話題9
夜「いや~、ちゃんとシロノスが予告通りに10月中に投稿できるとは思わなかったね」
雨「……そうだな。ちゃんと予告通りに、『10月には』投稿できたもんな。……一年後の」
夜「はい、そんなわけで無事、シロノス~真っ白な絵本~《束縛》編が一章目が投稿されました」
雨「今回は感想と反省していきます」
夜「感想ねえ、どっちが言う? サイコロで決める?」
雨「なんでサイコロ持ってんの?」
夜「最近、ちょっとハマってて。奇数と偶数で決めるからどっちがいい?」
雨「……なら偶数で」
夜「……4か。なら君からで」
雨「あ、当てたら言うのな。てっきり、当たらなかった方かと」
夜「感想としてはアレだね。よくあんな駄弁るだけで作品ができたなって」
雨「お前が言うんかい!」
夜「いや、感想というか。最初の一言はこれを言おうと思っていたからさ、振りとして。ごめんね、空気読めないやつで」
雨「ああ、そういうことな。はいはい。そうだな、感想としてはお前の言う通り、あの、お前が何を言っているのかよくわからないものを拾って書けたなってあるよ」
夜「だろ? 正直投げられてもおかしくないなって思ったんもん。この『夜ノ雨P』も『シロノス』と一緒で連投されたから、改めてチラッと見てみたけど『何言ってんだ、コイツは』って僕は思ったもん」
雨「お前だけどな! その何言っているヤツって」
夜「ねえ~」
雨「そんで、まぁ、あと思ったことが納得だったな。あ、お前が言ってきたのってつまりこういうことだったのか。って、納得したな。その、話だけの説明じゃなくて、ちゃんと形として出来上がったものを見たからわかったこともあるってことだな」
夜「あーね。僕の説明が下手だったからいつも、つまりどういうことだって? って顔してたもんね」
雨「分かってたのか……いや、まぁ説明してなんとなく解釈自体はしてたんだけど。それでもやっぱりお前の話だけじゃあわかんねぇしな」
夜「むしろ、あの説明だけで全てわかったら怖いよ」
雨「あと、あれって俺が忘れているだけかもしれないけど知らない用語とか設定なかったか?」
夜「あったよ。なんか、じゅん君の、その、怪人体にした人間を劣等者っていう設定なんだけど、その上位互換であるじゅん君の状態を《専導者》。で、ついでにこの一章には結局出てこなかったけど、劣等者が覚醒した状態が《特異者》って」
雨「出てたろ? 鎖の蛇で」
夜「いや、アレは違う。あれは暴走状態」
雨「あれ違ったんだ。俺は話を聞いていたから普通にそれだと思ってた」
夜「それはちょっと色々思ってね。太郎のこと考えるとなんか『コイツがパワーアップするのは違うな』ってことでパワーアップというよりも暴走状態に近い状態」
雨「あ~、……まあメンタルのこと考えるとソッチの方が近いかもな。アイツ作中精神面がズタボロだったもんな」
夜「うん。結局彼はマザコンだったってことだね」
雨「せやな」
雨「あと、言えんのが。一章目ってことになっているけど、後半戦が入ってないんだよな。誰だっけ? 俺の考えた奴」
夜「タダシ。野球部のヤツ」
雨「それだ。あれはカットじゃあないんだよな」
夜「カットではない。その、一章の前半戦で太郎と戦って、後半戦でタダシと戦う予定だったのに。なぜか一章まるまる太郎戦になってしまったんだよね」
雨「三概井が配分を間違えたんだな。アイツはまた」
夜「アイツはおかしいんだよ。どっかの異世界もの書いている時も思ったけど、普通の作者なら一章の半分以下で収まるものを、まるまるに二章分でくらい書いているような奴だからな」
雨「なあ、別に主人公一人でいいのにわざわざ主人公を二人にさせている転移ものだしな。これが男女ならまだ分かる。主人公とヒロインだからな」
夜「最近でいう所の『異世界チート魔術師』みたいね。アニメ見てたけど、あれは面白くないんじゃあなくて面白いところがなかったって感じだったな。面白くないところって逆にネタにできるから……」
雨「言うな言うな。怒られるから。なろう系を突っ込むのはやめとけって!」
夜「そっちの話はいいや。で、その、これ一章目が終わったから今回から感想反省回やろうってことだけど、まだ終わってないんだよね」
雨「だよな。とりあえず、一章目前半の区切りで今回やっているけどな」
夜「後半がいつできるんだろうね」
夜「じゃあ次は僕が言うね。感想と反省点。……どっちというと反省の方が多いね」
雨「……まあな」
夜「とりあえず、初めのなんだけど。これ僕が言うのを忘れていたからというか、勝手に僕の中では確定していた所だったから言う必要がないなってことがあって」
雨「うん」
夜「これ、視点を神視点じゃなくて巳虎兎ちゃん視点で書いて貰いたかったんだよね」
雨「書き方として三人称じゃなくて、一人称って」
夜「そうそう。『巳虎兎は変身したなごみの姿の見て驚いた』じゃなくて『私は変身したなごみちゃんの姿に驚きを隠せなかった』的なね。巳虎兎ちゃんの語り部として物語が進行していく。巳虎兎がいない所とかは神視点で語ってもよかったんだけど」
雨「ようは、救世主なんたらと同じ書き方が良かったわけだな」
夜「そう。言わなくても分かっているだろうなって思っていたんだけど、普通に全部神視点だったな。そこがちょっとショックだったな」
雨「あ~~」
夜「それで後半戦からは巳虎兎ちゃんの視点で書いてくれて、ちゃんと言っといたら」
雨「タダシ戦では巳虎兎ちゃんなんだな」
夜「そう、もう少し早めに……、その、細かい設定についての話あれやこれやの所は修正だったり、変更だったりは、ほら今言った、君が知らなかった設定みたいな所の打ち合わせみたいなところはあったんだけど、実際に内容を読んだのは先月くらいに渡されたものだったし」
雨「ああ、あれな。一応完成したもので俺らが確認のために一回、目を通すやつ」
夜「ようは確認の作業用完成版ね」
雨「俺はとりあえず、内容と誤字確認くらいしかしてないから。……まあ、普通に読んでた」
夜「うん、僕は提案者で、企画者だから、ちゃんと確認しなくちゃあいけないところがあったから。途中途中の設定変更とかもあったし。それでしばらく読み比べながら打ち合わせしてたね」
雨「やってることがアレだな。もうホント責任者とかディレクターとかアレだな」
夜「で、巳虎兎ちゃんの視点の変更してくれ。って頼んだけど、流石に直すと時間がかかるから、企画して一年経つし、続きもあるし、他作品もあるから、ここからのその修正は厳しいって断られた」
雨「まあ、全体を直すことになるから。俺の言った誤字くらいの全体の修正はともかく、視点の語り部そのもの変更となると、大きく変わるからな」
夜「そう、これが企業だった場合なら絶対に三概井を泣かせて、夜眠れない日々を送らせているところだけど、別にそういうのじゃあないから。勝手に趣味にやっている同人とかに近いものだから。とりあえず、次回からはそれで書いてくれてって言っといた」
雨「巳虎兎ちゃん視点での話になるわけか」
夜「あと、反省点とするならこの作品面白いんだけど、面白くないんだよね」
雨「あ~~~、わかる。とりあえず俺は、作品とお前の説明との相互確認というか、照らし合わせという若干面倒くさいけど、やってみるとちょっと面白い。穴埋めみたいな楽しみ方でやっていたから。でもそういう意味の面白さじゃあねえよな」
夜「うん。作品としては、ある意味僕の望んだ形としてはできていることは間違っていないから、嬉しかったし面白かったけど。思った以上にずっと、空気が重かったね」
雨「お前が設定したんだけどな」
夜「ねえ、おかしいな。僕の当初の予定はきらら枠なのに」
雨「まだそれ言ってんのか」
夜「たぶん、シャミ子が悪かったんだろうな」
雨「あ~、やっぱシャミ子か……」
夜「僕、アレはアニメ始まる前、今年の四月くらいにその、原作を買って読んでいたんだけど。君、原作読んでる?」
雨「俺、アニメしか見てない。アレだろ、原作でもアニメにも言ってないに『シャミ子が悪い』って言っているって話だろ?」
夜「いや、それじゃあない。アレガンダムの00並みに『了解、トランザム』並みに広まってしまったね」
雨「そのガンダムの話は知らない。台詞だけはよく聞くっていうか、よく見る。ニコ動で」
夜「トランザムっている能力……機能があって、でもガンダムの状態が不調だったから『絶対にトランザムを使うなよ』って指示を出されたんだけど、使わざる得ない状況だったからトランザム使ったっていうね。言ってないけど、使ってはいるんだよ」
雨「あ~ね。『卍解を使うなよ』『了解、卍解』みたいな」
夜「それはいってるし、使っているからちょっと違う」
雨「あ~~~」
夜「で、僕原作読んだから知っているけど、アレってね。結構なシリアスな話だよ」
雨「そうなの? あ~、でもなんか最後らへんがそんな感じだったな。段ボールの親父とか、桃とか」
夜「そうそう。伏線が結構凄い感じで張られているから。説明するのがマジで面倒くさいレベルで伏線張られているし、シリアスだし、重い話なんだよ」
雨「そうなの?」
夜「でも、きらら空気で上手く誤魔化しているんだよアレ。きらら特有のアレで」
雨「あ~、あの、女の子達の日常やらやり取りで、仲睦まじい百合百合とした空気」
夜「それ。まさにそれなんだよ。内容を読んだらガチ目に重い空気だし、ゆゆゆやまどかマギカだったら絶対にきららなのに死人が何人かでているくらいのレベルなのに、そこらへんになかった。きらら空気で誤魔化しているから」
雨「マジか!? そこまでなのか、アレって!」
夜「だって、アレは魔王と魔法少女の物語だよ。魔法少女なんだよ! 絶対に女の子に嫌な展開が待ち受けてしまうに決まっているじゃあないか!!」
雨「アレは違うって思っていたのにな……」
夜「でもきらら空気で何とか凌げているから。マジでアレは凄いと思った。これがまどマギなら本当にえらいことになってった。匙加減が、きらら空気がいい塩梅になっているんだよ」
夜「だから、シロノスに必要なのってこれだなって思ったね。このきらら空気」
雨「あ~~~、もうシロノスってずっと、太郎がマザコンの悩みや巳虎兎ちゃんが根暗い部分を主張しているからな。ずっと重い空気の原因って。てかそこしかないからな」
夜「うん、塩梅がなかったね。一応悩んでいる二人を救うっていうか、なごみちゃんが手を差し伸べてくれて、巳虎兎ちゃんが勇気を出して自分を奮い立たせて立って、太郎の背中を押すみたいに、っていうのが見せ場みたいな展開にしたから。そこしかやってない」
雨「もう少しやり取りが欲しいなって思ったな。その二人にしても、三人にしても」
夜「でも、やり取りをする時間がね。最初の出会いの戯れだけだもんね巳虎兎ちゃんとなごみちゃんって」
雨「あ~。そこから太郎との戦いが始まってから人質になるまでが再開が長いからな」
夜「だからこういうところが神視点じゃなくて巳虎兎ちゃんの視点でやればやり取りが上手く挟めたんじゃあないのかって僕は思うんだよ」
雨「それは……そうなのか?」
夜「僕の勝手な思い込みでもあるんだけど、神視点ってどこか淡泊っていうかやっぱ第三者の視点だから全体の流れや空気がね。俯瞰している説明感がね。他人行儀だなって。一人称だと、自分はこう思っているからやり取りが弾むんだと思うんだよね」
雨「それは……書き手の問題じゃあないのか?」
夜「そう? う~ん、いやでも巳虎兎ちゃんの視点ならもう少しやりとりできたと思うね。遊んでいる時とか」
雨「そういえば、知らない子供キャラとかいたな。三人。あの子らは深く関わってくるのか」
夜「どう扱うかはまだ分からないけど、一応準レギュラー扱い。その、逸夏とか日常側にいる人間扱いではある。今のところは」
雨「まあ、そこらへんだろうな」
夜「ちなみに僕はあの子らについては考えてないから。三概井の独断」
雨「ああ、そうなんだ」
夜「うん、ほらなごみちゃんの設定で、近所の子供と遊ぶ、とか何とかの名目を置いておいたんだけど。僕はこの設定を忘れていました」
雨「忘れていたのか」
夜「うん、だって確か、巳虎兎ちゃんとなごみちゃんのシーンって確か、元々僕の発案は『二人っきり」だったのを、三概井が拾って『なごみちゃんと子供が遊んでいる所を、巳虎兎が見かけて、一緒に遊びに誘われる』って冒頭のシーンになったんだよね」
雨「………それってさ、俺が一回突っ込まなかったっけ?」
夜「そうだっけ?」
雨「俺が言って、なんか、その公園に一人でいるのなんだし、友達いた方がいいじゃねえのって」
夜「そうだっけ? ちょっと、夜ノ雨Pを見て、確認してみようか」
雨「別によくねえ? そこまで調べることか?」
夜「確か、最初の一回、二回だけ読んで、恥ずかしくなってそれ以降読まなかったんだけど」
雨「俺もそんな感じだよ」
夜「一回、二回が殆ど何も話していないんだよね。たぶん、あの調子だからねらい目が五回以降だと思うんだけど」
雨「ずっと仮面ライダーか魔法少女かでどっちにするかだろ? あと、お前が見た夢の話とか……。結局シロノスは仮面ライダー系ってことになった」
夜「雨崎君!! いけないいけない!」
雨「なになに? いきなりどうした?」
夜「ぼそぼそ(仮面ライダーのワード出すのはやめとこ。できる前ならまだ僕らのくだらない喋りだけで済んだけど、今は完成して投稿しているから。あんま言うと各方面から怒られるから。変身ヒーローでいこう)」
雨「俺、散々言っていたんだけどな、それ」
夜「……あ、見つかったね。第六回目の終盤あたりに……、あ、これ」
雨「俺じゃあなかったな。これ、普通にお前が言っているわ。俺が言ってんのこの下らへんの『近所の友達設定』があったかどうかだったな」
夜「じゃあ、三概井が拾ってくれたんじゃあなくて、ちゃんと僕が指示してその通りに書かれたのか。普通に忘れていたわ」
雨「ああ」
夜「それにしてもロクな話してねえなコイツラ、全然話進んでないからビビるわ」
雨「ホントだわ。主にこの『夜』ってやつは」
夜「まあ、子供達のキャラ名とか設定はガチで考えてない。そこは三概井任せにした適当な名前だから」
雨「えーと、拓弥、慧太、茉実か」
夜「苗字まで考えない、名前だけ」
雨「あと、もう二人追加でいたよな」
夜「ああ、護郎と由紀乃のようは逸夏の両親か。こっちもこっちで逸夏の設定で『父と母』出ているから、名前がつけられたってことだね。あ、もう一人いるか」
雨「え、誰? ……あ、太郎のお母さん、お父さん?」
夜「いや、違う。……あ、お父さんの設定が追加されたヤツだね」
雨「そうだな。何気にお父さんのヤツも俺はたぶん聞いてないような気がする。確か、太郎は母親から勉強しろ勉強しろって言われ続けられたから、その、劣等者になったって話しか聞いていない」
夜「これ、三概井に突っ込まれたんだよね。『え、親父の設定は?』って」
雨「母親だけで、父親の存在はいないというな」
夜「もしかしたら、段ボールだったかもしれない」
雨「シャミ子はもういいよ! シャミ子は悪くないよ! お前が悪いよ!」
夜「ホント、父親設定が仕事の出張か何かで事故に遭って行方不明になったっていう」
雨「だいぶざっくりとしたな」
夜「で、それが原因で太郎家は家庭崩壊っていうね。やっぱシングルマザーは辛いんだろうね。ウチもシングルマザーというか、ウチの父親が船乗りだから普段家にいないんだよね。それでウチの姉が中学とか高校くらいの時の二人の荒れような酷かったよ、ホント」
雨「またお前の経験からかよ」
夜「丁度、一番長く家に帰ってこない時ってこともあってねえ。二人の喧嘩はホント怖かったよ。だから、シロノスの話の中にあった。太郎の、母親に対して、キレていることが怖いんじゃあなくて、キレて過ぎて母親が壊れていくのが一番怖かった、ってところが一番理解できた。ホント、喧嘩し過ぎて行くところまで行きそうになるのを傍から見ているのとってマジで怖いし、それで何もできない自分の無力さが辛い」
雨「なんでお前は重い過去を反映させる! きらら空気を誤魔化せられねえぞ!!」
夜「違う違う、僕が作品に反映させたんじゃあないんだよ! 三概井が勝手に書いたから。それで僕がその部分だけを自分と照らし合わせて深読みしているだけだから」
雨「そうなん。……やめろよ、毎回重い話すんの」
夜「ごめんね、……で話戻すけどその、作中にあった追加キャラみたいな話なんだけど。ようはじゅん君のその上司みたいな、指令を出してくれる人」
雨「ああ、いたな。そんなの。電話してきたヤツだろ」
夜「そうそう。で、元々ここって確か。なごみちゃんは始末ってこいの話のくだりだったんだよね。初期案は」
雨「そうだっけ? 覚えてねえな。でも作中のやり取りは始末してこいから観察しろって話だったろ」
夜「うん。それでちょっと弄ってね。これ、後で説明しようと思って……あ、今回二度取りです。後半戦もあります」
雨「今の言うのかよ。別に言わなくていいことなのに」
夜「一回目が感想とかそういうので、二回目が今後の展開とか、他に色々の話を予定しているから」
雨「前も二度取りあったな。確か、救世主なんたらの方じゃあなかったっけ? クリスマスか何かだったって覚えている」
夜「確か、そうだったような気がする。……たぶん一番最初の頃だね」
雨「そうだな。マジで一番最初の初めの時だな」
夜「ねえ。しかもこれ、『夜ノ雨』十一月から隔週やるみたいだしね」
雨「執筆期間とか関係なく、定期的にやっていくって。なんで誰も求めないことを定期的にやろうって思ったんだろうな」
夜「この一年間の間で色々設定とか展開、他作品とか色々と考えてはいたけど。執筆が間に合わないのに。これだけ定期的やってもね……」
雨「だよな」
夜「詰まっていくだけだもんね」
夜「で、変えた理由が。ここの初期が始末してこいだけの指示が、『始末の命令自体は最初に受けて、後からちょっと待ってくれ。ソイツには利用価値があるから始末は待って、経過観測をしてくれ』って言うのが、まあ後で説明するとも言ったんだけど。簡単に言って将来的な展開で、このキャラが黒幕なんだよ」
雨「最悪のネタバレされたな。……大丈夫か、それは?」
夜「もう、ここはネタバレ有り気だからね。何度も言うけど。……こいつは要はなごみちゃんを作った張本人だから。しかもなごみちゃんの能力って時間を操ることだから特別視しているんだよ。で、なごみちゃんが始末されることを知って急いで助け船を出した結果がこの展開に変わったってこと」
雨「あ~、……わかんね。……うん、もうよく分かんねえけどよく分かったってことでいいわ。あとで聞くから良いわ」
夜「うん。……あ、そうだそれ。言おうと思っていたけど、その台詞『よくわからないけどよく分かったわ』って台詞。僕個人的に気に入ったからなごみちゃんの口癖とか決め台詞ってそれにしたから」
雨「え? こんなセリフ言っているシーンってあったか?」
夜「あるよ。巳虎兎ちゃんの話、説得するシーンで太郎は今は自分を見失っているから、それを止めて欲しいって『助けてなごみちゃん』で「ええ、分かったわ。巳虎兎の話はよく分からなかったけどよく分かったわ。変身!』っていう所」
雨「……あったな。それ。アレか太郎との二戦目が始まる前のくだり」
夜「そうそう。あ、あと。巳虎兎ちゃんが劣等者に対面した時にはなごみちゃんに対しては『あの人を助けてあげて』の意味を込めて『助けて!』って言うシーンを入れてくれ、僕は頼んだんだよ。キーポイントとして」
雨「あ~、なんで? いや、なんか、その、巳虎兎がコンプレックスの塊だからその太郎に同情しての意味での、自分も、太郎も、『助けて』って感じなのはわかった。というか書いてあった」
夜「うん、書いてあったね。そう、そこもあるけど。そこだけじゃあないんだよ」
雨「どういうこと」
夜「これから毎回劣等者と対面して、バトルの度に巳虎兎ちゃんはその意味を込めて『助けて』っていいます」
雨「なんでだよ」
夜「巳虎兎ちゃんの成長の過程で必要なもの。意味合いが今君が言ったコンプレックスの塊の巳虎兎ちゃんが自分の弱い部分、と劣等者達の悩みを照らし合わせて、どうにかしたいけど自分の力ではどうにもならない。それに自分自身のこともちゃんとできない自分が彼らを救う事なんてできない。でも、救いたい、救われたい、自分自身も彼らも。でも自分にはできない、弱い自分には。だけど彼女ならできる。だから巳虎兎ちゃん『助けて』って叫ぶんだよ、彼女は」
雨「お~~~、……そんな感じだったな作中も」
夜「だけど、それも実は重しになっていて。なごみちゃん自身にはそこまでのないんだけど。彼女は気にしないから」
雨「『よくわからないけど、よくわかったわ』の子だからな」
夜「彼女の身体がね。ほら彼女はホムンクルスだし、寿命が短い。しかも能力が使えば使うほど寿命が縮まっていくから」
雨「そんな設定あったな。鬱展開のようの……あ、察し」
夜「そう、『助けて』って言う度にそれに応えてきたなごみちゃんは身体はボドボドで。それが原因で最後の章で敵に捕まるんだよ」
雨「ああ~~、え、最後の展開は決まってんの?」
夜「まあ、おいおい。で、今まで助けてもらったから今度は私が助けなきゃあ! で助けに行く展開。で、ラストの、例の、あの『あなたと出逢えてよかったわ』と笑顔で別れの言葉を告げてくるなごみちゃんに、巳虎兎ちゃんは『もう、なごみちゃんに助けてなんて言わない。私強くなるから! 強くなってまたなごみちゃんと出会うから! だから。またね』っていって永遠の別れをするんだよ」
雨「んん~~~!!! 永遠の別れなのか……。感動的なシーンなのにな」
夜「その『助けて』を言わないって言うのが巳虎兎ちゃんの最大の成長と思っているから。だから『助けて』は毎回言わせる。ようは巳虎兎ノルマだね」
雨「巳虎兎ノルマって……。せっかくの感動なのに」
夜「あとは……あ、一つ言わなくちゃあいけないことあった」
雨「なんだ」
夜「どうでもいいんけど。なごみちゃんの名前なんだけど」
雨「なに?」
夜「ぶっちゃっけ、なごみちゃんは数字を見て適当に決めたっていたじゃん」
雨「……うん、確かそんな感じだったな。そのホムンクルスの製造番号みたいなのと合わせて」
夜「で、これあの時はマジで忘れていたんだけど。もしあの時名前つける時にそれを覚えていたら、……思い出していたらたぶん、名前が変わっていたんだよね」
雨「名前……あ、分かった。当てていいか?」
夜「主に今と、去年が違っていたらたぶんこのミスはしなかったな。どうぞ」
雨「昼ドラのライダーの。7538315」
夜「正解。ファイズは覚えていたんだけどね。555に913、333、319、000とかソッチは気ぃ使ったけど、思い出せなかったんだよね」
雨「あ~~~」
夜「それにしてもアレだね。皆ビビったよね。ニコ動でフォーゼやっていたのに次はウィザードと思っていたら、何故かファイズが始まったっていう」
雨「な~。なんであんな中途半端に始まったんだろうな。その、続きでウィザードやるなら分かるけど。そこからファイズは本当に分からない。クウガに戻すなら分かるけど」
夜「ねえ、そしてYouTubeではキバやっていて、YouTubeのコメントでは『よくないなあこういうのは』でニコ動では『お、クイーンじゃん!』みたいなコメントばっかでね」
雨「ヒロインがな」
夜「だから、あの人は仮面ライダー史上男をたぶらかす悪女だから。草加、澤田、海堂、渡、大牙、ジンジンするでえ!の関西人皮を被った東京の友達」
雨「一人おかしいよな」
夜「名前思い出せなかったんだ。ごめんなさい」
雨「俺はキバやファイズよりか、オーズが面白い。あれ、めっちゃ面白い」
夜「オーズはめっちゃ面白いよ。平成二期じゃあ僕は一番好きだね」
雨「うん。この間の回があのアンクじゃない、お兄ちゃんの方でその比奈ちゃんに『エイジ君を都合のいい神様にしてはいけない』って台詞がめっちゃカッコよかった」
夜「それ! そう、それ! その台詞が巳虎兎ちゃんとなごみちゃんの今さっきの会話のやり取りとか、この作品のテーマというか、やりたかったことの一つなんだよ! 都合のいい存在にしてはいけない。だから助けてはもう言わない、って」
雨「あ、だからなんか、さっきの最後に『助けて』の言葉を使わないってそこから来ているのか」
夜「そう、そうなんだよ!ホント!!
雨「……ホントこの作品はあれやこれやからパックってんな」
夜「ごめんなさい。……あと、もう一ついいですか?」
雨「なに?」
夜「これパックったんじゃあなくて、僕が純粋に知らなかったっていうか。タイミングが悪かったのか、よかったのか……」
雨「なになに?」
夜「最近、仮面ライダーの方じゃなくて、戦隊の方で……ガオレンジャーが、丁度今日日曜日だから切り替わるんだけど。切り替わるから消えるんだけど……。君見ている?」
雨「いや、そっちは見てないな。仮面ライダーだけ。……なんだよ」
夜「帰ったら急いで確認した方がいいよ。太郎君が出てるよ二話目に」
雨「は?」
夜「冗談抜きで出ている。僕は本気で焦った」
雨「え?マジ、どういうこと?」
夜「はい、結局シロノスの後半戦《情熱》編では今回の反省とか活かして、
・巳虎兎ちゃん視点で書く
・シリアスだけじゃなくきらら空気を使う
この二点を主に注意していこう。主に三概井だけど」
雨「俺らができることはもうないからな。プロットを作るのがメインだから」
夜「じゃあ一回、休憩して、後半戦でその色々と今後の展開大雑把な展開とか、他作品については話をしていこうか」
雨「おう。……早く帰りたいな……」