……心か」

雨「ああ、なるほどな。百鬼丸にとっては家族ができることも、家族を奪われることも、初めてだったんだな。その、育ての親もいても、あの、おっちゃんはそこまで面倒見てくれなかったのか」

夜「あの人もあの人で色々と過去のことを引きずっているから、処刑人、いや、普通に侍だったっけ? なんかとりあえずそんな感じの、元は国に従っていた人物だったらしくて、黒いことに染めているから、そんな自分がこの子を育てるべきではない、とかの葛藤があったんだよ」

雨「あーね」

夜「この後、君見てないって言っていたけど、この後にそのおっちゃんと再会して、『お前が俺のおっかっちゃんだ』『馬鹿野郎、それ意味が違う』って感動的なやり取りがあったりするんだよ」

雨「……どういうこと?」

夜「だから『俺にとってはアンタは父親だ』の的な意味だったんだけど、親父の言葉を知らなかったのか、同時に前の回とかが百鬼丸の家族についての話だったから、そこで『おっかっちゃん』の言葉とか覚えたんだよ」

雨「ようは言葉が分かんなかった訳か」

夜「どろろは見た方がいいよ。ちゃんと。アレ実は原作がその終わってないんだよ。形としては打ち切りとして終わったんだけど」

雨「それは終わっているんじゃあないのか?」

夜「形としてはね。手塚治虫が亡くなったから、話の途中で。それで当時のアシスタントさんたちがメモとか手塚治虫がやりそうな展開を考えて、それで無理矢理まとめたんだよ」

雨「ああ、そうだったんだ。だから打ち切りってことか」

夜「原作三巻までしかない。アニメは結構好かったよ。原作よりか綺麗にまとまってた。原作では身体を半分くらいまでしか取り返してないし、最後は刀をどろろに託して別れを告げて、一人で妖怪を殺しに行く展開だった」

雨「俺戦エンドか」

夜「ナレーション的には『百鬼丸は全員殺したようです』的なことで終わってた。アニメはそこらへんを綺麗に纏めてた。見た方がいい。めっちゃ面白かった」



夜「君が鬼滅で、僕がどろろってことで2019年はこのアニメを押してますってことで。ゲームだとぬきたしです」

雨「もういいよ! そのエロゲーは!」

夜「じゃあ、ギゼンノガについて話していこうか」

雨「はいはい」

夜「これって、その、前君が言っていたやつをちょっと入れたから」

雨「え、何? アレ俺が言っていたって……アレ? あの移転販売のラブコメのやつ?」

夜「それじゃない。もっと前の。シロノスの話していた時のヤツ」

雨「? なに話した? もう覚えてねえよ」

夜「アレ、モチーフの話で某変身ヒーローでは虫のヒーローの中には蝶々はいないってやつ」

雨「ああ、それか。お前が何だかんだで天使に設定したやつな」

夜「それ。そこからちょっとヒントを経て考えてきたんだよ」

雨「ああ、なんかありがとうな。俺の案を使ってくれて」

夜「そう、蛾のヒーローをね」

雨「使ってくれてない!?」

夜「蝶々は別の枠であるから。ちゃんとあるから」

雨「……ほんとかよ。まあ、別にいいけどさ」

夜「では、こちらをどうぞ、ドン」



~あらすじ~

・周囲と上手く馴染めない、何かにかけて不器用な少年、花菜野(かなや)種実(かずみ)は、ある日怪物と遭遇し殺されてしまう。目を覚ますと死んだはずの自分は生きていて、自分の胸元、心臓部分には黒い結晶が埋め込まれていた。死んでいる時に何者かに何かされたことをうろ覚えに感じていた。

翌日、身体の変化に気づく。身体能力が向上し、五感が研ぎ澄まされる。自身の変化に戸惑い、恐怖する種実だったが、自分を殺した化け物と遭遇する。

逃げる種実だったが、昨日のようにあっけなく追い詰められる。

再び死を覚悟した種実、その瞬間身体に変化が訪れた。その姿は先日自分を救ってくれた黒い闇の戦士、全てを滅ぼす厄災の戦士ヤミガだった。

上手く生きられない不器用な少年が、悩み、迷い、間違い続ける物語。

正義のように正しくなれず、悪に堕ちることなどしたくない、

だから、正義よりも潔癖で、悪のような醜悪な、偽善者にしかなれない。



夜「ということで、これが『ギゼンノガ』のあらすじ」

雨「……なにこれ?」

夜「劣等感の塊の少年、種実君がある日変身ヒーローの力を手に入れたけど、ぶっちゃっけ、強力過ぎて敵を倒す以上に世界を滅ぼしてしまうぜ!って話」

雨「うん、どういうこと? ますます意味が分からない」

夜「ある日、別の世界から……例外異界頁(イレギュラーブックス)って設定についてこの間説明したじゃん」

雨「なんとかって、お前の中の異世界設定だろ? 覚えている」

夜「敵はそこから来たんだよ。だから逆異世界もの」

雨「ああ、ファンタジー世界から現代の日本にくる系な。『日本へようこそエルフさん』状態」

夜「確かにそうだけど……、まあ、そうだね」

雨「言いたいことは分かる。『なんでこれで例えた』って言いたいんだろうけど、……他に思いつかなかった。何がある?」

夜「テルマエ・ロマエ」

雨「確かにそうだけど……。どっちにしろこの『う~ん』感は否めないのな」

夜「あ、劇場版ドラえもんとかクレヨンしんちゃんシリーズ」

雨「ああ、そっか。アイツらも基本的にそれだよな。異世界行くか、異世界から来るかだもんな」

夜「僕、宇宙開拓史好きなんだよ。あの、次元に勝ったのび太で有名なエピソードがある」

雨「それだっけ?」

夜「これ。宇宙一のヒットマンとのび太が一対一の勝負。あんなカッコいいバトル系の主人公補正のかかったのび太は他にいないよ。他の作品じゃあ心の優しい主人公補正しかかかってないのに」

雨「『相手よりも先に0.01秒で引き金を引かないと勝てない!』アレだろ」

夜「『このガキやはり只者じゃあねえ。ここで始末する』って相手も相手で、あののび太をかなり警戒をするっていう考えられない展開」

雨「見たくなってきたな。そのシーンだけみたい。あとでYouTubeで漁るか」

夜「僕は一回全部通して見たい」


夜「で、敵は異世界から来た人達で、逆異世界転移して来た人たち」

雨「うん。それはなんで来たの? 何か目的はあるんだよな? ないの?」

夜「あるよ。ややこしくなるけど……こいつらは目的としては神様を探している。で、その神様は『世界創成本(ブックメーカー)』。こいつらは世界の基準を自分達のものにしたいわけ」

雨「ああ、正統派に悪者だな。世界を支配する的な」

夜「でも『世界創成本』がどこにあるのか分からない。……で、コイツらは一種の宗教団体みたいなもんで、自分達の神様がどこにいるのか分からない。でもどうしても神様のお姿を拝見したい。ならばどうすればいいのか? ……供物を捧げよう。では、その供物とはなにか? ……人間の血。つまり人間を虐殺して、神様に合おうとするヤバい集団」

雨「マジでヤバい奴らじゃあねえか。宗教の、信仰のヤバい系か……。なるほどな」

夜「決めごとを破る、規律の違反者のみを処刑する。違反者を裁く内容についてはそれぞれ個体ごとに別」

雨「なに? つまり……ゴミ捨てした奴を裁くのも入れば、人を馬鹿にする奴を裁く奴もいる。ってことか」

夜「そうそうそんな感じ。それぞれ別だから、ゴミ捨てするの奴の目の前にいるのが人を馬鹿にする裁く奴がいた場合は別に裁かれないってこと。ソイツの裁く内容じゃあないから」

雨「それは良いことなの? ルールを破っているのに変わらないのに」

夜「そこらへんは、一心規律だから。一つの決めごとは絶対守るウーマンだから。一人一人にこれだけは絶対やれよってこと。一人一人がルールを全部守らせようとすると、個体差でこれくらいは許せるだろう、の差分が出るからね。それなら一人に一つの規律の方が基準がとして保てるって考え」

雨「あ~……。あ、あと一つ思ったのが供物を捧げるって言いながら、違反者の血を流されるのどうなんだ? 神様に汚された血を捧げるのって逆に失礼じゃあねえか?」

夜「それはちょっと違う。二通りあって、一つは今話した、違反者を罰するのものはについては『穢れた魂を私が殺すことで贖罪とし、天に命を返しなさい』って意味。もう一つが『清きその魂は、神と一つとなる愛へとなさい』って意味」

雨「……裁く者と捧げる者ってこと? 汚れているからお前の魂はいらないこの世から消えろ。お前の魂は綺麗だから神への供物になりなさい」

夜「そう。守っていても守ってなくても、どっちにしろ殺されるんだよ」

雨「クソだな。………ってことは主人公の……種実は、殺されたってあるけど、これはどっちな訳? 裁かれたの? 捧げられたの?」

夜「裁かれた。敵対した相手の信条が『下向く者、泣く者、落ち込む者、明日への希望を持たぬ者は明日を生きる資格はない。前を向く者、明るい者、挑戦する者、絶望と戦う者は神へと捧げる魂に値する』って理由。主人公は色々あって落ち込んでいたからそれで」

雨「う~ん………。内容が内容なだけに。……この『う~ん』感。若干カッコいいとか思ってしまうけど、殺しているからゼロにしてしまう」

夜「それを狙ってやっているからね」

雨「お前が好きそうなことだよ、ホント」


雨「主人公はなんで戦えるようになったん? このヤミガ? 今回の、シロノスとかの変身ヒーロー的なもの?」

夜「これは、コイツ等がここの世界にくる前にいた世界で敵対していた存在」

雨「何、コイツら。あっちこっち転移してんの?」

夜「そうだよ。だから、神様である《世界創成本》を探しているから、あっちこっちに転移しまくっているんだよ」

雨「マジか」

夜「ヤミガっていうのが、所謂呪われた鎧なんだよね。殺すためというよりも滅ぼすための道具」

雨「どういうこと?」

夜「コイツの戦い方は殴る蹴るといった近距離戦が一般なんだけど、殴る蹴るといったものが必要じゃなくて、……モチーフが最初に言った『蛾』ね。蛾の敵ってよく鱗粉をぶちまけるようなイメージない?」

雨「まあ、分からなくもないし……お前が何が言いたいのかなんかわかったぞ。当てていいか?」

夜「どうぞ」

雨「その、鱗粉に毒が入っていて、それで殺す的な」

夜「正解!」

雨「やっぱり! お前好きそうだし、なんだったらこれも一回聞いたことがあるような気がする。……なんか毒を使った主人公が流行ったりしないかな、ってみたいなこと言ってなかったっけ?」

夜「僕じゃないけど、そんな感じの話をした覚えはある」

雨「だろ? じゃあ、たぶんそれだ。話したいことがある」

夜「そう、だから主人公のメイン武器にして必殺技が毒鱗粉をぶちまけて、それで相手を殺すっていう主人公あるまじき戦い方。しかもそれ鱗粉だから下手に風が強い日だと周囲も巻き込んで大量殺戮を行ってしまうってね」

雨「主人公が一番危険な存在」

夜「第一形態だと羽がない状態だけど、第二形態とかになると羽が出てきて飛ぶためじゃなく羽をこうパタパタさせて、毒鱗粉を周囲を巻き込むっていうね」

雨「厄災じゃあねえか」

夜「だから、ここに『全てを滅ぼす厄災の戦士』ってね」

雨「なんでこんな設定ばっかの話なんだよお前のは」

夜「まあね。で、ヤミガを使用していた人物がいたんだけど、前の世界でコイツらと戦っていていたんだけど、ヤミガの力を引き出すことができなかったから敗北して、それでも何とか追ってきたんだけど、力及ばず敗退。それで死にかけていた種実君に変身の元である、ルガダルドっていう宝珠を体内埋め込んで消えていた」

雨「お前に託す的な。……特に関わりはないのに、知らない奴が知らない奴に大切なものを渡したのか」

夜「うん、そうだ。そこにいたからとりあえず託したんだよ」

雨「めっちゃ困るやつだ。……物語としてはそういうのもあっていいけど。現実だと困るやつ」

夜「一応、その、物語上種実君が全員殺していくんだけど、前任者が殺せなかったっていうのは色々とおかしいから設定上、ルガダルドの宝珠が使用する者の肉体と一致しているかどうかで強さが変わる設定があって。だから種実君は体内に取り込んだからヤミガとの力を十全と発揮できるわけだけど、前任者は取り込まずに手に持っている感じで外部使用からの変身していたから、力を発揮できなかったっていうのがある」

雨「あ~、はいはい。一応、設定としてはそんな細かい部分があるのか。なんで取り込まなかったのか? 知らなかったの?」

夜「知っていたんだけど、ぶっちゃっけ力に呑み込まれるのを恐れた。自我とか失って、制御できずに世界を滅ぼすことなんてしたくなかった」

雨「ああ、そうだよな。大いなる力だから、一歩間違えれば色々と終わってしまうと思ったから、制御が利く範囲で何とかしようと思ったわけだ」

夜「そう、でも、敵を追って異世界に来たから。ここ自分の世界じゃあないし、もう自分も死にかかっているし、もう敵を殺せるなら何でもいいやと思って瀕死の状態に主人公に爆弾を携えて、蘇生させて、後は暴走しようとして世界が滅ぼうがどうなろうがどうでもいい投げやり理論で退場」

雨「いきなりただの屑野郎の紹介になったな。超迷惑じゃあねえか」


夜「じゃあ今回ここまでか。じゃあ次は登場人物とか、あの起承転結について軽く話していこうか」

雨「あ、もうその段階まではいってんだ」

夜「もうプロットとしては出来ているから。一章分のはね。とりあえず簡単な話の流れとヒロインとか他のキャラも合わせて次回は話していこうか」

雨「そうだな。一応。ではよいお年を。ちょっと早いけど」

夜「そうだね。確か、クリスマス前くらいだからね。メリークリスマス、良いお年を」

雨「おう、メリークリスマス、良いお年を」

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