旅立ち~騎士の国アシュヴァルツにて
リデステア付近にて、土地に神花を根付かせることを成功させた二人は次に進むべき場所を探していた。
-名もなき教会付近の始まりの庭園にて-
「リリファ!ここいらの土地は神花によって概ね掌握したで」
「ええ。」
「よし、そんじゃあ次に攻める場所を決めよか」
「次の場所・・・?そういえば、この地表にはどんな場所があるの?」
「まあ色々あるヨ、その前にキルエルに今回、神花を地表に初めて根付かせることに成功したことを伝えんとな〜」
「キルエル様に・・・・・・・・。また会えるの?」
「ああ〜〜〜会える言うてもなぁ、庭園の教会で啓示を受けるだけやけどな〜」
「一旦、教会に戻ろか。」
二人は教会周辺で作り上げた庭園を後にして教会へ戻ることにした。
「こっちや!」
はちばには、教会内部のリリファが生まれた祭壇がある場所を指し示した。
「ここの場所から天界へと時空が繋がっとるんやで〜」
「・・・・・うん。」
リリファは祭壇付近で目をつぶり祈りを込めた。
すると、確かにここは何か別の世界軸との境界となっているように感じられた。
「・・・・キルエル様・・・。」
リリファは強く願いを込めた。
「・・・リリファ・・・よく・・・・やった・・・・・」
するとリリファの中に声が響いた。
「・・・・キルエル様・・・??!」
「この短期間で狭い領域とはいえ地表に神花を根付かせたことは、大変評価しているぞ。」
「・・・ありがとうございます!」
「よい、では次にお前が向かうべき場所を伝えるから聞きなさい。」
「はい!」
「では、これよりここから西の方角、約500km先の地点へ向かえ。」
「そこに、次に攻略すべき場所である騎士の国アシュヴァルツがある。」
「・・・・・・わかりました。」
「おそらくは、はちばの飛翔能力を用いれば2人日ほどあれば到達できるだろう。」
「アシュヴァルツの土地柄と攻略要点は、はちばにから向かいながら聞くといい。」
「・・・・・はい。」
「では、向かいなさい良い結果を期待している。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・はい。」
しばらくして、はちばにの声が聞こえリリファはこちらの世界に引き戻された。
「おいリリファ!だいたい、話しは済んだみたいやな!なんやなんや!辛気臭いツラして??なんか気に食わんことでもあったんか???」
「・・・・・・別に・・・・・・」
「まあ、無理はすんなよ〜!とりま、アシュヴァルツに向かうで!グズグズしとる暇はないぞ!行くで!!!!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
そう言うと、はちばには身体を膨らませ耳を羽ばたかせ空に飛び立った。
「ほら!掴まりや!」
そう促されリリファは、はちばにの足を掴みそして空へと舞い上がった。
二人は、西へアシュヴァルツの土地へ飛んで行った。
– 騎士の国 アシュヴァルツ にて
ここ、騎士の国アシュヴァルツは大陸の西の湾岸沿いに位置していた。
周囲を高い岸壁に囲まれ、自然の要塞と化した土地に加えて
騎士をおおく輩出し、他国からお金をもらえば自国の騎士を派遣などを行い国の経済をまわしている。
武力の国としてこの大陸では一番の戦闘力を誇る。
そんな武力の国の騎士長に若干19歳にて即位した若き王がいた・・・。
-騎士団長の一室にて
「104,105,106,107・・・」
勇ましい声と共に剣の素振りの音が室内にこだましていた。
「よし・・このスプリントの目標回数は達成だ。」
「即位してからというもの、会議や監査業務ばかりで体を動かす時間が全体的に不足しているな・・・・」
「少しでも合間の時間に体を動かして騎士としての感覚が鈍らないようにしなければ・・・」
「アイン様、次の会合が控えております。」
「わかった。」
従者に促され、アイン=ナイトウェルは国の重役たちとの会合の席へと向かって行った。
-王宮の会合の席
「ウラファジールとの国境付近において何か相手がたに目立った動きはあったか?」
「現状は、特に目立った動きはないとのことです。」
「・・・なるほど、しかし念のために俺自身の目でも確かめておきたい。」
「魔道士ほど卑劣で暗躍に長けた種族はいないからな。用心しすぎるということはない。」
「同感です。」
「明日の朝刻までに第一、第二騎士団がすぐに出発できるようにしておいてくれ!」
「はっ!」
– 同刻 騎士の国 アシュヴァルツの外れウラファジール国境付近の空域 にて
「本日は、雲行きが怪しくまたこれは一雨来そうな空気の流れやな・・!」
「・・・・雨の匂いがする。」
「急いだ方が良さげだ!こりゃ嵐になるで」
「・・・・頑張れはちばに。」
「ウヘェ〜〜!まぁもうちょっとや!もうちょっとで目的地のアシュアヴァルツの外れにと・・・!!!?」
不意に突風が吹き荒れ上空を漂い飛んでいた、はちばにとリリファを吹き飛ばした。
「うおおおお!!!!!」
「・・・っ!!!!!!」
「あかん!!高度を保てんわ!!!!!!一旦地上に降りるしかない!!」
二人は荒れ狂う上空の流れから逃げるように地表に降り立った。
あたりは、山岳地帯と平地との境界のような地形だった。
「ここは、おそらくは目的地付近の場所やで!わいの勘が正しければな」
「・・・・・・・・・。」
あたりには、風が吹き荒れ雨が降り出していた。
「さて・・・一仕事せんとな・・・・!」
「ここは、アシュヴァルツ 騎士の国」
「まあ、武力こそ全ての縦社会の体育会系の国や」
「こう力こそ全ての国だから格差は激しいみたいで、色々住みづらいところみたいやな」
「この大陸で最強の軍事力を誇るらしいけれどまあ、ワイとリリファがいれば楽勝やろなこんな国」
「・・・・・・・・・・。」
「そう、不安そうな顔せんといてな〜〜〜!」
「とりま、前やったみたいに手始めにここら一帯に神花を植え付けるで」
「・・・・・わかった。」




