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復讐者、過去の話を笑われる

ぷぃ…


「えーヒカリ~、なんでこれとは遊んでくれないの?」


リョウマは手の持っているぬいぐるみをヒカリに渡そうとしながら。ヒカリは「嫌だ」というばかりにそっぽを向く。


せっかくヒカリが好きそうなぬいぐるみを二つ…リョウマとレンコのそれぞれが選んで買ったのだが…

黒猫のぬいぐるみを与えても、取った瞬間に床にたたきつける始末だった。


「ネコさんで普通に可愛いのに…」

「しかも、気に入っているのが…」


メグとラウラがそう言いながらヒカリが気に入ったぬいぐるみを買った女性へと目を向ける。


もう一つのぬいぐるみ…トカゲのぬいぐるみを選んだレンコは、嬉しそう遊ぶヒカリを見つめながら抱っこする。

その様子にメグとラウラは少し唖然としている。


「あぅあぅあ!」


ヒカリはぬいぐるみを大事そうに掴んで、満面の笑みでレンコを顔を向けた。


「それが好きなのー?じゃあ買ってくるね~」


レンコも気づいていないのか、声を間延びさせてヒカリに答える。


そして、後ろの方で体育座りをしているリョウマを他所に買うぬいぐるみの会計を済ませるのだった。







「悔しい…」


リョウマは率直に思った事を言った。


「…仕方ないですよ!お父さんは娘に嫌われるものです!」

「そうですよ!少し早めの反抗期だと思えば…」


ラウラとメグは慰めるようにリョウマへと言葉を掛けるが、むしろ傷口に塩を塗っている。


「うるさい!逆に傷つくわ!」


「あうぁ!」


「まぁ、元気出せよ」と言わんばかりにヒカリも自分の父を励ます。

ヒカリは今、レンコにより抱っこされていた。


「でも、さっきのヒカリちゃんの笑顔、いつもより数倍可愛いかった~」

ラウラはそんな事を言った。


「なんか、純粋な笑顔って感じでさ!何か残せたら良かったね」

「あー、そういえば、こっちにはカメラとか写真とかまだないんだったな…」


リョウマがここに来てから彼の世界の知識のおかげでこの世界の技術が大きく進歩した。


それは主に学校の授業のうろ覚えと彼が見ていたアニメや漫画の知識ばかりだったため曖昧な物が多い。


それらの点はこの世界の特別な力である魔法やスキルを使用する事で賄っていた。


しかし、その説明と完成までの時間がかかるため、簡単な物(この場合は食べ物や調理法等)か安全面(国土整備や治安維持)のを優先して取り組んでいた。


そのためカメラなどの嗜好品はまだ取り掛かっていない。しかし、カメラがないお陰で名前は売れているが、顔ばれはまだされていないので今この時間を落ち着いて過ごせているが…


(…前の世界か…まぁ優先している事が終われば、そういった趣向品にも手が回るだろう)


「さーて…次はどこに行く?」


にんまりとしながらレンコは言う。余程自分が買ったぬいぐるみをヒカリが気に入った事が嬉しいのだろう。


「あっ!ここから門は近いからさ…休憩と見舞いがてら挨拶にいってもいいか?」


門には駐屯所が配備されており、そこには衛兵が出入国の手続きと壁の見張り、はては街の警備と街の治安を維持するために昼夜働いている。


普段は魔王城から出れないリョウマはこの休日を利用して、そこで務めている知り合いに会うがてら見舞いをしようと思っていた。彼なりの将軍の…基上司としての振舞いを意識しての事でもある。


「そうだね。それじゃあ私も付いていくよ」


「いや、俺一人で行ってくるよ…そんな掛からないだろうし、女3人で買い物をしなよ」


「メグとラウラもどう?できればレンコとしばらくでいいからいてくれたら助かるんだけど」


任せるようで悪いので申し訳なさそうにいうリョウマ。


「いえいえ!勿論大丈夫ですよ!」


「了解です」


「メグは通信魔法を使えたな?」


「うん」


「よし、じゃあ終わったら連絡入れるから、その時に合流場所を決めようぜ」


メグはリョウマに返事をして、ラウラもそれを了承した。


「じゃあ私達はこの先の商店街で買い物しているから」


「おう、気を付けてな、レイフィールドでも危険な人はいるからな」


そういうと、リョウマは足早に駐屯所の方へと向かった。


それを見るメグとラウラ


「はやっ」

「さっさと要件を済ませたいのかな?でもまめですよね、休日利用してまで激励しにいくなんて」


リョウマがこの世界に来て数年。


最近魔王国に移ってきたラウラとメグは、リョウマのこの街での評価に驚いた。


まず、皆褒めるのだ。


顔は知られていないが、「リョウマ・フジタ」の名前はレイフィールドの中だけで言えばほとんどが知っている。


また本人を知っている者も、彼を悪く言う人は少ない。


「…」


ラウラの発言を聞いて、レンコ少しだけ暗い顔をした。


「あれ?どうしましたか?レンコさん?」


心配して、メグが彼女に声を掛ける。


「いや、リョウマって頑張っているなぁと思って…少し気が張っているないか心配」


「あー、分かります。男子って案外そういう所に気を付けすぎて疲れる人いますからね」


リョウマがもう男子っていう歳ではないのは置いておいて、レンコはラウラの言わんとしている事を察して相槌を打つ。


そんな会話をしながら、彼女たちは別の方へと買い物をするため足を進めた。


こうしてリョウマは一旦別行動と取る事にしたのだった。









ここで簡単に城塞都市レイフィールドの全体像を説明しよう。


一体を見晴らしの良いいくつかの小さい山に囲まれた都市。


上から見ると円の様な形をしており、中心よりやや上の方ににリョウマ達の住んでいる魔王城があり、都市一帯を5メートル程の城壁が佇んでいた。


その円状の都市の下の方には正門があり、衛兵団駐屯所がある。


レイフィールド衛兵団団長のガモンという男は、彼の仕事部屋兼会議室で部下からの報告も兼ねた昼礼に参加していた。


「昨日の犯罪発生数は目標の20で抑える事ができました。」


若い衛兵が昨日の報告をする。衛兵団は住民の治安を守る警察的組織で、魔王国の全市町村に配備してある。


「うむ、では最後に俺から一言…よくみんな頑張ってくれた。もうしばらく経つが、王国がなくなってからとうもの、彼のいくつかの領土も我々魔王国の管轄となり、新しい配属、そして組織単位での変換が行われた。そんな変化が多くあるなか、治安を維持するが大変になってきているが、魔王国で一番の繁華街であるこのレイフィールドの犯罪発生数をここまでに抑えたのは諸君らの頑張りだ」


レイフィールド衛兵団団長のガモン・オーモドルクスは昼礼に参加している衛兵に向かって述べた。


「しかし…先ほど、魔王より頻発している誘拐事件については聞いたな?後で全衛兵に通達と資料を開示するが未だにはっきりとした手がかりがつかめていないようだ。注意するように。そして、先ほどの犯罪の数も我々が認知してある数だという事を忘れずにな!!」


「「「「「「「「「はっ!!!!」」」」」」」」」


団長の言葉で一層引き締まる衛兵たち。


それもそのはず、彼らの半数以上は軍人であり、王国を倒した兵士だ。戦闘もその心意気も常人のそれとは違う。


しかし、そんな力が主な特徴しかないものが多い衛兵が戦争後も仕事にありつけたのは他でもない魔王のおかげ。それが彼らの治安維持の向上にもつながり、結果、大きな犯罪は全て彼らの手で未然に防いでいる。そして、その結果が彼らの名誉になっていくのだ。


「では、解散!。各自持ち場につくように」


そして、ガモンは衛兵達を解散させた。


そのしばらくした後、別の衛兵が彼の部屋へと来る。顔を見ると確か入り口の警備をしていた衛兵だ。


「おぉどうした?」

来た衛兵は慌てており、すぐに用件をガモンに言う。


「たった今、魔王国三大将軍の一人、リョウマ様がお見えです!見舞いに来たそうですが、こちらへお通しした方が宜しいでしょうか?」


口早に兵士はいう。


(ははっ、やつか…だからこいつは慌てているのか)


ガモンは衛兵に同情をしながら、彼を通すように伝えた。


(まぁ、あいつのしてくれた事と見た目が合わないからな…。)


この兵士も見た目とのギャップで驚いているのだろう。下手をすれば偽物と怪しんでいる可能性もある。


このガモンはリョウマとは王国が滅んでからの知り合いだ。


元々レイフィールドで育った彼はリョウマの存在は聞いていたが、それは正に賢才武略、魔王国に新しい知恵は勿論その武勇伝を耳にしない日は少なかった。


最も将軍に近い男がつい先日将軍になった時のニュースは町中を掛けめぐった。

そんな騒がれる一方であんまりちやほやされるのが好きじゃないときた。なので、顔を知る者は少ない。


しかし、ひょんな縁で会い、そして話してみれば中々の苦労人だった。


ガモンと会った時には復讐に悩んでいたが、そもそも王国の人があまりに非道すぎてリョウマの怒りもしょうがねぇとガモンは思った。


「いいぞ、ここに通せ。」


(サポートしたつもりだが、あいつ大丈夫かな?)


そう思いながら、部下に命令をするガモン。


ちなみにガモンは人族ではなく、ドワーフだ。

彼らは基本的に裏切りと言った筋が通らないものを好まない傾向がある。


そのため、ガモンはリョウマの事を心配し、又不思議と馬があったため歳は少しはなれているが友達として何回か飯にもいっている。


「仕事中に悪いな、邪魔するぜ」


すると、リョウマがやってきた。


「おうリョウマァ!、どうだ調子の方は?」


「まぁ、ぼちぼちだ。これ、お前の見舞いのお酒でこっちは菓子だ…みんなの分はないが、うまく分けてくれ」


「おぉーわざわざ有難うな!野郎どもは甘いのに飢えているから嬉しがるだろう、はははは!!」


この世界でも甘味は高い。手が届かないわけではないが、そんなにしょっちゅう食べられないのだから嬉しいだろう。

ガモンとしてはお酒を渡してくれた事に関して思わず笑みがこぼれる。


「あとさー、やけに衛兵が俺の名前を聞いてから慌てていたんだけど…」


リョウマは己の噂を知らない。


「あー気にするな気にするな、将軍だから緊張でもしたんだろ、男が小さい事気にすんな。女の事でもきにしてろ」


「いや、女は関係ねぇだろ」


そして、民も見た目がぼさっとした男のリョウマを彼の魔王国三大将軍とは誰も思わない。

それだけ、将軍の名はこの国で絶大なのだ。


「で。どうだ?街の方は?将軍として聞いておきたいんだけど」


「あぁさっきな、部下からの報告を聞いて目標の犯罪発生数に達する事ができたよ。」


「おぉー!!それは良かったよ、これからもどんどん平和な国造りをしなきゃな。目指せ犯罪数0」


「ゼロはゼロで俺らの仕事が減るがな、がはがははははははは!」


「そん時は自衛隊みたいな組織に変えればいいんじゃないかと思うけど…まぁいいや」


リョウマは返事をしながら、部屋のソファへと座る。


「まぁそれに起きている犯罪のほとんどは花街だしな…あそこにとってスパイスのような物だから多めに見て言いだろう。」


「あそこか…まぁしょうがないけど、衛兵団長としてその発言はどうかと思うぜ。」


レイフィールドの花街は小さいながらも夜は市場と同じぐらい賑わう。


花街にも少ないが国の警備はしっかりと行き届いているし、無法地帯という事でもない。


娯楽が少ないこの世界で、野郎どもの最大の娯楽場を失うと間違いなく反乱が起きるだろう。


花街を消した時のむさくるしい男どもの血の涙が目に浮かぶリョウマ。


必要悪という意味でもこの町は大切だ。かく言うリョウマもそこに知り合いは何人かいる。


「絶対わいろだけは貰うなよ」


「貰うかよ…ドワーフの名に懸けて、そんな汚い金で女と寝た日には創造の神に顔が向けねぇぜ」


「ハニートラップにも注意な」


「俺は独身だからまぁいいだろ!細かいなモテんぞ」


ガモンは腕を組みながら、強気に言う。


彼がいった創造の神とはドワーフが主に信仰している神様だ。


ドワーフは皆これに入信する。


教えも細かいのを除くと簡単で、ようは「自分で創ったものには誇りを持て」という漢気溢れるものだ。


「あぁ、それとだなリョウマ…お前、休日は今日からか?」


「?…あぁそうだが…」


「なら知らないか…さっき伝達が来たんだが、国で誘拐事件の捜査をするとお達しが来たようだ。この街に犯人がいると思えないが…お前の所も赤ん坊や部下の子もいるんだろ?一応気をつけておけよ」


「あぁそうだな…有難うな、気を付けるよ」


そして…ふとヒカリが誘拐されるのをイメージしてしまった。


すると、彼の周りにはどす黒い雰囲気がまとわりつき、そして周囲の空気がまるで重さがあるかのように重く感じ、息も苦しくなる。


「く……おい、やめろ…仕事場を暗くするつもりか?」


「…あっいやいや…すまんすまん」


「お前はな…うまくセーブしてくれ、つーか例のスキルで犯人を捕まえられないのか?」


ガモンは数少ないリョウマのスキルを知る一人だ。彼からすれば、リョウマのスキル【復讐】は万能スキルでその力はとんでもない。


竜でも殺す事ができるのではとガモンは感じる。


「あー、これな…すげー強いが、当然というか欠点もあるんだ。」


すると、【復讐】の話をするリョウマ。


「まず一番の欠点は感情に左右される事、これはもし事前に犯罪の計画を俺が知っていても、正直、感情が高ぶらないとスキルが発動しない。()()()としてもダメなんだ。スキルなのに自分で制御できないんだ」


そのままリョウマは説明を続ける。


「次に【復讐】のスキルでできる事はまだよくつかめていないんだ。分かっているのは、復讐する敵の望むもの壊すための力という事だけかな?曖昧だよな…」


例えば、スフィアには幻覚のスキルととどめのために無限の金を生むスキル。


エマには友達への催眠や相手の過去を見るスキルを使用した。


結果、それそれが最も最悪な形で復讐をされるという場面が整う。


しかしこれは結果論からの推測なので他の法則があるのかもしれない。


何が言いたいかというと、復讐…つまり後から仕返すのには適しているが…事前に準備という点では機能しない。


「最後に、これは復讐が完遂したと判断すると…使用できていたスキルが消える」


なので、リョウマの使える日常的に使えるスキルは【英雄】だけだ。


【英雄】のスキルの効果は自分の身体能力を上昇させるものだった。


どれくらい上昇するかというのも…イマイチリョウマの中では把握できていない。


分かる範囲だと素手で岩を砕けるレベルだ。これでも十分強いが、なぜ上がるのか知りたいところだ。


しかし、これはリョウマだけの話ではなく、スキル保持者は大体そうだ。


スキルというのは得て初めて分かるのだが、「なんかできた」というのが殆どの人の体感なのだ。


「そうか。使い勝手が悪いな」


「他人事みたいにうるさいぞ…お前もスキルあるだろ。確か、お前のスキルも武闘派だよな」


「まぁな、これで衛兵団に入れたようなもんだし、おかげで衛兵団長も務められてるからな」


そういい、先程リョウマからいただいたお酒のラベルを覗く。


「勤務中は飲むなよ、いい年の社会人が」


「いい歳の社会人の方が我儘が利くんだぞ?わし衛兵団長だし」


「なら、俺はその上の将軍だから…ダメとだと命令するよ」


「畜生…最近の若いもんは年寄りをいたわらん」


「お前と歳は離れてはいるが、倍って程でもないだろうに」


そしてガモンへの挨拶と見舞いも済んだので、席を立とうとするリョウマ。


「そう言えば…今度さ、レンコと訓練するから来いよ。朝か夜に行うから来れるだろ」


「おう!いいぞ、わしは夜は厳しいかもしれんがな!がはっはっはっは!」


「また行っているのか?花街に」


「当たり前よ!男たるもの金は女に使ってなんぼだからな」


このガモンという男、その立場によりお金の羽振りもいいので、よく花街へと赴く。


一応、仕事中の機密や立場はしっかりと守っているが…前の世界では考えられない程の緩さだ。


「なんだ…お前も人の事いえねぇだろウに…まず俺らが出会ったのは花街のバーじゃねぇか。それもどこ入ればいいかわかんねぇから…」


「馬鹿、それをいうな!それは俺の黒歴史だから話すな」


リョウマはガモンの口を止める。


リョウマも実は何回か花街に足を運んでいた時期があった。その記念すべき一回目でガモンと知り合ったのだ。以降、大人の遊びを時々利用するようになった。


「魔王城で会った時は笑いこらえるのが大変だったぜ。あの時はお互いに立場はいわなかったからな。それにあんな小僧が将軍の一角とは俺は思ってもみなかったしな」


大口をあけて笑うガモン。


「だから、話すな!お前の反応のせいでアマンダから問い詰められて、白状するはめになったんだからな」


()()()()()()()()()()()()()、そのおかげで花街に行くときは魔王に報告がいくようになった。


まぁ、行くのを許してくれるだけ、寛大なのだが…


「ルガルドのやつは自由にいっているのに、不平等だ」


同じの将軍に悪態をつくリョウマ。


「まぁ、魔王と付き合っているだけお前はすげーよ、それになのによく花街にいくな」


遠い目をしながらリョウマは答えた。


「まぁ…男を磨くためにさ」


「はは違いない」


そんな女性が聞いたらくず同然に扱われるであろう話を野郎二人が話しながら会話は進んだ。









そろそろ帰ろうとした時に、事件は起きた。


「団長!女性が一人門の前で倒れている所を発見し、現在は医務室で寝ています。なんでも倒れる直前どうやら誘拐事件の被害にあったとつぶやいていたようで、もしかしたら例の件と関りがあるかもしれまっせん!」


それを聞き、ガモンとリョウマはすぐに返事をする。


「わかった、すぐいく。医務室へ行こう」


「俺も行くぞ、ガモン」


「失礼ですが…どなたでしょうか?」


「俺は魔王国三大将軍が一人、リョウマ・フジタだ」


「!それは失礼いたしました。至急ご案内いたしますので、こちらへどうぞ」


そう恐縮されてもとリョウマは思うが、今は案内されるのが先だと思い、言葉を止める。


こうして、ガモンとリョウマは衛兵に案内されていく。


二人は先ほどの談合とは打って変わって、気を引き締めた顔で向かう。





そして、物語の針が進むのであった。


ここまで読んで戴き、有難うございました。


ブクマ、感想、評価等いただけると大変励みになりますので、もし良かったら宜しくお願い致します!


東屋

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