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復讐者、決着へと向かう

それぞれの対戦相手の部屋へと向かう事になったリョウマ達。


その一人であるルカルドは相手である怠惰と面していた。


側にいるザッカは様子を見ている。


「さてと…俺の相手は君かにゃ?」


そこには一人の若い男性がいた。ただどこも特徴が無い、言ってしまえば普通の男性だ。


怖いぐらいに取り柄がないとルカルドと思った。


「怠惰と呼べばいいのかにゃ?」


怠惰は反応する。


「?…僕たちに感情以外の名前はないと思うけど」


「そうだけど…では君と戦うのかにゃ?」


そういい、戦う構えをとるも、怠惰は反応が薄い。


「どうしたにゃ?」


「何か勘違いしているみたいだけど…僕は怠惰だよ?戦うのも、話すのも面倒くさいけど、どっちかなら後ろの方だよ」


「ルカルド…さっきからこいつを観察しているが…確かに何かの武術を持っているように見えない…素人だ。」


ザッカも一定の観察眼を持っている。そのためルカルドのやや後ろで観察をしていたが…何も怠惰からは脅威に感じるものが無かった。


呆れる二人に対して、怠惰は思い出したかのように続けて話す。


「ただし…、この部屋に来た人は他が開かれるまでここで待機だよ。これは僕を倒しても変わらない」


どうやらこのまま怠惰と話す事でした時間をつぶす方法はないようだ。

そう思ったルカルドは続けて話す。


「君は怖くないのか?もしレオナルドが消えるというのは君が消えるという事になるのだろう?」


「いや、別に…その辺も考えるのが面倒くさい。僕は過去も現在も未来も考えるのが億劫なんだよ…ただスキルを作るだけで充分なのよ…それも解放されたのに久しぶりに起きたらここの番人とかにさせられて…」


そうめんどくさそうに怠惰は言う。


「怠惰だ」


「あぁ怠惰だにゃ」


ルカルドとザッカは二人してそろえて言う。


「ここははずれだったな」


「そうだにゃ、ある意味敵の戦略勝ちかもにゃ…」


おかげで二人を足止めに成功している。


「…どうせ待つのもひまだにゃ…少しでも情報を得るにゃ」


そういい、ルカルドは話を進めた。


「君たちはどういう存在なんだにゃ?」


「えーめんどくさ」


「いえ…」


そういい、ザッカは怠惰の首元に愛剣を添える。


「わかったよ…あぁめんどくさい…僕たちはレオナルドの力で生まれた7つのスキルの元となった存在だよ…僕達から派生して色んなスキルができたんだ…例えば君の持つ【収納】は僕から派生してできたんだよ?こんなスキルあったらいいなーとか思いながら最初は作っていたんだけど…だんだんめんどくさくなったんだよね」


「それは興味深いにゃ…ちなみにまだ君はスキルを作れたりする??」


「え?」


「おいおい…何をするつもりなんだ?」


「今の話を聞いて…リョウマ達がもし無事にこの世界を守ったらしたいと思った事をしたいと思ったにゃ」


続けて話すルカルド。


こうして一つ目の部屋であるルカルドとザッカと怠惰の戦いは戦いもなく終わった。



続けてスフィア


「あら、あなたが私の敵?」


中にいた強欲は男の恰好をしていた。


「…」


強欲を確認したスフィアは問答無用で攻撃をした。


「ちょっと待て?!」


足元を取られた強欲はそのまま体が金になるのを見た。


「何?ここに来るのはもう敵だという事が分かるでしょ?それなのに速攻もなし?」

さも当たり前のように言うスフィア。


「なっ?!」


「強欲という割にはあっけなかったわね」


「くそ!!」


油断した強欲はそのまま金の像として固まった。


「大丈夫殺しはしないわ…」


そうして奥のボタンのある部屋が開くのを確認してスキルを止めた。

ぎりぎり全体を金の像で覆われるを止めた。


「部屋は出れないみたいね…」


ルカルドやザッカの部屋同様に部屋からは出れず奥のボタンを押して他の部屋の動向を知る事しかできないそうだ。


「まぁ…あとはどうにかするでしょ…」



スフィアはそう安心し、そのまま地べたへ座り様子を見る事にした。


ラフロシアのところだが、結論からいうとすぐに終わった。


この部屋は瞬殺で色欲に勝った。


スキル【太陽】を持つラフロシア


「一人で戦った方が私は強いのです…」



そういい、部屋内の熱で気絶した色欲(女性の姿)を気遣いながら、あることに気が付く。


「あら、ほかの部屋もどんどん勝っているのね。」


ルカルドがすでに終わっているのが頭に流れたが、続いてスフィアのところもそうだ。


残りの戦っている部屋に関しても祈りながらラフロシアは思う。


「がんばれ!」


特にリョウマの事を思いながら…


エマとメグの部屋はやや苦戦をしていた。


「おいおい!お嬢ちゃん達か俺の敵は!」


カモッラ・ギャングスタンは登場した二人の女子に対して笑い飛ばした。


そういいながら、先ほどから自分の不死の軍団をぶつけていた。


しかし、そういいながらも二人のコンビネーションはどんどん良くなっていた。


「エマ」「メグ」


お互いに声をかけながら、カモッラから生まれた部下達を屠る。

内心、倒れない二人にカモッラは嫌気がさしていた。


「「いくよ!」」


メグのスキル【大喰らい】で相手の体力を奪いながらの武術にエマのサポートの魔術。


戦いは持久戦へともつれこんでいた。




そしてラルフ対ラガーンの部屋。


そこではラルフがラガーンと話し合いをしていた。


「ラガーン、また会ったな」


「あぁ、ラルフよ…重ねていうが、どう頑張っても我主は倒せないぞ…なぜなら我も昔かの主を倒そうとしたが…それはむなしく敗れたのだ…」


「なるほど…リョウマの前のスキルの者と戦っていたのは君だったのか…しかし敗れてしまったがために…その立場にいると?」


突然のカミングアウトに驚くラルフ。


「あぁ…最初から主は遊んでいた。憤怒のスキルで反乱分子を作り、我をそこに潜り込ませておった。私自身も知らなかったがな…最後の最後で私の出自を主から聞き、合点がいった。そして失敗に終わったのだ。」


憤怒の前のスキルで先代魔王がレオナルドの討伐に失敗した経緯を知るラルフ。


「ではなぜ…先代魔王側だった君がそちら側にいる?」


「主より提案があった、そうすれば魔王国はそのままにするとな」


そうして発展した魔王国。


「あの方はおそらく退屈なのだろう…」


「あぁ…はたから見ていてもそう思うよ…それで世界のリセットなんてたまったものじゃない、なぁラガーン…一つ提案がある」


「なんだ?」


そういい、ラガーンはラルフへの提案に耳を傾ける。



「簡単だ、リョウマが勝ったら、後ろの扉を譲れ…俺たちが対立する理由がもうないはずだ。」


「そうだな…」


「お互い思うところはあるが…それぞれの事情があるのもわかったし、俺としてはマリアとまた一緒に過ごせればそれでいい…ここでリョウマが勝つを待とう」


そういい、座り込むラルフ。


連れてラガーンも座った。



レンコはアマンダと対峙していた。


アマンダの眼には生気はなく、まるで夢遊病ように操られている感じだった。


「アマンダ…」

アマンダの変わった姿に悲しむレンコ。

彼女の中でなんとしても助けないといけないという気持ちが芽生える。


(あれがあんたの想い人のもう一人の彼女ね…節操無いわね…)


(でも、私のおかげで彼女と同等の力を扱えるわ)


【嫉妬】のスキルは相手と同等の力を得るというモノだった。

これで無力化をアマンダの図るそうだ。


(目的は無力化よ)

(えぇ、そうね行きましょ!)


「まさか本当にあなたと戦う時があるとはねアマンダ…ではいくわ!!!」


こうしてレンコ対アマンダの戦いが始まった。



そして最後の部屋であるリョウマ対レオナルド。


「来たか…リョウマ」


「レオナルド…もう一度聞く…この世界のリセットをやめないか?」


まだ説得ができると思い、リョウマはレオナルドに再度提案する。


「いや、私は面白い方を選ぶよ…世界の削除なんて私にしかできないからね」


「よし、じゃあ君の言う通りのルールで君に勝ってやる!」


「あぁやってみたまえ!!!」


こうして…最後の戦いであるリョウマ対レオナルドの戦いが始まった。




そうしてリョウマの戦いでこの世界の決着が着いた。


さらに時は先へと進み、全ての結果が出たリョウマの世界が今映し出される…


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