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復讐者、乙女に慕われる

王城から少し南にある町


そこは主に人族が暮らす町で、王国が滅んだ後も変化の無いような町であった。


ここに彼是20年は住むマリアン・イマージュの朝は早い。


夫のロウドと10歳になったばかりの長男のジェムのために朝食とお昼のお弁当を作る。


ロウドは町の衛兵で、彼がマリアンの故郷である村へ遠征した際に訪れた。魔物の討伐で、当時マリアンは村で一番の美人だったので、村長が企画した親睦会というなの婚活パーティーで出会った。


そして年下だった、ロウドと出会い、彼の真面目ながら気さくな所に惚れ恋仲へとなり、結婚までへと行きついた。


その後、彼の務める町へと移住し、一緒に暮らすようなる。当然、子供はほしいとお互いに思っていたので、その準備もした。


しかし、彼ら夫婦に子供は中々授からなかった。どうやらマリアンが作りにくい体質の女性だったためと医師の診断を出した。


この事に彼女は大いに落ち込んだ。


しかし、ロウドは頑張って仕事をして、お金をため、それを利用して高いお金を払い子供を授かりやすく治療をした。

そんな夫婦での努力の末に、彼女が30の時に無事にジェムを授かった。


10歳になったジェムはロウドに似た顔と母親譲りの金髪でとても愛らしかった。


最近は画家になるとたくさんの絵を見せに来るジェム。画家と言う少し将来が不安な目標を持ってしまった愛息子に心配を覚えたわけではないが…クレヨンで書いたのだろう。


マリアンの特徴的な綺麗な金髪を描き、嬉しそうに彼女へ渡しにいくのは彼女のささやかな幸せだ。


「おはよう」


ロウドが起きてきた。口ひげを少し生やし、眠そうな顔で食卓へ着く。机にあったパンをかじりながら、眠気を覚ますために最近市場で安く出回ったコーヒーなるものを飲む。


「はぁー苦くてうまいな、目が覚めるよ」

ロウドはそういい、マリアンは彼へと話しかける。


「今日も仕事?」


まだ日は出ていない。時間で言うと朝の5時頃だろう。


「あぁー、衛兵は交代制だからな…まぁ朝は給料も少しだけいいし、夕方には帰れるから妻子持ちには嬉しい事だけどね」


パンをかじりながら、ロウドは言う。


「最近はランドロセル王国も亡くなったせいか治安が少し悪いんだ、戸締りには気を付けるようにしてくれ」


「分かったわ」


確かに、町へ買い物に出かけても前よりも他の種族であるエルフや獣人と言った人達を見かけるようになった。


王都になれば差別もあるのだろうが、ここは元は魔王城に近かい田舎町。

彼らに対する偏見は他の人族よりも薄い。しかし、彼らの文化や考えは人族のそれとは違う。そのため、多少のトラブルも多く発生しているようだ。


「あぁそうだわ…ねぇロウド?次のお休みはいつ捕れそうなの?」


マリアンはロウドに聞く。

最後のコーヒーの一口を飲み切り、ロウドは答えた。


「今週末は休みが取れそうだよ」


「ちょうどいいわ!せっかくだから、家族で魔王城の城下町へ遊びに行きましょ」


母親の性か、マリアンは家族イベントを企画するのが好きだ。今回もその一環で、ロウドに持ち掛けた。


「そうだな、乗合馬車を朝に使えば、昼には着くだろうし。俺も仕事用の剣をみたいからいいかもな。」


「じゃあ決まりね。ジェムにも伝えておくわ。」


「あぁ、よろしく。」


そして、朝食を取り終えたロウドは身支度を整え、カバンにマリアンの用意してくれた弁当を入れて仕事へ出る準備をすませる。


「いってらっしゃい。」


「いってきます。」


夫婦が結婚して20年、変わらないやり取りを今日もする。

マリアンがもう年のために本当は二人目を欲しかった時期もあるが、今は愛する夫と息子が元気でいてくれるだけで嬉しい。


「さて、お洗濯しなきゃ」


そんな彼女にも内職を含めたお仕事はいっぱいにある。

これから起きてくるジェムの世話もしなければいけない。


♪~


そんな何気ない一女性としての幸せを噛み締めながら、今日も彼女は嬉しそうに週末の予定を考えながらロウドが食べ終えた食器を洗う。


しかし、その何気ない幸せは突然終わりを迎える事になる。









そして週末、太陽が少しだけその身を地平線から出した朝の時間。


マリアン達は魔王城のある城下町へと向かうため、町のはずれにある乗合馬車の停留所へと向かっていた。


この世界の交通は徒歩か馬、若しくは彼女らが乗る乗合馬車が一般的な交通手段だ。


その名の通り、定期的に馬車が町と町の間を行き来している。


他の二つと比べると疲れない点と馬を借りるよりも安いので、家族や団体は乗合馬車を利用する事は多い。


「魔王城すごい楽しみ!僕、着いたら魔王城を描くんだ!」


元気にそういうのは一人息子のジェムだ。その手にクレヨンと紙があり、大好きな絵を描いていた。


「そうね、私はお洋服とか欲しいかな?ねぇお父さん?」


そういい、隣のロウドにおねだりを装い聞いてみる。


「おいおい、勘弁してくれよ?俺の小遣い減るじゃないか…とほほ」


どの家庭でも女性の買い物は高いようだ。


「美味しい物も食べたいよね~?ねぇジェム?」


「うん!この前アンリも魔王城の城下町に行ったみたいなんだけど、オスシっていうのが今城下町で流行っているみたい」


このオスシ、当然リョウマが発案したものでお寿司の事である。まだ保存が効くこの世界の魚類でしかレパートリーができていないが、米もこの世界に存在していたので、調理する事はすぐにできた。


これまでは主に港町でしか魚は食べられていなかったので、最初は皆驚いた。

しかし、その何気ない幸せは突然終わりを迎える…かし、食糧難とその調理時間の短さで量産され、今では城下町の名物となっていた。


ロウドはそんなのりのりな二人を見ながら己の財布が寂しくなるのを覚悟して言う。


「よーし、それも食べよう!今日は3人で思いっきり楽しむぞ!」


「「やったー!」」


そんな仲睦ましい会話を家族で繰り広げながら、乗合馬車の駅へと着く。

朝にも関わらず、休日なので人で混んでいた。

少し長い切符の列を経て、乗合馬車を探すルルージュ家。


「うわぁー多いな」

城下町行きのバスを探すロウド。


「あっ!お父さん!あれよ」


馬車の看板で「城下町行き」と書かれた看板を見つける。



「よしっじゃあ乗ろうか」


そういい、そういい馬車へと向かう。


先に中へお父さんであるロウドが入り、ジェムとマリアンの乗る手伝いをする。


「よっと…」


「ありがとう!お父さん」


「ありがとうね、お父さん」


「いいって、席ある?ジェム」


馬車の中は左右に席が設けてあり、それぞれ10人程座れるスペースがあった。


手前の端には護衛の冒険者だろう?武装をした男と女の一人ずつがいた。席も半分程が埋まっていた。


「奥の方が空いているよ」


指をさすジェム。


そして一行は席へ着くと、馬車は進み、城下町へと向かうのだった。










城の一室ではラウラとメグはお出かけのための準備をしていた。


主にラウラの準備が手間取っただけだが、それもそのはず。


「あなた?もしかしてそれでいくつもり?」


ラウラはメグの服装を見て言う。


「? えぇ、これが一番いい服だから」


彼女がそう言ってきて来た恰好は仕事着である支給された魔王城の制服だった。


確かに制服の割に女子のは可愛いデザインだが、それも仕事着としての話。


これから繁華街へ行く、それも十代の女子が着ていく格好として余りにも残念な格好だった。


「はぁー、過去の事より、あなたの無頓着が事の原因に感じるわ…」


同じ歳なのに、ここまで女性として価値観が違うのを目の当たりにしたラウラは少しだけ今回のお出かけに後悔をする。


「?」


「私のを貸すから、それで行きましょう!幸い、私達のスタイルは似ているし」


ラウラはそういい、彼女を自室へとひっぱり着替えさせる。


彼女に合う服はないか、洋服棚から服を出し、彼女に合わせる。


「細身で髪も黒いからクールな感じで行きましょう…胸はまぁ…ごにょごにょ」


スタイルも良く、顔も悪くない彼女だ。


うまくファッションを極めればモデルにもなれるだろう。


「って、あなた化粧もできないの?」


「そんなお金もないので…後、特別に必要ではないからしたことないです」


「お給料は支給されているでしょ?それを使いなさいよ」


魔王国の将軍の秘書をしている彼女らは十代ながら、普通の家庭の男性よりも良い給料をもらっている。二人は学園に戻るよりもリョウマの元にいた方が将来の自分のためになると感じ、学園も先日中退し、完璧にリョウマの元でやっていく事を決めた。


「どう使えばいいか分からなくて、殆ど家族に収めています。でも、私の実家は地方にあるので、そこまで必要としていないみたいで」


「あなたねぇ!若いながらお仕事を得る事ができたんだから次は男でしょ!そのためにはまず身から整えなきゃ!」


そう言いながら、メグの準備をするラウラ。


「男は心が大事と言いながらも結局は容姿で決めるのよ!」


「そうなんだ…」


男や結婚といってもまだメグははっきりとその将来をイメージする事はできなかった。


一方、ラウラは貴族なので、多少その教育は幼少期からされていた。


学園と卒業と同時にどこかの貴族と結婚するはずだったが、王国が潰れたので家は一旦様子を見る事にし、どの家の貴族が最終的に良い婿になるか探している状態だ。


勿論、それでもいいが、ラウラとしてはやっぱり自分の目で決めたいと思っている。それに意中の男性もいるにはいる。なので、見た目には十分注意を払っている。


「てか、特に化粧もしていないの肌質いいわね…」


「…有難う?」


よく分からないとばかりにメグは答えた。

少し…少しだけ嫌味に感じだラウラはメグに対して嫌味を言う。


「それに今日はリョウマさんも外に出かけるみたいよ」


「!」


今日始めて、メグが大きく反応した。


「リョウマさんにさっきの恰好を外で見られたい?」


「…少し嫌」


メグはしょんぼりした感じで述べた。


「それが、女の子が綺麗になりたい動機よ。あなたは感情が衰えているのだからこそ、外から直さなきゃ」


人の心は外見からと言い、ラウラはメグを諭す。

そう注意し、彼女の服を決めたラウラ。


「ほらこれで行くわよ」


そういい、メグは自分の恰好を見る。


恰好は黒と基調としており、この世界の女子が着る一般的な装いだ。しかし、ラウラが選んだおかげか、洋服はとても綺麗な生地でできており、彼女のスタイルを、特にすらりとした足はとても綺麗に映えさせていた。


「おぉー」


鏡を見て、少し感動するメグ。


「じゃあ、次はお化粧ね。はい、そこに座って」

そういい、部屋の椅子に座らせる。


「腕が鳴るわ。元が良いから薄化粧で良いけど、だからこそ腕がためされるわ」


「…よろしくお願いします?」


完全に着せ替え人形となったメグは、ラウラが乗り気なのもあって完全に任せる事にした。


こうして、若き乙女たちの準備は進んでいったのだった。









「これが先月の税収です。」


「うむ、了解した。とりあえずの予算は集められたようだな」


魔王城のとある会議室で魔王であるアマンダは報告を聞いていた。


「とりあえず、経済面は安定してきましたね。魔王様」


そう言うのは宰相のジェフだ。


彼は人間界の伯爵家の出だが、彼の領地は王国時代から良政をしいており、その手腕と性格から他の貴族から疎まれ、王国内の出世から遠のいていた。しかし、王国が潰れた後にその腕を買われ、また貴族の情勢にも明るい事から魔王国の宰相として働いている。


40を過ぎ、少し白髪が出始めた頭髪を掻きながら、アマンダへ言う。


「そうだな、貴族達のしていた脱税や横領を正し、消費の循環をよくするためにオスシといった食の改善をしたのは正解だったな。」


王国時代は多くの貴族は贅沢をし、そのお金で絵や骨董品といったものにお金を当てたせいで民にお金が返ってこなかった。これではお金の周りが悪くなり、一部の階級以外の生活が悪くなるばかりだった。


そこで切り出した策は食の改善によるお金の循環。これは栄養問題の対策でもあった。リョウマの考案したオスシやタコヤキやオコノミヤキなどの簡単にできる料理を中心に調理と販売。


それらを城下町のお店で安めの価格で振舞った。


おかげで富裕層からお金が離れ、貧しかった人達にある程度までの給料を与える事ができるようになった。又、その調理法を広めたおかげであらゆるお店で独自のメニューが開発され、国の活気にもつながった。


一応、偽物や劇物が混ざってないように、リョウマの考案した料理を出す店は検査を受けるようにもしてある。


「次は交通面や生活の安全面を整えたいですね」


「そうだな…」


手元の資料を一つとるアマンダ。


そこには最近国で頻発している誘拐事件がかかれていた。


一つの国がなくなった後、どうしても治安は悪くなる。そこを狙う悪党は当然いるものだ。しかし、その誘拐事件をアマンダが注目したのはそれだけではない。


「地方の子供を中心に狙うのか」


「えぇ、この問題は早急に取り掛かる必要があるかと…」


恐らくこの誘拐事件は複数犯で行われているが、どうして手掛かりがつかめないでいるのだ。

分かっているのは複数の男性だという事だけ。


幸い、魔王城の城下町では起きていないので、周りはあわただしい雰囲気ではないが、怖いものだ。


「衛兵団長に注意しておいてくれ、それと…もしもだが…起こってほしくはないが…r城塞都市で被害者が出たら早急に取り掛かるようにとも伝えてくれ。」


アマンダはジェフに向かって、そういう。その雰囲気は正に一国の王そのものだ。


「はっ…伝えておきます」


そういい、後ろに控えていた兵士に通告を命じた。


その後は他の行政の仕事をしたアマンダ達。

その他の事務を終え、しばし休憩をしている時にジェフは言った。


「そうですそうです…魔王様、実は今日はリョウマさん達がお出かけするそうですよ」


ジェフは彼女の思い人の話題をだす。


「あの特別休暇か、そういえば今日はリョウマの番か」


この特別休暇、将軍に仕事が滞らないように休みが被らないようずらされており、リョウマは将軍の中では最後の休暇だった。


「この前、ルカルドのやつが娼館で楽しんだとかほざいていたな…全く将軍の一人なんだから気をつけてもらいたい」


アマンダは獣人の将軍である、獅子の獣人であるルカルドの話をする、


「全くですね」


実は将軍の具体的な仕事内容は決まっておらず、半ば相談役という名誉職だ。


リョウマなんかは、根が真面目なので日中は仕事をしてくれているが、他の二人は自由人のため、最低限の事でしか関わっていない。


しかし、リョウマを含めたその三人の経歴は凄まじいもので、その知名度と影響力は大きい。


国民の日常会話で出るレベルだ…写真が珍しいこの世界では顔までは広まっていないが…


「しかし、達と申したか?メグとラウラとかか?」


魔王は彼女たちとは親交があるというか、リョウマの情報を得るために色々教えてもらっている。

魔王と言う立場もあるので、恋仲ながらあまり二人での時間が少ない。


「いえ…レンコさんとリョウマさんの娘のヒカリちゃんとだそうです」


「は?」


「!」


その事を聞いたアマンダの雰囲気が変わる。


先ほどの王の雰囲気ではもうなく、黒いオーラ、そして目は嫉妬に色に染まっている。

なぜ彼女がこうも態度を変わるかと言うと…


「あの女とリョウマが一緒だと?気に食わぬ…」


そう、アマンダはレンコの事を好きではない。

リョウマは許したが(本人は否定しているが周りから見ればそう感じる)、彼女は事実としてリョウマを裏切って見殺しにした過去を持っている。なので、アマンダはレンコの事を気に食わないと思っている。


そんな彼女がこれから愛する人とお出かけで自分は仕事とは納得がいかない。


「我も…」


と立ち上がり、会議室を出ようとするが…


「リョウマさんに告げ口しますよ?」


ジェフがぼそりという。彼の上司に向かっても、仕事のためにはっきりと言う口にする事ができるのも仕事ができる一つの要因であり、王国時代に嫌われていた原因かもしれない。


「うぅ…それだけは…」


この前、仕事を抜け出してリョウマに会った時にそれを知ったリョウマに叱られたのだ。


もし、また同じことをすれば地方に行くとまで言われた。


リョウマの事だ、その異世界のアイディアで地方の領主としても大成するだろう。


「全く…では少しだけ時間を取れるようにしましょう。夕方には合流できるように頑張りましょう」


(全く、これは他の国にばれてはなりませんね…)


ジェフはそんな事を思う。


魔王国は王国を滅ぼした新国という事で周囲の各国、果ては違う大陸の国々にまで認知されてた。


これで魔王の思い人がばれれば、リョウマの周りに問題が発生するのは目に見えている。


それに彼は「復讐」のスキルを持っている。


今の所、その残酷な仕打ちを都市伝説レベルでとどめているが、それがばれれば国のイメージにも影響が出る。


彼は復讐の時はまるで人が変わったように残虐性が増すが…普段はとてもやさしい青年であるのは、ジェフは付き合いは短いながらも知っている。


(さて…とりあえず、部下を呼びますかか…)


そう思いながら、苦労を掛けている彼の部下達を呼ぼうとする。


この月の残業時間が100時間を超えた所悪いとも思うが…我らのリーダーのために文字通り身を粉にして働いてもらおうと準備をする。


(大丈夫、エルフの将軍である彼女に頼んで、治癒魔法の得意な人はすでに雇っている。死ぬことはない、死ぬことは…)


そんな部下思いな?宰相は目の前の恋する魔王と共に事務作業に取り掛かった。











場所は魔王国内のどこかにある薄暗い酒屋


そこでは10人ぐらいの男達が何か計画を立てていた。


「おい?後何人でノルマだ?」


「後3人でさー、親分。目星も付けています。」


そういい、子分の男は手元の報告書を親分なる男に渡す。


「なるほど、こいつは歳は大丈夫か?」


「えぇ、問題ないかと思われます」


子分はにやりとしながら、下品な笑みを浮かべる。


「よおぉし!明後日にはここを出るぞ。逃げ道の確保を怠るなよ!」


「「「はっ!」」」


その様子から、身は落ちぶれた冒険者ながらとても訓練された男たちであると感じる。

男の仲間たちは持ち場へと戻ったのか。酒屋の部屋から出て行った。


「やっとこの国ともおさらばか、はやくこいつらを捕らなきゃな。」


男はそういい、手元に大斧を持ち、外へと出るのだった。


外に出ると、家々の隙間からここ最近何かと話題の魔王城が見えるのだった。


ここまで読んで戴き、有難うございました。


ブクマ、感想、評価等いただけると大変励みになりますので、もし良かったら宜しくお願い致します!


東屋



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