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カチャ

作者: MANA

前回の続きよ。


午前10時過ぎに6人部屋に入院。


すぐに看護師さんによる体温・血圧・脈拍数測定があり、


「正午から昼食で、1時過ぎに麻酔科の先生が来ます」


あのときはふつうの食事だったけど、


次の日からしばらくは点滴だけ。


私はふだんからおしっこがチョ~近いのに、


「液体だけ」の食事が1週間余。


どうなったと思う?


それについては後で書くけど、


麻酔科の先生(男性)からいろいろ聞かれたの。


「これまでに、何かの手術を受けたり、抜歯されたことはありますか?」


「薬の副作用や、食べ物などでアレルギーになることはありますか?」


結局、「下半身麻酔で手術します。私も立ち合います。」


翌日。


下半身だけの麻酔なので、音や声は聴こえたの。


目隠しされたのは、ライトから目を守るためらしいけど、


たぶん、メスなどを受け皿に置いたときの「カチャ」という音や、


外科の先生の「血圧」「脈」、


それに即答する女性看護師さんの声が聴こえたの。


手術中に血圧や脈拍数が急降下したらヤバいわね。


先生はひんぱんに確認していたの。


手術が完了して目隠しを外され、


なんともご丁寧なことに、


外科の先生が、切除された部分を見せてくれたの。


「これが切除されたところです」


正直言って、血まみれでグロかった。


あの部分はどうなった?


ガラスのビンにホルマリン漬けにされて、


私の顔写真が貼られている?


「美女の肛門」なんて印字されたラベルも貼られたりして。


さて、手術した日の夜から、麻酔の副作用が。


ときどき嘔吐・・


つわりの予行練習?!


病院では「想定内」だったのか、


ゲロを受ける「お皿」が枕元に。


これだけでもたいへんなところに、吐いたときに尿もれ。


(>_<)


シーツまで汚しちゃった。


恥ずかしい (/-\*) けど、


巡回のとき看護師さんに言ったの。


対策は・・


アレしかない・・


紙パンツ。


早い話が・・おむつ。


でも、別の面でも役に立ったの。


「点滴だけ」だと、誰でもおしっこが近くなるらしいの。


私はふだんからチョ~頻尿。


手術されたところがかなり痛いのと、


吐き気がおさまらないのでほとんど動けなかったの。


看護師さんが、「おむつにおしっこしていいですよ。


替えてほしいときは、いつでも言ってくださいね」


そして、ベッドのわきにある戸棚に、


ある程度の紙パンツを入れてくれたの。


これが乙女の療養・・


女の子が、寝た状態で排尿すると・・


おしっこの勢いがないと、おしりのほうに回って・・


はい、そうです。


手術された傷口に、おしっこがしみる・・


心の中で、「ギャ~」


そして・・


排尿はおむつで可として、排便は・・


どうにか動けるようになるまでは・・


アレしかない・・


ポータブルトイレと消臭スプレー。


これって・・


はるか将来におばあちゃんになって、


ほとんど寝たきりになったときのリハーサル?



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